Oliveの手数料無料は歓迎です

Oliveの手数料無料は歓迎です

3メガバンクの一角、三井住友銀行が「Olive」に新たな機能を設けると発表しました。新機能のひとつに、自身の他行口座から自動入金した際の手数料を無料にすることが含まれています。メガバンクもこれが標準になればいいなと思います(2024.3.21)

【追記】Oliveの定額自動入金を使って預金還流の設定を変更したので、本文を加筆修正しました(2023.3.23)

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3つの新機能を発表

三井住友FGらのプレスリリース(3月18日)を読むと、新たな機能は 

  1. 定額自動入金サービス 
  2. Oliveアカウントランク切替機能 
  3. 家族カード発行

の3つです。 

2番目のランク切替機能は、今までは「一般ランク」「ゴールドランク」「プラチナプリファード」のランクを切り替えたい場合は、いったんOliveを解約して申し込み直す必要があったそうです。現状があまりに不便なので、新機能というよりは、今までの欠点を直したという内容です。 

3番目の家族カードも、楽天カードなどは標準で行っていることなので、とり立てて優れた機能というほどではありません。 

3契約まで設定可能

そう考えると、今回の目玉は「定額自動入金サービス」です。詳細は以下の内容です。 

毎月、お客さまご本人名義の他行口座からご指定の金額を引落し、Olive アカウント申込代表口座へ自動で入金するサービスです。手数料無料でお使いいただけます。本サービスをご利用いただくことで、都度入金や振込のお手続きを行うことなく、本人名義口座間の資金移動が可能となります。 

https://www.smbc.co.jp/news/

本人名義の他行口座は、ひとりあたり3契約まで自動入金の設定ができ、金額は1契約あたり100万円が上限です。エアウォレットの上限は30万円なので、十分な上限額でしょう。 

預金の還流に組み込む

わたしは、楽天銀行⇒住信SBIネット銀行⇒三井住友銀行(Olive)⇒楽天銀行という形で、預金の一部を還流させることで、年間3000円近いポイ活を実現させています。 

わたしが一番重きを置いているのは他行振込の手数料無料です。

特にメーンバンクとして使っている楽天銀行は、他行振込は月3回まで無料(VIP以上)ですが、自己資金の還流で1回使ってしまうため、いろいろと振込が重なると、残り2回では心もとない状況です。

楽天銀行の他行振込の手数料無料を確保する観点で、Oliveの自動入金設定を組み込んでみよう… 

そのように考えて、以下の流れに改めてみました。

5日 楽天銀行から三井住友銀行(Olive):20万円(Oliveの「自動入金」で設定)
10日 三井住友銀行(Olive)から住信SBIネット銀行:10万円(Oliveの「きちんと振込」で設定)
 ⇒ Vポイント:3万円以上の被振込で200ポイント付与
15日 住信SBIネット銀行から楽天銀行:5万円(住信SBIで「定額自動入金」で設定)
 ⇒ スマプロポイント:定額自動入金で30ポイント付与
27日 住信SBIネット銀行から三井住友銀行(Olive):5万円(Oliveの「自動入金」で設定)

三井住友銀行(Olive)に毎月15万円が入金となりますが、このうち10万円は、SBI証券のクレカ積立で消費し、残り5万円がOliveのタッチ決済などクレカ引き落とし用です。

これにより、年間の獲得ポイントは2760ポイントと今までよりも目減りします。それでも、楽天銀行と住信SBIネット銀行の他行振込手数料が無料になる回数は最大限確保できます。

  • 楽天銀行:他行振込は月3回無料
  • 住信SBI銀行:他行振込は月5回無料(うち1回は15日に楽天銀行への定額自動入金で使用)

預金は楽天銀行に寄せてあるため、楽天銀行の月3回分を使ってしまった場合は、エアウォレットを使ってお金を住信SBIネット銀行に移動させれば、さらに月4回分は他行振込が無料になります。合計7回あれば、さすがに余裕でしょう。 

Oliveのさらなる改善に期待

メガバンクは他行振込に手数料がかかるのが通例のため、三井住友銀行が他行振込を無料でできるようにしたのは慧眼だと思います。 

というよりも、楽天銀行や住信SBIネット銀行のようなネット専業銀行と伍していくには、手数料無料に踏み切る必要があったのかもしれません。 

そう考えると、Oliveは3メガバンク寄りではなく、ネット銀行寄りのサービスを志向している……ということかもしれません。 

いずれにしても、他行振込の手数料を無料にするOliveの新機能は、きっと多くの利用者に歓迎されることでしょう。 

Oliveにはまだまだ不満な点はあります。Vポイント付与の履歴が楽天ポイントと比べておおざっぱ過ぎる点や、ポイントアッププログラムが事実上使いにくい内容である点です。 

でも、今回の新機能が、ポイ活の分野でトップを走る楽天経済圏を意識し、楽天銀行や楽天カードと伍していくには必要な機能だと判断して採り入れたとすれば、今後の改善に期待を寄せていいかもしれません。 

やはり競争こそサービス向上の力の源泉です。Oliveの今後の動向を注視したいと思います。 

COIN+でキャンペーン

なお、自分名義の口座間で手数料無料で資金移動できるエアウォレットですが、住信SBIネット銀行は、エアウォレットのCOIN+に口座を登録すると200円プレゼントするキャンペーンを22日から4月14日まで実施するそうです。 

わたしはキャンペーン前に登録してしまったので対象外(残念!)ですが、もし住信SBIネット銀行に口座をお持ちの方でエアウォレットに関心があるなら今がチャンスです。

他の銀行でも同種のキャンペーンを実施しているかもしれないので、調べてから導入するとよいでしょう。

(いしばしわたる)

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