宝くじが嫌いな妻と手数料が嫌いなわたし

宝くじが嫌いな妻と手数料が嫌いなわたし

妻と散歩の最中に「嫌いなもの」の話になりました。妻の返答は「宝くじ」、わたしの返答は「手数料」……。なんか似た者夫婦だね~と笑いましたが、みなさんの「嫌いなもの」は何ですか? (2024.3.9)

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バス代の方が高いのに

妻との会話を紹介しますと、妻が「宝くじ」が嫌いになったのは、妻が高校生のころの嫌な思い出がきっかけだったそうです。 

妻のお母さんは、たまの楽しみで宝くじを買うことがあったそうなのです。それで、かなり少額の当たりくじだったのでしょうか、妻に換金を頼んだそうです。 

でもね、うちから換金所がある中心街に出るのに、バスに乗らないといけないの。当たったから換金しないともったいないと思うのかもしれないけど、往復バス代のほうが高いの。母に言い返すと怖いから黙って引き受けたけど、ほんとに馬鹿らしいと思わない? 

わたしも宝くじを一度も買ったことがないので想像がつきませんが、何とも苦い思い出ですね。 

で、妻から「あなたが嫌いなものはなあに?」と聞かれて、とっさに口をついたのが「手数料」だったわけです。 

銀行の手数料が嫌い

特に嫌いなのが銀行の手数料です。以前の記事でも、どうやって銀行の振込手数料を払わないで済むかという相当ニッチな情報を記事に書いていますが、自分のお金を預けていても金利が0.001%しかつかないのに、振り込みや引き出しのたびに手数料がとられるのはすごく嫌です。 

コンビニが嫌いなのも、通信費の圧縮に熱を上げるのも、「同じサービスなら安いほうがいい」からです(通信品質にこだわる人は楽天モバイルは嫌かもしれませんが、わたし自身は普段使いで困ったことはありません) 

通信費の高さにびっくり

通信費の関係で最近読んで驚いたのが、J-CASTニュースの「スマホ「満足度」調査、利用者トップ3「docomo」「au」「SoftBank」がなぜかワースト3のナゾ 専門家が明かす納得の理由」(3月7日配信)という記事でした。 

スマートフォン料金値下げ競争が一段落した現在、携帯電話大手のサービスの利用者が一番多いのはどこか、また、満足度が高いのはどこだろうか。モバイル専門の市場調査を行…
www.j-cast.com

調査の担当者のコメントにこうあります。 

総合満足度の算出方法として、アンケート時に「料金」「サービス」「通信品質」「顧客サポート」の比重を聞いており、それに沿って点数を算出しています。その際、毎回「料金」の比率が一番高く出るのです。料金を評価した場合、「docomo」「au」「SoftBank」は、ほかの6サービスと比べて高いため、いつもワースト3となっています。 

(2023年9月に調査した料金データを見ると)「docomo」「au」「SoftBank」の3つのプランの月額平均利用料金は9498円です。一方、「LINEMO」「povo」「ahamo」は5063円~6500円ですから、やはり安さが大きな魅力となり、満足度がかなり高くなります。 

月額平均9498円は論外ですが、月額5063円~6500円でも、わたし的にはありえない金額です。月額880円を達成できた自分を褒めてやりたいです(きょうも#ギガ活を兼ねてOKストアで食料品を買ってきました) 

信託報酬が安い商品を

投資でも同じです。投資信託の信託報酬料も安ければ安いほどいいと思いますし、株の購入も成行注文はできるだけしたくありません(単元未満株に消極的だったのも成行注文への忌避感情が大きかったです) 

そんな妻との会話をした直後に、マネーコンサルタントの頼藤太希氏も、同じような感覚なんだろうな…と思える記事を読みました。 

タイトルは、ちょっとどぎつく「新NISAで絶対買ってはいけない5つの地雷商品」(3月2日配信)という記事です。 

新NISAでは、つみたて投資枠・成長投資枠を利用して非課税の投資・運用が無期限でできます。2024年の「神改正」によって、新NISAは確かにより使いやすい制度に…
fpcafe.jp

地雷商品その1は「信託報酬の高いインデックス型の投資信託」でした。 

信託報酬は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が年0.05775%、「eMAXIS全世界株式」が年0.66%ですので、約0.6%の差があります。0.6%というとわずかな差のように見えますが、運用期間が長くなればなるほど、グラフのとおり大きな差になります。資産額は、20年後は約136万円の差、30年後は約430万円の差となっています。 

ですから、新NISAでもまずは信託報酬が安い商品を選ぶようにすることがとにかく重要です。目安としては、信託報酬が年0.3%未満の商品を選びましょう。 

まったく同感です。わたしが積立投資信託をしている商品もすべて信託報酬料の安さにこだわりました。

ロボアドも手数料が高い

このあと、地雷商品として

  • ターゲットイヤー型 
  • テーマ型 
  • 隔月分配型 

 と続くのですが、詳細は割愛します。そして、地雷商品その5が「ファンドラップ・ロボアド」です。 

ファンドラップは、投資家と金融機関との間で「投資一任契約」を結び、売買や資産管理をすべてお任せするサービス。ロボアドは、金融のプロが開発したアルゴリズムを投資に生かすことのできるサービスです。どちらも、投資を任せられるという点では似ています。ロボアドはロボットなので、人が相対することはないのですが、ファンドラップは相談できるという点が違います。 

お任せで投資できるのは一見よさそうに見えるのですが、やはり手数料が割高なのがネックです。 

(略) 

信託報酬に加えて、ファンドラップやロボアドを利用するときの利用手数料も負担します。 

ファンドラップを利用すると「口座管理手数料」や「投資一任手数料」といった手数料が年間1〜3%程度かかるうえ、金融機関によっては、得られたリターンから5〜10%の「成功報酬」を徴収するところもあります。 

ロボアドも、ポートフォリオを診断して商品を示すだけの「アドバイス型」は無料ですが、資産配分や投資商品の選定まで行う「運用一任型」は年1%前後の手数料がかかります。 

そもそも、ファンドラップやロボアドの運用成績が優れているかといえば、そうでもありません。たとえば、ロボアドの投資は分散投資で、バランス型の投資信託とやっていることは大きく変わりません。それなのに年1%前後の手数料がかかるのはおかしいですよね。 

上で紹介した「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」の信託報酬は年0.143%ですが、ロボアドではこれと同様の分散投資をして年1%の手数料がかかるとなれば、年約0.86%の手数料の差が生じます。この差が30年続くと、資産額に相当の差が生じるでしょう。 

このくだりを読んだ時は、思わず膝を打って「その通り!」と声に出してしまいました。 

頼藤氏の記事は一読に値します。新NISAの投資先で迷われている方がいたら、ぜひお読みください。 

以前に紹介した「ダイヤモンド・ザイ」24年4月号の別冊付録「株の食わず嫌い克服BOOK」に、投資と投機とギャンブルの違いが出てきます。 この通りだと思います。

投資:株の長期保有 
長期的に株が上がるものに期待→企業が成長すればみんなが得する!
 

投機:デイトレードやFX 
参加者同士で利益を奪い合う→勝ち続けるのは至難の業!
 

ギャンブル:競馬や宝くじ 
参加者から集めたお金を主催者が分配→儲かるのは主催者と少数の当せん者だけ! 

「ギャンブルは、主催者(胴元)が参加者からお金を集めて当せん者に分配します。運営費や主催者の利益が差引かれるので、当せん金は目減りしています。ゼロサムどころかマイナスサムです。

また、デイトレードやFXは「投機」と呼ばれ、投資とは区別されます。短期売買ではパイは増えず、参加者の損得の合計はゼロになるゼロサムゲームです。

一方、投資は長期的な視点で行われます。企業が成長すれば、株価も上がり、株主への配当金も増えます。企業と株主はウィンウィンの関係であり、全員が得する「プラスサムゲーム」にもなりうるものです。

宝くじが嫌いな妻と手数料が嫌いなわたし。似た者夫婦だなあ~と改めて思いました。 

手数料についてはこちらもごらんください
投資商品は利回りと手数料に着目しよう

(いしばしわたる) 

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