きょうは新NISAの成長投資枠です。知人友人に「僕はこうするつもり」と話している方法を書きます。成長投資枠は国内株も購入できるので、配当利回りの高い銘柄を毎年年初めに240万円ずつ、5年間買い続けるつもりです(2023.8.27)
【追記】高配当株に関する記事は本文最後にリスト化しました。併せてお読みください(2023/10/31)
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1800万円の枠を5年で使う
最初に、新NISAの仕組みを軽くおさらいします(基本的な仕組みは「NISAとiDeCoについて知ろう」をお読みください)
新NISAは、つみたて投資枠で買えるのは投資信託で、1年間に120万円まで購入できます。一方、成長投資枠は投資信託を買うこともできますし、国内株を購入することもできます。1年間に240万円まで購入できます。そして、生涯投資上限が設定されていて、1800万円が上限となっています。
ということは、非課税の恩恵を最大限享受したいなら、毎年360万円(つみたて投資枠で120万円、成長投資枠で240万円)ずつ5年間購入して、1800万円の枠を最速で使い切ることがベストでしょう。
「長期·積立·分散」の3原則
過去の記事で、ほったらかし投資の3原則は「長期」「積立」「分散」だと書きました(「ほったらかし投資」をご存じですか」)
5年もかければ十分「長期」です。「積立」方式ならドルコスト平均法が効いていますし、そもそも投資信託は多くの銘柄で構成されている「分散」商品ですから、この5年間はもちろん、その後もほったらかしで大丈夫です。複利効果で資産は自然に増えていきます。
では、成長投資枠のほうは? というのが、きょうの本題です。
「長期」「分散」は援用
実は、前置きが長かったのは理由があります。
わたしが国内株を購入するときに大切にしている原則は、積立投資信託の「ほったらかし投資」からそっくり援用しているからです。
- 購入したらめったに売らないで、そのまま「長期」保有する
- 多くの銘柄を100株ずつ購入して「分散」を実現する
「積立」は(さすがに高い買い物はしたくないので)やっていません。「欲しい」と思った銘柄があったら、3か月チャートや1か月チャートをみて最安値を調べて、最安値に近ければ買う、最高値に近ければ様子見するーーという手法をとっています。
欲しい基準は高配当かどうか
では、「欲しい」と思う基準は何か。それはズバリ「配当利回り」です。
配当利回りは、
配当利回り(%)=1株あたりの配当金÷1株あたりの株価×100
という計算式です。
株価が下がっても配当利回りが上がるので、きちんと時価総額の高い企業や、業績も右肩上がりの企業で、かつ配当金が多い銘柄を探して購入するスタイルを徹底しています。
このような配当金に着目したスタイルは「インカムゲイン狙い」と言います。
国内株で資産を増やすには、一般的に2つのスタイルがあり、1つが、安く買って高く売る方法で、こうして得た利益が「キャピタルゲイン」で、配当金は「インカムゲイン」と言います。
インカム狙いが適している
新NISAの成長投資枠は、インカムゲインを求めるスタイルが適しています。
理由は、NISAでは損益通算ができないからです。
キャピタルゲインは特定口座で
キャピタルゲインを狙うスタイルは、100戦100勝という人は皆無で、買った株価よりも下がって損を出してしまい「損切り」するケースが避けられません。でも、特定口座で売り買いしていれば、3年分は損益通算ができるのです。
例えば、昨年は50万円の損が出て、今年は50万円の利益が出たら、昨年の損と相殺して、今年分の50万円で源泉徴収された10万円は、確定申告で還付されます。
ところが、NISAは非課税という恩典がある代わりに、特定口座で生じた損と相殺ができないのです。
だとしたら、キャピタルゲイン狙いは特定口座でチャレンジして、NISAの成長投資枠ではインカムゲインを狙うーーすなわち配当利回りの高い銘柄を長期保有するスタイルが適しているということです。
損益通算できないというNISAの特性を考えれば、毎年1月中か、遅くとも3月までに高配当銘柄を240万円分買って、5年で枠を使い切ってしまおうーーとわたしが考えるのは理にかなっているのです。
保有して権利確定月をまたげば配当金を得られるので、長期保有するだけで、毎年それなりの金額の配当金が(保有する限り)永遠に入ってきます。
保有する高配当20銘柄
個別の銘柄でどこがよいか、こればかりは”あたりはずれ”がどうしてもあります。わたしもまだ投資経験5年の初心者なので、胸を張って「ここがおすすめ」と言える度胸はありません。
ですので、わたしが保有している国内株で、高配当順に20銘柄を列挙しておきます(東証プライム、時価総額200億円以上でスクリーニング。カッコ内の数字は証券コード。利回りは8月27日現在)
- JT(2914) 5・93%
- あおぞら銀行(8304) 5・45%
- ミラースHD(8897) 5・21%
- SOMPO(8630) 4・77%
- 西松建設(1820) 4・75%
- MS&AD(8725) 4・67%
- 住友精化(4008) 4・57%
- 日本曹達(4041) 4・55%
- デンカ(4061) 4・55%
- 商船三井(9104) 4・50%
- 日本製鉄(5401) 4・48%
- JFEHD(5444) 4・47%
- 東ソー(4042) 4・33%
- 石油資源開発(1662) 4・32%
- ゆうちょ銀行(7182) 4・27%
- 双日(2768) 4・25%
- ENEOS(5020) 4・19%
- 三菱ガス化学(4182) 4・16%
- 住友商事(8053) 4・15%
- UBE(4208) 4・11%
配当太郎さんの本は必読
ちょっと他力本願ですが、おすすめの1冊を紹介します。
今年2月に出版され、ベストセラーになっている配当太郎氏の「年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資」(クロスメディア・パブリッシング)です。
インカムゲイン狙いの株式投資の方法がなぜいいのか、その理由をくわしく書いてありますし、具体的なおすすめ「15銘柄」も、きちんとおすすめの理由付きで書いてあります。
ネットでみると「15銘柄」を掲載している記事もありますが、できれば本そのものをおすすめしたいので、ここでは掲載は控えます。
【追記】その後「高配当株に興味があるなら必読の書」で15銘柄を掲載しています。併せてお読みください(2023/10/31)
ちなみに、わたしは15銘柄すべて保有しています。
前の記事(おすすめの投資信託「5選」はこれだ!)で書いたとおり、証券口座を開設したのが2018年なので、たった5年の投資経験しかありません。それだけに、配当太郎さんの本を読んで「自分のスタイルは間違ってなかった!」とうれしくなりました。
新NISAの成長投資枠で思案しているなら、わたしのスタイルが参考になれば幸いです。
【追記】高配当株に関する記事は下記にリスト化しました。併せてお読みください(2023/10/31)
(いしばしわたる)