積立投資信託の「クレカ積立」はどこがオススメ?

積立投資信託の「クレカ積立」はどこがオススメ?

24年1月の新NISAスタートに向けて、証券会社間の競争に拍車がかかっています。手数料が無料になったり、ポイント付与率がアップしたり…。ユーザーからすればありがたい限りです。そんな競争のひとつが積立投資信託のクレカ決済。どこがオススメでしょうか(2023.10.16) 

【追記】新NISAスタートに向けて「クレカ積立」で大きな動きがありました。金融庁が月額5万円の上限を10万円に引き上げる方針ーーと日本経済新聞が報じました。日経記事を受けて別記事を書きました(2023/10/25)

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競争激しいクレカ積立

最初に打ち明けておきますと、わたしが積立投資信託を行っているのは、メーンが楽天証券、サブでSBI証券です。積み立て額は、楽天証券が月額10万円(このうち「つみたてNISA」で月額3万3333円)、SBI証券が月額5万円です。 

ですから、ほかの証券会社については、記事で読んでの知識であることを最初にご承知おきください。 

最近読んだ「つみたてNISAは『クレカ積立』でお得にポイントGET! 税理士が教える金融機関の選び方も」という記事が、一覧にしてまとめていました。 

主なネット証券のクレカ積立の概要は以下のとおり。

<証券会社名/使用できるクレジットカード/ポイント還元率/たまるポイント/クレカ積立の月上限額> 

SBI証券/三井住友カード※/0.5〜5%(三井住友カードの還元率。年会費無料の一般カードは0.5%)/Vポイント ※クレカ積立できるクレジットカードは7種類で、ポイント還元率はカードにより異なる/月5万円 

マネックス証券/マネックスカード/1.1%/マネックスポイント(dポイント、Tポイントなどに交換可能)/月5万円 

auカブコム証券/au PAYカード/1%/Pontaポイント/月5万円 

楽天証券/楽天カード/0.5〜1%(年会費無料の一般カードは0.5%)/楽天ポイント/月5万円(楽天キャッシュ決済併用でプラス5万円※) ※楽天カードでチャージした楽天キャッシュ決済の積立は、月5万円で0.5%還元 

参考URL:https://www.zeiri4.com/c_1076/n_1136/

5%は年会費33,000円

数字だけみると「SBI証券/三井住友カード」の「5%」が目立ちます。しかし、これは年会費が3万3000円もするクレカ(プラチナプリファード)です。 

やはり年会費無料のクレカで比較検討するのが公平というものでしょう。 

そうするとマネックスカード(初年度無料、次年度以降も1回使えば無料)が「1.1%」ともっとも高く、次いでau PAYカード(年会費無料)の「1%」、三井住友カードと楽天カードは同じ「0.5%」となります。 

でも、クレカは本来さまざまな用途で使うもの。積立投資信託だけで使うわけではありません。 

そのような汎用性で考えると、やはり楽天カードがいちばん使いやすく、次いで三井住友カードのような気がします(auユーザーに限れば、auカブコム証券/au PAYカードの組み合わせがいちばんいいとは思いますが) 

ただ、マネックス証券はドコモの子会社になりましたので、今後、dカードやdポイントとの連携が強化されるのは確実。ドコモユーザーなどdポイント経済圏の人たちは期待するところ大でしょう。 

ポイント経済圏が決め手

このように見てくると、前の記事(証券口座なら「楽天」「SBI」の2択)で書いたとおり、ポイント経済圏で使い勝手を発想して、そこから積立投資信託を行う証券会社を選ぶーーというのが、もっとも賢い選択のように思います。 

わたしの場合、冒頭書きましたとおり、メーンが楽天証券、サブがSBI証券です。楽天証券では楽天ポイント狙い、SBI証券ではVポイント狙いでどちらもクレカ決済をしていますし、楽天証券は楽天キャッシュ決済も利用して月額10万円まるまる楽天ポイントGETに使っています。 

楽天キャッシュで積立も

楽天キャッシュとはオンライン電子マネーで、主に楽天ペイで利用します。

楽天カードと紐づけておけば自動チャージできますし、お金の受け取りもカンタンです(例えば、娘2人を誘って箱根旅行した際も、それぞれの宿泊代は自己負担させましたが、娘の1人は楽天キャッシュで宿泊代を送金してきました) 

楽天以外は月額5万円に制限

実は、4つのネット証券のクレカ積立を比較した先の記事でみてわかるとおり、各証券会社ともクレカ決済は月額5万円が上限になっています。

ところが、楽天証券だけは、楽天カードのクレカ決済(月額5万円が上限)に加えて、楽天キャッシュによる決済(月額5万円が上限)も組み合わせて使うことができるので、両方あわせると月額10万円分で楽天ポイントGETが可能になります。 

しかも、楽天証券は今年4月からクレカ決済のポイント付与率を引き上げました。それまでの0・2%ではライバルのSBI証券に明らかに劣後しているので、新NISAをにらんだサービス競争による引き上げと言えます。

わたしの楽天カードは楽天プレミアムカードです。クレカ積立のポイント付与率は1・0%です。

【追記】楽天が23年11月1日にSPU(スーパーポイントアッププログラム)を大幅変更したため、わたしはすでに楽天プレミアムカードは解約しています。くわしくは別記事をごらんください(2024/1/3)

ですから、楽天証券で月額10万円、SBI証券で月額5万円の積立投資信託で毎月付与されるポイントは、

  • 楽天証券:楽天プレミアムカードで1・0%、楽天キャッシュで0・5% ⇒ 楽天ポイントは750ポイント 
  • SBI証券:三井住友カードで0・5% ⇒ Vポイントは250ポイント 

となります。年間にすれば楽天証券が9000円分、SBI証券が3000円分です。  

サービス競争は大歓迎

24年1月スタートの新NISAは、つみたて投資枠が年間120万円となるので、月額10万円の積立設定が可能です。 

現状のクレカ決済で5万円を上限にしている限り、楽天証券に劣後したままです。ですから、わたしは近い将来、SBI証券も、マネックス証券も、auカブコム証券も、クレカ決済の上限を10万円まで引き上げてくると予想します。 サービス競争は大歓迎です。

【追記】Impress Watchの記事によると、大和コネクト証券とクレディセゾンは、2024年1月5日買付分からクレジットカードでの積立投資(クレカ積立)サービスの上限額を、5万円から10万円に拡大するそうです(新NISA「クレカ積立」の月額上限10万円に 大和コネクトとクレディセゾン)(2023/10/24)

クレカ積立は、引き落とし先を証券口座からクレカに変更するだけで、ポイントが年間3000~9000円分も付与されるという”濡れ手に粟”のようなポイ活です。 

新NISAで積立投資信託を行うつもりなら必須の設定です。つみたてNISAを行っていてまだクレカ積立をしていない人は、今からでも遅くありません。ぜひ設定するとよいでしょう。 

(いしばしわたる) 

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