幽霊だけが宿泊できる不思議なホテルを舞台にした韓国ドラマ『ホテルデルーナ』(全16話)を紹介します。1300年にわたりホテルに縛られている社長をはじめとする、恨みを抱えてこの世にとどまる者たちと、死者を視ることのできる人間の支配人の織り成す、ちょっとホラーな恋愛ファンタジーです。(2026.4.12)
〈PR〉
現世に未練を残す幽霊たちが集うホテル
2019年に製作された『ホテルデルーナ』は、人気の高いドラマでしたから、複数の有料動画配信サービスで視聴することができます。
幽霊だけが宿泊できるホテルから採用の知らせを受けた優秀なホテリエ。千年以上もそのホテルを経営する社長の下で働くことになった彼は、思いがけない不思議な世界に足を踏み入れていく。
現世に未練を残す幽霊たちが、三途の川を渡ってあの世に行くまでの間、滞在することができるのがホテルデルーナです。古くは満月堂の名で呼ばれ、その社長を務めるのが、1300年前からホテルに縛られているチャン・マンウォル。
ドラマのもうひとりの主人公、ク・チャンソンは、父親が20年前に生死をさまよってホテルデルーナに滞在、その際に「息子が大人になったらマンウォルに差し出す」と約束をかわしたため、ホテルデルーナで支配人を務めることに。そして、マンウォルの助けを借りながら、それぞれに事情を抱えるホテルの滞在客の因縁や恨み、妄執を解きほぐしていく…というストーリーです。
チャン・マンウォルが囚われた1300年の過去と因縁
そして、回が進むにつれて、ク・チャンソンは、滞在客以上に深い妄執にとらわれ、この世にとどまる従業員たちや、マンウォル自身の過去の因縁を知ることとなります。
IU演じるチャン・マンウォル
ですから『ホテルデルーナ』は、基本1話ずつ滞在客の因縁話が完結しながら、全16話を通じてマンウォルが1300年もの歳月を囚われることとなる過去の因縁が徐々にわかってくるので、見始めたら最後まで止めるのが難しい”かっぱえびせん”状態に陥ります(若い人はわからないですね…。「♪やめられない、とまらない、かっぱえびせん」というCMが有名だったのです)
「13号室の客」が示す現代社会の闇と怨霊へと至る悲劇
『ホテルデルーナ』には、深い恨みの念から人間を取り殺し、消滅する運命となる怨霊も登場します。
例えば、第4話の終わりでホテルから逃げ出し、第5話で人間たちに復讐していく「13号室の客」。
彼女は恋人が自宅で隠し撮りしたベッドシーンの動画を拡散され、羞恥のあまり自殺した女子大生でした。にもかかわらず、拡散した張本人たちはのうのうと生き続けている場面がつづきます。
復讐される男のひとりは、妻も幼い子もいるのに、家族との食事の最中、エロ動画みたさに「仕事だから」と言って自室に引きこもって動画のURLをタップ。すると画面から13号室の客が現れ、男を取り殺すーー。
こんな場面をみれば、男が呪い殺されて当然だし、怨霊と化す13号室の客に同情するに決まっています。13号室の客の姉から自殺の経緯を聞き、必死で復讐を思いとどまらせようとするク・チャンソンを応援しながら見入ってしまいます。
しかしマンウォルは違う行動をとります。自らをホテルに縛った人間の生死苦楽を司る麻姑(マゴ)神は、13号室の客を助けるのか、それとも動画を拡散した男を助けるのか…を見定めようとします。
過去の妄執からの解放とク・チャンソンが導く結末
人間に手をかける怨霊は断じて許さない麻姑神。それなら、1300年もの歳月をホテルに縛るマンウォルは、怨霊として消滅させられる運命なのか、それとも…という展開になっていきます。
もちろん恋愛ファンタジーですから、ク・チャンソンの愛の力でマンウォルが過去の妄執から解放され、あの世に旅立つ…というエンディングに決まっているのですが、それでも最後まで目が離せません。
『ホテルデルーナ』のあらすじは、U-NEXTがYouTubeで公開している動画をごらんください。
これをみて「おもしろそう!」と思った方は、動画配信サービスで探してみてください。
ただし、見始めたら途中でとめるのが難しいので、くれぐれも忙しい時期に視聴するのは控えることをお勧めします。
(しみずのぼる)
〈PR〉



