資産運用の手段として国内株を購入して配当金を狙うーー。それがスタンダードな方法と思いますが、同時に株主優待も楽しめればさらにうれしいですね。そんな株主優待の楽しみ方のひとつとして「美術館を楽しむ」というのはいかがですか。わたしも株主優待を使って美術館を楽しんできました(2023.9.18)
【追記】DICから株主優待品として、美術館所蔵作品をあしらったカレンダーが届きました。カレンダーの紹介をするため原稿を改訂しました(2023.11.10)
【追記】DIC川村記念美術館をふたたび妻と訪れ、晩秋の中、散策を楽しみました(2023.11.23)
【追記】DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)は25年1月で休館することになりました。資産効率の観点から運営方法の見直しが必要と判断、規模を縮小しての東京移転か、運営中止かのいずれかで検討する…ということです。個人的にはとても残念です。入館券付絵葉書は手元に4枚。秋めいてきたら行ってこようと思います(2024.9.1)
〈PR〉


DICは入館券付絵葉書
美術館の無料入館を株主優待にしているのは「DIC」です(以下、カッコ内の数字は証券コード、配当利回りは11月10日現在、株主優待は100株以上保有の場合)
DIC(4631)
配当利回り:3.32%
株主優待:DIC川村記念美術館の入館券付絵葉書2枚(2人/枚)
機能性表示食品「ロコモリッチ」(180粒入り)希望小売価格4,600円
栄養補助食品「スピルナNEXT」(140粒入り)希望小売価格1,620円
オリジナルカレンダー 非売品
企業概要:インキ世界首位。樹脂、電子材料等へ展開。液晶材料に続き機能性顔料、高機能インキなど伸ばす
DIC川村記念美術館は千葉県佐倉市にあります。 JR佐倉駅と京成佐倉駅から無料送迎バスが出ています。

美術館の敷地内にはイタリアンレストランも併設されています。
キスリング「姉妹」に魅入る
先日(9月17日)、妻を誘ってDIC川村記念美術館に行ってきました。まだまだ暑さが残っていたため広大な敷地内の散策は見送りましたが、空気がすがすがしく、季節を選べば終日楽しめそうです。
でも、やはり美術館ですから目玉は収蔵作品です。
個人的には、入館してすぐの展示室「印象派からエコール・ド・パリへ」が、やはり惹かれました。
- クロード・モネの「睡蓮」(1907年)
- ピエール・オーギュスト・ルノワールの「水浴する女」(1891年)
- マルク・シャガール「赤い太陽」(1949年)
- 藤田嗣治(レオナール・フジタ) 「アンナ・ド・ノアイユの肖像」(1926年)
- モイーズ・キスリング「姉妹」(1950年)
- マリー・ローランサン「ピクニック」(1932-33年頃)
特に好きなのがキスリングの「姉妹」。混雑していなかったので、じっくり立ちどまって鑑賞できました。
抹茶と和菓子を堪能
美術館の中には茶席もあります。広いガラス窓に広がる木立ちのあいだの木洩れ陽を愛でながら、抹茶と和菓子を堪能しました(800円)

美術館収蔵品のカレンダー
DICの株主優待商品には、オリジナルカレンダー(非売品)もあります。100株以上の株主に1部送られてきます(わたしはきょう11月10日に受け取りました)

2024年のカレンダーのモチーフは24年に夏季オリンピック・パラリンピックが開催される「パリ」で、
パリの情緒と洗練、そして国際色豊かな多様性をテーマに、DIC川村記念美術館の所蔵作品からその輝きをまとめたカレンダーをお届けします。
とあり、藤田嗣治、ピカソ、ローランサン、モネ、シャガールなどの絵画などがあしらわれています。
わたしの好きなキスリングの「姉妹」も入っていて、これはカレンダーとして使わずに保存しておこうと思っています。
100株で無料券2枚
DICの株主優待は、100株以上で美術館の入館券付絵葉書が2枚(1枚あたり2人まで)届きます。
1枚目を使った時(9月17日)は残暑が厳しく、屋外に広がる散策路まで足を伸ばしませんでした。
そのため2枚目を使った今回(11月23日)は紅葉の広がる散策路も楽しんできました。



三菱商事と丸紅も
美術館の無料鑑賞券を株主優待にしているのは、わたしが保有している銘柄ではDICだけですが、「三菱商事」が東洋文庫ミュージアム、「丸紅」が丸紅ギャラリーの無料チケットをIR資料と一緒に送ってきます。

三菱商事(8058)
配当利回り:2.61%
株主優待:なし(ただし「東洋文庫ミュージアム」無料招待券あり)
企業概要:総合商社大手。原料炭等の資源筆頭に機械、食品、化学品等の事業基盤厚い
丸紅(8002)
配当利回り:3.07%
株主優待:なし(ただし「丸紅ギャラリー」無料招待券あり)
企業概要:総合商社大手。穀物、発電で商社首位級。プラントや輸送機、農業化学品に強み
美術館を所有している企業は多くあります。美術館めぐりがお好きなら、美術館をヒントに銘柄選びを行うのも楽しいかもしれませんね。
(いしばしわたる)