短編映画のようなBTSのVの新曲『FRI(END)S』を見てみよう

短編映画のようなBTSのVの新曲『FRI(END)S』を見てみよう

BTSVが新曲『FRI(END)S』をリリースしました。曲も凄くいいのですが、まるで短編映画のようなMVがかなり話題になっています。最後まで見た人の反応は決まって、えっ? どういうこと?!となるのです(笑)(2024.3.25)

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メンバー全員が入隊中の新曲リリース?!

7人のメンバー全員が入隊中のBTS。新曲を聞けるのはまだまだ先だなぁと思っていた矢先の3月15日、メンバーのひとりVの新曲『FRI(END)S』がデジタル・シングルとしてリリースされましまた。

新曲のティーザーがリリースされたところで、「FRIENDS」のENDがカッコで囲まれているところから、失恋ソングでは?という推察も多かったようです。

FriendをENDしようという告白応援ソング

さて、どんな曲かと言うと、V自身がインタビュー動画でオール日本語で(!)、紹介してくれました。

Soul R&B ポップジャンルの曲です。

長い間友達だった関係を終わりにして二人の関係をもっと発展させたい心を歌いました。

「FRIEND」を「END」しようという春にぴったりな告白ソングです。

昨年9月にリリースされたVの初のソロ・アルバム「Layover」は、Vのソウルフルな歌声に導かれるポップ、R&B、ジャズの融合といった世界観のアルバムでした。

今回もジャジーな曲かなという予想を裏切り、『FRI(END)S』は、ジャジーさはなりをひそめ、70年代のR&Bといった雰囲気の曲調です。最初のベースの一音から心地よいブルースの世界にいざない、Vのスローでけだるげなバリトンに、なんとも気持ちよい気分で聞ける曲に仕上がっています。

歌詞も多くの人が自分の体験に重ね合わせらるのではないかと思います。

Vの語る通り、長かった友達関係に終止符を打ち、それ以上の関係に発展しようという気持ちを込めた告白応援ソングです。

Friends are not supposed to get too close
We ain’t slowing down, down, down (yeah, yeah, yeah)
But once we cross the line, there’s no denying you and I can never turn around, round, round
Know we’ll never be the same

友達なら近づきすぎちゃダメだ
僕らはスピードを落とさない
一線を超えてしまったら、僕たちは決して元通りになれないことは分かってる
もう二度と同じではいられないってことも

Now I’m over pretending
So let’s put the “end” in friends

これ以上友達のフリはできない
だから友達という関係はもう“終わり”にしよう

多様性にあふれたミュージックビデオが好評

さて、この『FRI(END)S』。曲だけでなく、ミュージックビデオもとても話題になっています。

ここからはMVのネタバレになるので、ええぇっ?!の気分を味わいたい方は、この先を読む前に、まずはMVを見てみてください。

HYBE LABELS – V ‘FRI(END)S’ Official MV

はじまりは朝。Vは一人でベッドで目覚め、ひとりで味気ない朝食を食べます。バスに乗っても、スーパーに買い物に行っても、ダイナーに食事に行っても周囲はカップルばかり。カップルたちのいちゃいちゃをさんざん見せつけられ、ちぇっという気持ちでダイナーを出たところへ車が来て……えっ?  V、車に轢かれて死んじゃったの?!

と思ったところで、シーンは眠りから目覚めたV。え、夢オチだった? 隣にはガールフレンドがいて、同じ朝が始まります。ひとりだった時と同じシーンが繰り返されますが、今度は彼女と一緒で幸せなのはVと彼女だけ。周囲のカップルはみんな喧嘩しています。ウキウキと幸せな気持ちでダイナーを出たところで、え!また車が? 今度も車に轢かれて死んでしまうV……。

と、ここでまた目覚めのシーン。今回Vの隣にいるのはV自身! やぁと自分に声をかけられ、目覚めのVがカメラに向かってにやっといたずらっぽく笑うところでMVは終わります。

まるで短編映画を見ているようなMVですが、みなさんはどんなストーリーだと思いましたか?

わたしの個人的な感想としては、ひとりで過ごしても二人で過ごしても結局は死んでしまうなら、ふたりで幸せに過ごした方がいいよね?と最後のVのにっと笑う顔に言われた気がします。つまり、人生は短いんだから、後悔しないように生きようという応援ソングかな~と思いました。

このMV、ストーリーの謎だけでなく、出演者の多様性でも話題になっています。

まさにLGBTQを応援していると思えるさまざまなセクシュアリティのカップルがいるだけでなく、さまざまな民族や年齢のカップルが出演していることも共感を呼んでいるのです。

ライブパフォーマンスやリアクション映像もお見逃しなく

ライブパフォーマンスが見たいなぁと思っていたら、さすがファンサービスを忘れないBTS。ライブパフォーマンスの動画が配信されました。

BANGTANTV – V ‘FRI(END)S’ Live Film

Vのソロ曲は、夜や週末にリラックスしたい時のBGMにしたい曲が多いですが、『FRI(END)S』もまさにそんな一曲です。

おまけ映像もひとつ。

これもファンサービスですね。『FRI(END)S』の公開以来、韓国ドラマの俳優やK-Popアイドルたちが『FRI(END)S』のMVを見て考察を述べるというリアクション映像が、BTSの公式チャンネルから現在のところ3本出ています。

わたしの一押しは、ウガウガファミリーのリアクション動画。

BANGTANTV – V ‘FRI(END)’S MV Reaction 2

ウガウガファミリーとはNetflixの数々の新作ドラマの主演を務める韓国スターたちです。

パク・ソジュン(「梨泰院クラス」、「京城クリーチャー」)
チェ・ウシク(「その年、私たちは」、「殺人者のパラドックス」)
パク・ヒョンシク(「ドクタースランプ」、「Happiness」)

以前韓国ドラマのOSTの紹介記事にも書きましたが、Vが2016年のドラマ「花郎(ファラン)」で共演して以来の親友たちで、家族のように強い絆で結ばれていることから、ウガウガファミリー(オレたち、家族なのかな?の意味)と呼ばれています。

韓国ドラマファンには豪華すぎる俳優たちが、家主不在のVの家の居間でMVを見ながらのリアクション映像。わたしはお腹を抱えて笑ってしまいました。ぜひ日本語字幕をオンにして、お楽しみください。

(みらむらゆか)

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