連載「18歳の君へ」の狙いをお伝えします

連載「18歳の君へ」の狙いをお伝えします

きょうから「18歳の君へ~実践的「お金」の話をしよう」のタイトルで連載記事をスタートしました。1週間に1回程度のペースで配信していきたいと思いますが、連載の狙いについて最初に書いておきます(2023.11.20) 

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NISAは18歳からできるが… 

まず「18歳の君へ」のタイトルからわかる通り、これはNISA口座を開設できる年齢が18歳だからです。ですから最終回は「NISA口座を作ってみよう」になる予定です。 

ところが、考えてみれば18歳という年齢は高校3年生というケースが多く、受験勉強の真っ最中。18歳になったからNISA口座を開設しよう!などという高校3年生は、ほぼ皆無と言ってよいでしょう。 

そうすると、大学に入ってすぐにNISA口座を開設する……というのが最速のパターンになると思われます。 

でも、自分が大学1年生だった時、「お金」の話に触れるケースはあったでしょうか? 

大学の授業をみても、もしかしたら商学部や経営学部なら教えてくれるかもしれませんが、ほかの学部なら絶望的でしょう。自分で何とかしないといけないのです。 

ネット・SNSの落とし穴

加えて、いまのデジタル・ネイティブ世代にとって怖いのは、ネット・SNSへの過度の依存です。 

「投資に興味がある」ーーそこまでは結構なことですが、それでネットやSNSで検索したとたん、怪しげな広告や記事が載るようになってしまいます。 

無警戒にクリックすれば投資詐欺の落とし穴が待っている…というケースもあるので、やはり正しい知識をきちんと持っておかないと、落とし穴にはまりこんでしまう恐れがあります。 

そこで、”大学1年生で18歳の姪っ子”を持つ”叔父”の気持ちになって、実践的「お金」の話を書いてみようと思ったのです。 

わたしの成功体験

もうひとつ、背景に自分自身の”成功体験”があります。 

下の娘が20歳になった時、娘に楽天カードの発行と楽天銀行、楽天証券の口座開設をさせました。 

楽天証券ではNISA口座の開設と同時にiDeCoも申し込ませ、つみたてNISAの積立資金(月額33,333円)とiDeCoの掛金(月額20,000円)は親が負担してあげるーーと持ち掛けたのです。 

その時点で上の娘はすでに社会人でしたが、同じように楽天カード、楽天銀行、楽天証券の申し込みをさせて、最初1年目のつみたてNISAの積立資金(40万円)と自分で国内銘柄を選んで特定口座で購入することを条件に、(暦年贈与を使って)100万円の資金提供をしました。 

お金は親が出してあげるーーと言えば、面倒な手続きでもきちんと自分でするものです。 

娘たちふたりは、積み立てた投資信託の評価益が積み重なるのを自分自身の目で見て、その効果を実感したようです。 

いまや娘はふたりとも自分の給与をきちんと使って、積立投資信託は月額10万円(NISA口座33,333円+特定口座66,667円)に拡大し、国内株も時折購入しています。 

上の娘は社会人になってすぐ、下の娘は20歳から、実際に積立投資信託や国内株の購入を行ったことで、無事に社会人になってからも、きちんと無理のない範囲で続けています。 

彼女たちはまだどちらも20歳代です。 

「複利効果で40年後が楽しみだね」とからかうと、「そんな先の話しないでよ」と怒りますが、家族の会話を通じてドルコスト平均法複利効果といった基礎知識を身に着けているので、これからも怪しげな話にはひっかからないですみそうです。 

金融教育は始まったばかり

中には「最近は高校の授業で金融教育が始まったみたいだから、学校にお任せして……」と思っている方もいるかもしれません。 

でも、個別の銘柄までは教えてくれるわけではありません(というより、教えたら問題になってしまいます) 

だとしたら、やはり親が手助けしてあげる余地は十分にあるのではないでしょうか。 

この連載は大学生向けに書いているのは確かですが、親の世代にもきっと役立つーー。そんなふうに思って執筆します。おつきあい頂ければ幸いです。 

(いしばしわたる) 

連載「18歳の君へ~実践的「お金」の話をしよう」の各回記事はこちらから
【第1回】クレカ・銀行・証券の開設手続きをしよう
【第2回】インデックス型投信を積み立てよう
【第3回】国内銘柄を指値注文してみよう
【第4回】情報に騙されないようにしよう
【第5回】新NISAの仕組みを知っておこう
【第6回】単元未満株を買ってみよう
【最終回】新NISAを資産運用や就活に役立てよう
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