18歳の君へ ~ 実践的「お金」の話をしよう 【第1回】
きょうから「18歳の君へ~実践的「お金」の話をしよう」のタイトルで連載記事を掲載します。18歳の大学1年生の姪っ子に叔父さんの立場から「お金」の話をしていきます。最終ゴールはNISAの開設と運用ですが、第1回のきょうは「クレカ・銀行・証券の開設手続きをしよう」です(連載の狙いはこちらをごらんください) (2023.11.20)
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〇〇ちゃん、大学進学おめでとう。1年生ならキャンパスライフを謳歌しているところでしょう。授業はもちろんだけど、サークル活動やアルバイトに励んでいるのでは? 充実した大学生活を満喫するとよいでしょう。
ところで、きょうは少し早いお年玉です。それも奮発して10万円のお年玉を進呈しましょう。
その代わりにいくつか「条件」があります。叔父さんが示した「条件」をクリアしたら、少しずつお年玉を進呈する形にしたいと思います。ニンジンをぶら下げるようで悪いね。でも、数か月のあいだお付き合いください。
楽天とOlive
まず、きょうは第1の「条件」です。クレジットカード、銀行口座、証券口座の開設手続きを行ってください。
大学に入学すれば、すでにクレカは持っているかもしれないし、バイト先から指定の銀行口座を持っているかもしれないけど、それとは別にクレカ、銀行口座、証券口座を2種類ずつ、計6つの手続きを行ってください。
どれも無料だし、ポイント進呈とかあるけど、手続きが面倒だよね。それでも、これが「条件」です。
作ってほしいクレカ・銀行・証券は2グループです。便宜的に「楽天グループ」と「Oliveグループ」と呼ぼうか。
楽天グループ
- 楽天銀行
- 楽天カード(年会費無料)
- 楽天証券
Oliveグループ
- Olive(三井住友銀行)
- 三井住友カード(NL、年会費無料)
- SBI証券
楽天グループは楽天銀行から申し込むといいでしょう。
楽天カード、楽天証券もそれぞれ別途申し込む必要があるかもしれないけれど、どちらも楽天銀行と紐づけて使うから(同時に申し込めるなら、そのほうがスムーズでいいけどね)
OliveグループはOlive(三井住友銀行)から申し込もう。
クレジットカードもSBI証券も同時に申し込めたはずです(違っていたら別途申し込んでください)
クレカはVISAで
申し込む際の注意事項も書いておこう。
クレジットカードのブランドは「VISA」にしておこう。世界どこでも使える安心さがあるからね。クレカのキャラクターに惹かれて別のブランドを選んだりしないように。
それと、リボルビング払い(リボ払い)は絶対申し込まないように。初期設定でリボ払いになっている悪質なクレカもあるから気をつけること。
リボ払いの危険性は下記の記事も読んでおくといい。
ふだんのクレカの使用方法も、「『1回払い』以外では使わない!」というルールで使うようにね。
特定口座(源泉徴収あり)
次に証券口座だけれど、楽天証券もSBI証券も「特定口座(源泉徴収あり)」で申し込むこと。
おそらくNISA口座も同時に作るよう誘導されると思うけど、ここはいったん「申し込まない」でいきましょう。
NISAは18歳からできるし、〇〇ちゃんにも最後は申し込んでもらつもりです。
でも、NISA口座は1つしか選べない。楽天証券でつくればSBI証券ではつくれないし、SBI証券でつくれば楽天証券ではつくれない。
だから、まずはNISA口座は作らないで、特定口座で投資の基礎を学んで慣れてきたら、どちらが使い勝手がよいか、熟慮して作るといいと思う。だから現時点では「NISA口座はつくらない」でいこう。
アプリもインストール
楽天グループもOliveグループもスマホアプリをインストールするように求められると思う。
これは是非インストールするように。いまや何でもスマホでできるのは便利だし、タッチ決済も使いこなす必要があるからね。
おそらく楽天グループが「楽天銀行」「楽天e-navi」「iSPEED」、Oliveグループが「三井住友銀行(Olive)」「三井住友カード」「Vポイント」「SBI証券 株」「かんたん積立(SBI証券)」だと思う。
このほか楽天証券のホーム画面をアプリのホーム画面に入れておくといい。「iSPEED」は高機能過ぎて、ふだん使いには楽天証券のホーム画面からアクセスしたほうが使いやすいから。
それと、上記のアプリとは別に、楽天グループのほうは「楽天ペイ」もインストールしておこう。そのうえで、楽天キャッシュの引き落とし先は楽天カードに設定すること。
〇〇ちゃんのスマホはアンドロイドだったね。それなら、Oliveグループのクレカ(三井住友カード)はGoogle Payに設定しておこう。
まだまだ現金払いのお店もあるし、クレカ払いだけのところもあるけれど、キャッシュレス決済は時代の趨勢。楽天ペイとGoogle Pay(Olive)を入れておけば、かなりのお店はカバーできるよ(くわしくは次回教えよう)
家計簿アプリZaim
最後にもうひとつ。家計簿アプリ「Zaim」もインストールして、楽天銀行、楽天カード、楽天証券、三井住友銀行(Olive)、三井住友カード、SBI証券の連携設定を済ませておくこと。
家計簿アプリにはもうひとつ「マネーフォワード」というアプリがあるけれど、無料で使えるのは4つの金融機関まで。できるだけ無料で使いこなしたいから、ここは「Zaim」を選ぼう。
さて、ここまでの作業がぜんぶ終わったら、叔父さんに楽天銀行と三井住友銀行(Olive)の口座番号を教えてほしい。最初のお年玉を振り込むから。
(次回つづく)
(いしばしわたる)
連載「18歳の君へ~実践的「お金」の話をしよう」の各回記事はこちらから
【第1回】クレカ・銀行・証券の開設手続きをしよう
【第2回】インデックス型投信を積み立てよう
【第3回】国内銘柄を指値注文してみよう
【第4回】情報に騙されないようにしよう
【第5回】新NISAの仕組みを知っておこう
【第6回】単元未満株を買ってみよう
【最終回】新NISAを資産運用や就活に役立てよう
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連載「18歳の君へ」の狙いをお伝えします
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