楽天2ファンドで積立設定します

楽天2ファンドで積立設定します

いよいよ週明け13日から始まる楽天証券の新NISA積立予約サービス。わたしは迷った末、今まで積み立ててこなかった新規のインデックス型投資信託「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」と「楽天・S&P500インデックス・ファンド」を月額5万円ずつ設定することにします。理由は明白で、手数料が業界最安値で、ポイント還元もあるためです(2023.11.11) 

【追記】楽天証券で楽天系のインデックス型投資商品の積立予約をしました。別記事にまとめましたのでこちらをごらんください(2023.11.13)

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積立予約に合わせて発表

それにしても、楽天は賢いですね。 

(1)SBI証券より5日早く新NISAの積立予約を開始する 

というタイミングに合わせて、 

(2)投信残高ポイントを復活させる 

(3)楽天系投資信託の手数料を一気に引き下げる 

というサービスを打ち出したのです。 

これはさすがにうまい……。 

ずっとeMAXIS Slimだったが…

わたしは2019年に「つみたてNISA」で積立投資信託を始めて以来、一度も”浮気”することなく毎月積み立ててきたインデックス型投信が、 

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)  
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)  

です。 

積立設定ランキングでもツートップという存在で、ほかのeMAXIS Slimシリーズの商品(「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」と「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」)を加えるか、それともツートップだけで行くか……と思案している最中に、楽天証券から(2)と(3)が矢継ぎ早に打ち出されたというわけです。 

満を持して引き下げ

全世界株をめぐる信託報酬料の引き下げレースは、「週刊東洋経済」10月21日号の新NISA特集にも出てきます。 

「週刊東洋経済」10月21日号より

この図の通り、夏から秋にかけての引き下げレースの結果、信託報酬料の業界最安値は「年0.05775%」でそろっていました。 

楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」は10月27日に「年0.05775%」と他社と同水準で打ち出し、さらに追い打ちをかけるように、11月8日に業界最安値の「年0.0561%」に引き下げるーーとプレスリリースしました。 

楽天・S&P500インデックス・ファンド」の方も10月27日に「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 」の信託報酬料(年0.09372%)と肩を並べて「年0.09372%」で打ち出し、11月8日に「年0.077%」に引き下げるとアナウンスしました。 こちらも業界最安値です。 

楽天2商品はポイント還元

ポイント還元についても、楽天証券は他社と比べて明らかに劣後していました。「週刊東洋経済」10月21日号の新NISA特集をみれば一目瞭然です。

「週刊東洋経済」10月21日号より

SBI証券をはじめ他社が投信保有残高に対してポイント還元があったのに対して、楽天証券だけは「初めて基準残高に達した場合に付与」という内容でした。 

それを、業界最安値の信託報酬料に設定した2つのインデックス型投信については、残高に応じてポイント還元することを打ち出したのです。 

ここまでそろえられると、新NISAの「つみたて成長枠」では、楽天系のインデックス型投信で積立設定しようーーという気になるのはやむを得ないでしょう。 

ずっと積み立ててきたeMAXIS Slimシリーズの投信は、つみたてNISAや特定口座でそのまま保有していればよいので、わたしは13日スタートの積立予約サービスを利用するのを機に、積立設定を解除するつもりです。 

ゴールドカードのお得感

しかも、ちょっと見過ごせないのが、楽天ゴールドカードクレカ積立を設定すると、楽天ゴールドカードの年会費(2,200円)以上のポイントが還元されるーーというくだりです。 

先日の楽天プレミアムカードSPU(スーパーポイントアッププログラム)改悪で、プレミアムカードを解約する人が続出しても、ゴールドカードへのダウングレードを増やしたい…という意図が透けて見えます。 

でも、確かにゴールドカードは悪くないかも…と思ってしまう自分がいるわけで、なんかもう本当に楽天にうまいように乗せられてる!とくやしい気持ちもします(それでも、プレミアムカードはいったん解約して、ゴールドカードは時期をずらして新規申し込みしようかな…と今は思っています) 

追記】最終的に楽天ゴールドカードは見送りました。くわしくはこちらをごらんください(2023.12.10)

いずれにしても、新NISAのスタートをにらんで、楽天証券は深く潜行して用意周到に準備してきた印象です。奇襲攻撃ともいえる、 

  • (1)SBI証券より5日早く新NISAの積立予約を開始する 
  • (2)投信残高ポイントを復活させる 
  • (3)楽天系投資信託の手数料を一気に引き下げる 

の3連発に、他社はどんなサービスを打ち出してくるでしょうか。 

(いしばしわたる)