再編ラッシュの地方銀行株 割安度は?理論株価から分析

再編ラッシュの地方銀行株 割安度は?理論株価から分析

地方銀行の再編統合に関するニュースが相次いでいます。千葉銀行と千葉興銀、群馬銀行と第四北越FG、そしてしずおかFGと名古屋銀行…。投資対象としても妙味のある地方銀行ですが、今後はどうなのでしょうか。理論株価との比較など調べてみました(2026.3.28) 

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1週間で3件の経営統合|「金利ある世界」で加速する地銀再編の波

わずか1週間に3つの経営統合が話題になるなんて、やはり一種のトレンドなんだろうと思います。 

千葉銀行千葉興業銀行は25日、経営統合で最終合意したと発表した。両行が同日開いた取締役会で決議し契約書を交わした。両行は2027年3月30日に上場廃止。4月1日に株式移転方式で持ち株会社「ちばフィナンシャルグループ(FG)」の傘下に入る。 

3月26日「日本経済新聞」 –  千葉銀行・千葉興業銀行、経営統合で最終合意 効果は最大160億円 

新潟県地盤の第四北越フィナンシャルグループ(FG)と群馬銀行は26日、2027年4月の経営統合に向け最終合意したと発表した。新しい持ち株会社「群馬新潟FG」の本社は東京都内に置く。統合で相乗効果を高め、連結純利益は30年3月期に1400億円超を目指す。 

3月27日「日本経済新聞」 –  持ち株軸に越境連合、群馬・第四北越が統合決定 都内本社で相乗効果 

静岡銀行を傘下に持つしずおかフィナンシャルグループ(FG)と名古屋銀行が27日、2028年4月をメドに経営統合を目指すと発表した。金利上昇で預貸金の量が経営を左右するなか、総資産が全国4位の地銀グループが生まれる。 

3月28日「日本経済新聞」 –  静岡銀・名古屋銀が統合へ 地銀の越県再編、都市にも 

経営統合を選んだ銀行首脳の言葉に狙いが端的に表れています。 

「デフレとコストカット経済から、インフレと成長経済への転換。さらに金利ある世界の到来で経済環境が大きく変わった」(名古屋銀の藤原一朗頭取) 

「規模とサービスの両面から高い力を持つグループになる」(しずおかFGの柴田久社長) 

「金利ある世界」の到来で規模のメリットを追求するーーということでしょう。 

地銀上位行はすべて保有|3銘柄トリプル、7銘柄ダブルバガー

この3つの経営統合により、地銀グループの上位は次のようになります(図表1=3月28日「日本経済新聞」より作成、再編を表明したグループにラインマーカー) 

グループ・銀行名総資産 (兆円)備考
ふくおかFG34
横浜FG25.2
ちばFG24.127年統合予定(千葉銀+千葉興銀
しずおかFG+名古屋銀22.128年予定
めぶきFG21.9
群馬新潟FG21.527年予定(群馬銀+第四北越FG
ほくほくFG17.3
九州FG13.8
八十二長野銀13.5
西日本FH13.5
図表1=総資産上位10行・グループ(3月28日「日本経済新聞」より作成)

この表に出てくる10グループの株はすべて保有しています。最初は株主優待の地元名産品カタログギフトが目当てで物色を始めた地銀株でしたが、途中から、 

  • 「金利ある世界」の恩恵を受ける 
  • その地域で圧倒的シェアを誇る 

の2点から株価の上昇が期待できると判断。買付余力があれば地銀株を購入ーーを繰り返しました。 

保有資産管理に使うNotebookLMで保有銘柄(3月28日時点)について、含み益率順でリスト化したところ、トリプルバガー(購入時の株価から3倍以上に上昇した銘柄)が3銘柄、ダブルバガーが7銘柄ありました(図表2

銘柄名(証券コード)含み益率(%)
いよぎんホールディングス(5830)219%
群馬銀行(8334)216%
第四北越フィナンシャルグループ(7327)209%
めぶきフィナンシャルグループ(7167)188%
百五銀行(8368)188%
ちゅうぎんフィナンシャルグループ(5832)186%
滋賀銀行(8366)183%
七十七銀行(8341)175%
東邦銀行(8346)131%
名古屋銀行(8522)116%
図表2=ダブルバガー以上の保有銘柄と含み益率

 特に名古屋銀行はきのう(3月27日)の経営統合が事前報道されたことを受けて、27日は前日比15.06%の値上がりぶりでした。 

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PBR1倍達成後の投資判断|解散価値から見た地銀株の現在地

地元名産のカタログギフトも貰えて、含み益も爆上がりしてありがたい限りですが、今後の投資判断は迷うところでしょう。 

もう十分過ぎるほど株価が高いのでは?今から買っても高値掴みになりそう… 

当然の疑問です。 

ただ、地銀をめぐってはこんな記事もあります。 

地方銀行のPBR(株価純資産倍率)が急速に伸びている。今年に入り、上場地銀73行・グループの3割が1倍に達し、ほぼゼロだった1年前から一変した。足元の首位は群馬銀行。PBR1倍超は解散価値を上回る指標で、東京証券取引所が改善要請していた。金利ある世界や再編期待を背景に株価が上昇した結果だが、取り残される地銀も少なくない。 

3月27日「日本経済新聞」 – 地銀3割が解散価値上回る PBR首位は群馬銀、人口減で二極化も 

ようやくPBRが1倍に達した段階ですから、まだまだ割安なのは間違いありません。 

NotebookLMによる「理論株価」分析|生成AIで可視化する割安度

わたしのNotebookLMには「理論株価」を入れてあります。割安度を測る指標のひとつでもある理論株価との乖離率は次のようになっています。 

  1. 東邦銀行(8346): 49%割安
  2. 池田泉州HD(8714): 33%割安
  3. 京葉銀行(8544): 31%割安
  4. 横浜FG(7186): 8%割安
  5. めぶきFG(7167): 5%割安

また、理論株価は新春版(「ダイヤモンドZAi」2月号別冊付録)と春版(5月号別冊付録)の2つをソース登録してあるので、理論株価が上がっているかどうかもわかります。 

  1. 東邦銀行 (8346): 632円 → 994円
  2. 京葉銀行 (8544): 2,010円 → 2,927円
  3. 千葉銀行 (8331): 1,605円 → 2,035円
  4. 池田泉州HD (8714): 794円 → 1,137円
  5. いよぎんHD (5830): 2,705円 → 2,928円

わたしはすでに株主優待の権利が発生する株数で保有していますし、3月27日の権利確定をまたいでしまっているため、優待がもらえるのは先になってしまいますが、割安度に注目してみるのもよいかもしれません。 

なお、ここで図表やリストにしたデータは、日経新聞から転記した図表1以外は、NotebookLMが登録したソースをもとに作成してくれました。 

やはり生成AI、特にNotebookLMは便利だなと思います。あわせて読んでいただけたらと思います。 

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(いしばしわたる)

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