昭和の常識、令和の非常識…「不適切にもほどがある!」が描くあの頃

昭和の常識、令和の非常識…「不適切にもほどがある!」が描くあの頃

いま話題のTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」を紹介します。昭和の常識がいかに非常識だったか再確認できるドラマですが、コメディなのになぜか泣けるんです(2024.2.24)

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バブル当時の映像に笑う

ところで先週22日、東京株式市場の日経平均株価が、1989年12月につけた史上最高値を更新した歴史的な日になりました。これから4万円台まで膨らむのか、いやそれとも急降下するのか。固唾をのんで見守る人は少なくないでしょう。

35年前にすでに社会人としてサラリーマンをしていた身にとって、テレビで流れるバブル経済当時の映像は何とも懐かしいものです。

「タクシーを一万円札振りかざして止める人」やら「お立ち台のギャル」やら、あのころ本当にそんな人いたっけ?と思うような映像ですが、わたしもギャルのほうは見たことがあります。

当時付き合いのあった中央省庁の役人に連れられて六本木のディスコに1回だけ行ったからですが、ボディコン姿の美女たちに圧倒され、二度と行く気にはならなかったです。

いま話題のTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS金曜よる10時〜 脚本:宮藤官九郎)は、そんなバブル時代に父子家庭でヤンキー娘と暮らす、野球の鬼コーチ小川市郎(阿部サダヲ)が、昭和と令和の今を行ったり来たりしながら(なぜかタイムマシーンは都バス)コンプライアンスでがんじがらめになった世の中に風穴を開けていくという展開です。

毎週オンエアが楽しみになる日本のドラマなんて、いつ以来だろう…

まだ5話が放送されたばかりですが、書かずにはいられません。ネットフリックスなどでも配信されているので、見逃した方はぜひご覧くださいね。

ネットフリックスでは1話から視聴できる

昭和の常識、令和の非常識

昭和の常識って、本当に変でした。振り返ると、今のほうが良くなっていることも多いですね。

例えば、ドラマの中では、公共交通機関の車内にタバコの吸い殻入れが常設され、運動中は水を飲むのは禁止。小川は「バテるだろう」と選手たちに叫び、ケツをバットで殴ります。

副流煙の被害どうしてくれんだ!水分補給大事だぞ!と叫びたくなるのは令和の人の感覚です。

当時は、駅には掲示板があって、そこに伝言メモを書いたり。十円玉をたくさん積み重ねて、公衆電話を使って。「昭和の親父」は怖くて、女の子を呼び出そうにも、家電に親父が出たら、おしまいです。

そんなスマホもない時代でも、恋愛は成立したし、人は待ち合わせをし、約束をしていきます。

私たち世代には懐かしく、平成生まれの世代にはミラクルな要素満載です。

思えばこの30年余り。社会で良くなってきたことってたくさんありますよね。

私のいた職場でも自席でタバコを吸う男性がいました。もう職場では禁止されていました。でも、地位が高いためにだれも注意をしないんです。こっちが忙しくて残業しているときに悠々と白煙が流れてきたとき、心の中で「死ね」と悪態をつきました。でも、表立っては言いづらい。

働き方への偏見もありました。妊娠したと告げると、当時の職場は「仕事は結構ですからどうぞ体を大事に」と閑職に。まだ生まれてもいない子供の弁当作りまで母親の役割だと言い出す上司もいました。今でいうマミートラックですね。

正社員で産休や育休を取るケースが当時はまだまだ少なかったんでしょう。1年たっぷり取って出社したら、会社から「休業中の社会保険料(個人負担分)を納めてください」と言われたのはせつなかった。会社を辞めていかない罰則のように感じられたものです。

今では、逆に育児休業手当が出るようになったんだから、隔世の感があります。

ミュージカル劇も秀逸

ドラマの話に戻りましょう。令和にタイムスリップしてきた小川は、SNSを使いこなせなくてプンプン怒ってしまう一幕も。「おじさん、落ち着いて」と突然始まるミュージカル劇も織り込まれています。

別の場面のミュージカル劇がYouTubeのTBS公式チャンネルで視聴できますので、雰囲気を知ってもらうためつけておきますね。

日本でもこんなに自由な発想で、ドラマ作りしているんだ!

「娘がチョメチョメしちゃう~」と言って、我に返って駆け出す小川。コメディのはずなのに、父親と娘が互いに思いやる姿がまぶしくて、ちょっぴり人情ものも入っていて、泣けます。

毎回びっくりするような展開で続きが楽しみです。

(ruru)

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