資金に余裕がない人に勧めたい「かぶツミ」

資金に余裕がない人に勧めたい「かぶツミ」

きのうの記事で「1株投資」について書きました。わたしは単元株(100株単位)でしか購入経験がないため、楽天証券はどういうサービスなんだろう?と思って調べたところ、「100株単位では高額過ぎて手が出ない。でも配当利回りがいいから欲しい」という銘柄を買う場合は十分利用できるサービスだと思いました。資金的に余裕がない若い世代にとってもたいへん魅力的なサービスと言えます(2023.11.1)  

【追記】「かぶツミ」を実際に設定してみて気づいたことは別記事にしました(2023/11/4)

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1株投資を調べた理由

自分では触ったことのない「1株投資」について調べてみたきっかけは2つあります。 

1つは、きのうの記事(楽天マガジンでマネー系ムックを読む)で紹介したムック本「誰もが再現できる!着実に資産が作れる高配当株投資入門」(大洋図書刊)で、「財布にやさしい1株投資から」という項目に言及したことでした。 

1株投資なら、たとえば毎月1万円ずつ投資を積み立てるとしても、選択肢は無限にあります。気になった銘柄に試しに投資して、上手くいきそうであれば翌月も買ってみるなど、運用の幅や試行錯誤の機会は増えます。 

また、1株投資は含み損を抱えづらく投資金額も少なくて済むので、精神的付加(原文ママ=「負荷」が正しい)も少なくなります。これは投資を長く続ける上でプラスです。 

「誰もが再現できる!着実に資産が作れる高配当株投資入門」より

この図をみると、買付は手数料ゼロ円ですが、売却は手数料が発生します。ただ、ムックの発売日の関係から情報が古く、楽天証券への言及が「詳細未定」となっています。 

そこで、楽天証券はどういうサービスなんだろう?と思ったのが第1のきっかけです。 

もうひとつのきっかけは、記事で紹介した配当太郎氏のお勧め15銘柄について、記事を読んだ知人から「魅力的だけど、高過ぎて買えない銘柄がある」と言われたことです。 

高過ぎて買えない

具体的には、おそらく以下の3銘柄でしょう(株価は10月31日終値) 

  • 三井住友フィナンシャルグループ 7220円 
  • 三菱商事 6955円 
  • 伊藤忠商事 5375円 

100株単位なら、それぞれ72万2000円、69万5500円、53万7500円もの資金が必要です。

銀行株と商社株は今年に入って値上がりしたため、「今買ったら高値づかみしそう」と逡巡してしまうのでしょう(気持ちはよくわかります。わたしも買い増しできない理由はそれですから) 

そういう悩みを持つ人でも、1株ずつ買えるサービスなら魅力です。 

毎週月曜は三井住友FG、水曜は三菱商事、金曜は伊藤忠商事を1株ずつ買うーーという設定をしておけば、1週間に必要な費用は2万円程度です。 

そう思ったので、楽天証券が用意しているサービスを調べてみました。 

買付・売却とも手数料ゼロ

1つは「かぶミニ」で、単元未満株を買えるサービスです。 

楽天証券「かぶミニ」

サービスのページを読むと、手数料はなんと買付・売却とも無料でした(やはりムック本の情報は古かった!) 

ただし、「東証参考価格に0.22%のスプレッドを加減算した価格が約定単価となります」とあり、1株が5600円の銘柄と仮定して、「買い注文の場合、5,600円に0.22%加算した金額は5,612.32円となるため、1円未満は切上げとなり、約定単価は5,613円」となります。 でも手数料に比べればはるかに安いでしょう。

【追記】楽天証券は23年12月13日より、「かぶミニ」の寄付取引のスプレッドを廃止しました。くわしくは別記事をごらんください(2024.2.5)

これなら株価が高い銘柄を買う時に「かぶミニ」は使いやすいサービスと言えそうです。 

「かぶミニ」は新NISAでも利用できるので、まだまだ投資に回せる資金に余裕がない若い世代は、つみたて投資枠では米国株や全世界株の投資信託を積み立てて、成長投資枠では高配当株を「かぶミニ」を使ってこつこつ増やしていくーーという方法を採ればよいでしょう。 

「かぶツミ」も用意

楽天証券はもうひとつ「かぶツミ」というサービスも用意しています。

こちらもなんと手数料は無料でした(10月から始まった手数料無料の「ゼロコース」を設定していることが前提です。「超割コース」や「いちにち定額コース」のままだと、その手数料がかかるので注意してください) 

それにしても「1株投資=売却に手数料」と思いこんでいた自分が浅はかでした。サービス合戦でどんどん進化しているのですね。 

考え方としては、積立投資信託と似ています。毎月もしくは毎週同じタイミングで購入する設定をしておけばよいので、「ほったらかし投資」です。 

設定は3000円以上で、例えば1株が980円の銘柄なら3株購入という具合です。ただし「かぶミニ」取扱銘柄であれば、1株単位でも積立設定が可能です。

【追記】実際に設定してみると、株価が3000以下の銘柄は1株を選べなかったため、「かぶミニ」取扱銘柄でも3000円以上が条件でした。くわしくは別記事をごらんください(2023/11/4) 

「かぶミニ」取扱銘柄は1600超にのぼり、当然、配当太郎氏推奨の15銘柄はすべて対象です。 

先ほど書いたような、 

毎週月曜は三井住友FG、水曜は三菱商事、金曜は伊藤忠商事を1株ずつ買う 

という買い方は「かぶツミ」を利用すればよいということです。積立投資信託と同じように、一度設定すればあとはほったらかしで大丈夫です。 

資金的に余裕がない、でも国内株をコツコツ増やしていきたいーーというような方なら、「かぶツミ」はとても利用しやすいサービスではないでしょうか。 

(いしばしわたる) 

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