愛に渇き、倦怠に沈むあなたに贈る:「ジョナサンと宇宙クジラ」
きょうはロバート・F・ヤングのSF短編「ジョナサンと宇宙クジラ」を紹介します。同名の短編集(ハヤカワ文庫SF)の背表紙にあるとおり、「愛に渇き、倦怠に沈むあな…
きょうはロバート・F・ヤングのSF短編「ジョナサンと宇宙クジラ」を紹介します。同名の短編集(ハヤカワ文庫SF)の背表紙にあるとおり、「愛に渇き、倦怠に沈むあな…
パロディはオリジナルがよく知られていないと面白さがうまく伝わりません。そんな逡巡から紹介をためらっていたのですが、真面目な純文学作家が「こんなパロディ小説も書…
人形にまつわるホラー作品の3回目は、三津田信三氏の「ついてくるもの」です。たまたま持ち帰ってしまった雛人形によって家族に降りかかる怪異。その禍々(まがまが)し…
きょう紹介するのは坂東眞砂子氏のホラー短編集「屍の聲」(かばねのこえ)です。「因習としがらみの中で生きる人間たちの、心の闇に巣くう情念の呪縛。濃密な風土を背景…
きょう紹介するのは那須正幹氏の短編「六年目のクラス会」です。那須正幹氏と言えば、「ズッコケ三人組」シリーズで子どもたちから圧倒的な人気を集める児童文学作家です…
きょう紹介するのはSF作家、大原まり子さんの「憑依教室」です。「恐怖のカタチ」と題するホラー短編集に収められているのですが、どの短編も「少女から女性へ」と変わ…
「音楽との出逢いかた」の2回目は、ふたたび伊坂幸太郎さんの「アイネナハトムジーク」です。斉藤和義さんの「ベリーベリーストロング」が誕生したいきさつは以前の記事…
小説や漫画を読んでいると、作者の好きな音楽がうかがえて面白いと思ったりしませんか。映画も同様です。自分が好きな曲だとうれしくなりますし、知らない曲だと聴いてみ…
筒井康隆氏の名アンソロジー「異形の白昼ー現代恐怖小説集」について書くのも今回が最後です。きょう紹介するのは、野坂昭如氏の「骨餓身峠死人葛」です。これで「ほねが…
筒井康隆氏の名アンソロジー「異形の白昼―現代恐怖小説集」から、今回は宇能鴻一郎氏の「甘美な牢獄」です。「この世の地獄を描いて宇能氏の右に出るものはあるまい」と…
きょうから複数回にわけて筒井康隆氏の名アンソロジー「異形の白昼ー現代恐怖小説集」から、選りすぐりの短編を紹介します。1回目は曽野綾子氏の「長い暗い冬」。暗く、…
わたしは本のアンソロジーが好きなように、音楽もコンピレーションアルバムが好きです。自分の知らない音楽アーティストと”出逢える”からです。中でもビートルズの洗礼…
きょう紹介するのはSF作家ハーラン・エリスンの「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」(原題:I Have No Mouth, and I Must Scre…
きょうも前回記事(せつないホラーは好きですか:福澤徹三「幻日」)に続いてせつないホラーを紹介します。高橋克彦氏の「幽霊屋敷」です。死んだ娘に会うために幽霊屋敷…
きょうご紹介するのは、ゼナ・ヘンダースンの「なんでも箱」(原題: The Anything Box)です。作者が学校教師だっただけに、子どもを見つめる眼差しの…
きょうご紹介するのは、トム・ゴドウィン「冷たい方程式」(原題:The Cold Equations)です。あまりに有名なSF短編で多くの方が紹介文を残している…
「物語にはいつも”結末”があるとは限らない。追われるように息をつめて読み進むと、いよいよクライマックス、というところでフッと終ってしまう。謎は謎のまま残り、読…
きょうご紹介するのはウォルター・テヴィスの「ふるさと遠く」(原題:Far From Home)です。文章を書いていて思うのは、実体のないものを表現するのって、…
本国のアメリカでは、生前もぜんぜん有名じゃなかったし、死後はすっかり忘れ去られてしまったのに、なぜか日本では、ひそかなファンが今もずっといるという不思議なSF…