楽天証券の投資信託残高が10兆円を突破したそうです。SBI証券も今年1月に10兆円を突破しており、「SBI」VS「楽天」の2強ネット証券の様相が一層鮮明になってきました(2024.5.20)
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投資信託残高が10兆円突破
楽天証券が20日公表したプレスリリースによると、
投資信託残高が2023年5月末比84.5%増となる10兆円を突破、投資信託を保有するお客様は、約520万人になった
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/company/newsrelease/fy2024.html
ということです。もろもろ理由も書いてありますが、やはり新NISAが追い風になったのは間違いないようで、
新しいNISA制度においても、口座数No.1の楽天証券では、2024年3月に、業界でいち早く「楽天カード」クレジット決済の月額上限額を5万円から10万円に引上げ、「楽天キャッシュ(オンライン電子マネー)」とあわせて、月額上限15万円までキャッシュレスで投信積立ができるようになりました。投信積立の設定金額は月額2000億円超に、同設定者数は約400万人となるなど、多くのお客様に投資信託を資産づくりにご活用いただいています。
と書いてあります。クレカ+楽天キャッシュによる月額15万円の積立設定で楽天ポイントが付与される点をアピールする姿勢がうかがえます。
このプレスリリースをメディア各社が一斉に報じたので、「だったらSBI証券はどうなの?」と思って調べてみたら、SBI証券はすでに今年1月19日のプレスリリースで投資信託等の預り残高が10兆円を突破したとアナウンスしていました。
当社の投資信託等の販売ペースは、2024年からの新NISA開始という新たな追い風を受けて加速しています。2024年1月の1日の最大販売金額は前月対比で2.9倍を超える等、記録的な伸びを示しています。
従来からのお客さまにより積極的な資産形成への取り組みを促しただけではなく、これから投資に取り組んでいこうとされているビギナー層のお客さまが資産形成を始める契機となったと考えています。
https://www.sbigroup.co.jp/news/2024/0119_14356.html
SBIはマルチポイントをPR
面白いのは、SBI証券のプレスリリースは、
複数のポイントからお好きなポイントを選んで新規口座開設や各種取引等でポイントを獲得・使用できます。さらに、従来の「Tポイント」、「Vポイント」、「Pontaポイント」、「dポイント」、「JALのマイル」に加えて、2023年12月には「PayPayポイント」が加わり、6種類のポイントからお選びいただけます。
とマルチポイントをアピールしている点です。
TポイントとVポイントの統合でSBI証券でポイ活するなら新生Vポイントで…という印象が強まっていますが、それは三井住友FG側の思いに過ぎず、SBI証券はあくまで「楽天以外のすべてのポイントを取り込もう」というスタンスであることがわかります。
わたしは楽天経済圏の住民なので、楽天証券の積立投資信託で楽天ポイントを存分に稼いで、SBI証券では新生Vポイントを設定して、たまったポイントは投資信託のスポット購入にあてています。
でも、SBI証券ならPontaポイント、dポイント、JALのマイル、PayPayポイントでも同じことができるわけで、ポイ活の”稼ぎ場所”としてSBI証券の証券口座を作ることは十分意味がありそうです(もちろん、Pontaポイントならauカブコム証券、PayPayポイントならPayPay証券でもいいのですが…)
ポイント還元で考えたら一択
以前、「ダイヤモンド・オンライン」が配信した「新NISA、楽天証券とSBI証券どっちがおトク?→「ポイント還元」で考えたら一択だった」という記事を取り上げたことがあります。
筆者はマネーコンサルタントの頼藤太希さん。でも記事を熟読玩味しましたが、明確にどちらかに軍配をあげているわけではなく、どちらも口座開設するのがよいという意味の「一択」と読める内容でした。
もっとも、NISA口座はどちらかに選ばないといけません。筆者の頼藤さんは別の記事で、ご自身は楽天証券でNISA口座を開設していることを明かしています。
わたしもNISA口座は楽天証券ですが、ポイ活にも大きく寄与する積立投資信託は、楽天証券とSBI証券それぞれで行っています。
わたしはマンション買い替えとそれに伴う住宅ローン完済のため、昨年まで積み立てていた投資信託はすべて現金化してしまい、今年1月の新NISAスタートから再び積み立て直している状態です。
ですから、まだまだ評価益はかわいいものですが、それでもすべてプラスです(たまったポイントで投資信託をスポット購入している分も含まれます)
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こうやってみると、ネット証券「2強」である楽天証券とSBI証券、ポイ活の観点でみたら、どちらも証券口座を開設するのが一番よさそうです。やはりそれが「一択」だったか!との思いを新たにしました。
(いしばしわたる)
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