不条理な怖さに慄く…菊地秀行「茂助に関わる談合」他
きょうはホラー小説のアンソロジーから、不条理な怖さが際立つ短編ーー菊地秀行氏の「茂助に関わる談合」他3篇を紹介します。怪異の正体について理屈をつけるのでなく、…
きょうはホラー小説のアンソロジーから、不条理な怖さが際立つ短編ーー菊地秀行氏の「茂助に関わる談合」他3篇を紹介します。怪異の正体について理屈をつけるのでなく、…
きょうは手塚治虫の名作「安達が原」を紹介します。謡曲にもなっている安達が原の鬼塚伝説をモチーフに、哀切極まりないSFに昇華させた作品です。手塚漫画の優れた短編…
きょうは夢枕獏氏が鬼に関する文章を集めた「鬼譚(きたん)」を紹介します。鬼にまつわる小説や漫画、古典、評論が揃うだけでなく、夢枕獏氏の代表作「陰陽師」シリーズ…
少女ホラー漫画というジャンルがあります。その中でレジェンド的作品と言えば、わたしが真っ先に思い浮かべるのが、昨年亡くなられた楳図かずお氏の「赤んぼ少女」です。…
きょう紹介するのは岩波少年文庫の一冊「八月の暑さのなかで」です。金原瑞人氏編訳のホラー短編集。中学生向けと書かれていますが、大人も垂涎のホラー短編が収録されて…
ショートショートの神様・星新一には「ボッコちゃん」「おーい でてこい」以外にも、記憶に残る名作や傑作が数多くあります。その”証拠”がアンソロジー所収作品の多さ…
きょう紹介するのはちくま文庫から発売された山尾悠子氏の「初夏ものがたり」です。と言っても、1980年出版本の半世紀近くぶりのリバイバル復刊。「今は亡き人が大切…
きょうはロバート・F・ヤングのSF短編「ジョナサンと宇宙クジラ」を紹介します。同名の短編集(ハヤカワ文庫SF)の背表紙にあるとおり、「愛に渇き、倦怠に沈むあな…
パロディはオリジナルがよく知られていないと面白さがうまく伝わりません。そんな逡巡から紹介をためらっていたのですが、真面目な純文学作家が「こんなパロディ小説も書…
人形にまつわるホラー作品の3回目は、三津田信三氏の「ついてくるもの」です。たまたま持ち帰ってしまった雛人形によって家族に降りかかる怪異。その禍々(まがまが)し…
きょう紹介するのは坂東眞砂子氏のホラー短編集「屍の聲」(かばねのこえ)です。「因習としがらみの中で生きる人間たちの、心の闇に巣くう情念の呪縛。濃密な風土を背景…
きょう紹介するのは那須正幹氏の短編「六年目のクラス会」です。那須正幹氏と言えば、「ズッコケ三人組」シリーズで子どもたちから圧倒的な人気を集める児童文学作家です…
きょう紹介するのはSF作家、大原まり子さんの「憑依教室」です。「恐怖のカタチ」と題するホラー短編集に収められているのですが、どの短編も「少女から女性へ」と変わ…
「音楽との出逢いかた」の2回目は、ふたたび伊坂幸太郎さんの「アイネナハトムジーク」です。斉藤和義さんの「ベリーベリーストロング」が誕生したいきさつは以前の記事…
小説や漫画を読んでいると、作者の好きな音楽がうかがえて面白いと思ったりしませんか。映画も同様です。自分が好きな曲だとうれしくなりますし、知らない曲だと聴いてみ…
筒井康隆氏の名アンソロジー「異形の白昼ー現代恐怖小説集」について書くのも今回が最後です。きょう紹介するのは、野坂昭如氏の「骨餓身峠死人葛」です。これで「ほねが…
筒井康隆氏の名アンソロジー「異形の白昼―現代恐怖小説集」から、今回は宇能鴻一郎氏の「甘美な牢獄」です。「この世の地獄を描いて宇能氏の右に出るものはあるまい」と…
きょうから複数回にわけて筒井康隆氏の名アンソロジー「異形の白昼ー現代恐怖小説集」から、選りすぐりの短編を紹介します。1回目は曽野綾子氏の「長い暗い冬」。暗く、…
わたしは本のアンソロジーが好きなように、音楽もコンピレーションアルバムが好きです。自分の知らない音楽アーティストと”出逢える”からです。中でもビートルズの洗礼…
きょう紹介するのはSF作家ハーラン・エリスンの「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」(原題:I Have No Mouth, and I Must Scre…