健康系ムックは目からうろこでした

健康系ムックは目からうろこでした

楽天マガジンで健康系ムックを読みました。「健康の新常識」と銘打つだけあって、いろいろと目からうろこの情報が満載でした(2024.1.11)

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医師に最新の知見を聞いた

このムックは「医者が教える健康の新常識 ここまで変わった50のこと」(宝島社刊)です。表紙の見出しだけピックアップしても、へえ~と思う部分があります。 

「はじめに」の部分を引用しましょう。 

さまざまな健康情報が溢れていますが、どれが本当でどれが間違っているのか、素人にはなかなかわかりません。しかも常識だと思っていたことが、ある日、180度変わることもあります。 

たとえば子どもの虫歯です。虫歯が感染るから、子どもに自分の箸や食器でごはんを食べさせてはいけないと言われていましたが、なんと一般社団法人日本口腔衛生学会から「科学的根拠は必ずしも強いものではありません」(令和5年8月31日付)との発表がありました。 

親の唾液を通して虫歯菌(ミュタンスレンサ球菌)は子どもに感染する、だから食器は分けて、食べかけを子どもにあげるのは「言語道断」と言われてきたのです。しかし発表によれば、生後4か月までに多くの乳児は虫歯菌に感染しており、その後に食器を共有してもしなくても、虫歯の発生率に差はなかったそうです。 

このように書いて、「3人のお医者さんに新しい健康常識を、最新の知見とともに教えてもらいました」というのが、このムックのコンセプトです。 

糖質ゼロダイエットは危険

本文からも紹介しましょう。

✖ 糖質ゼロダイエットで健康的にやせる 

新常識 糖質ゼロで肝臓に脂肪が集まり脂肪肝に 

糖質を摂らないと劇的にやせるのは事実です。しかしその時、体の中で何が起きているのかほとんどの人はわかっていません。

「1カ月3キロ以上も体重を減らす激しいダイエットを行うと、7割の人はダイエット脂肪肝になります」(栗原医師) 

食事の新常識を担当した栗原毅医師(日本肝臓学会専門医)は、脂肪肝になるプロセスを次のように説明しています。 

「肝臓には2~3パーセントの脂肪があります。それが正常です。ダイエットで糖質が入って来ないと血液中の中性脂肪がエネルギーとして使われます。それが枯渇すると肝臓の脂肪を使います。肝臓の脂肪が枯渇すると肝臓が働かなくなるため、全身の脂肪が肝臓に集められ、脂肪肝になる。そうすると肝臓の機能が著しく落ちて、脂肪を分解できなくなり、太り始めます」 

うーん、何とも怖ろしい。でも、糖質ダイエットは本当にはやっていましたよね。わたしも数年前に会食で一緒になった方から、ご飯は食べない、ジャガイモも食べない、ゴボウも実は糖質が多い…とうんちくを傾けられたことがありましたが、その方は大丈夫だったでしょうか。 

✖ マヨネーズをかけると太る 

新常識 油・卵・酢が成分だから太らない 

「マヨネーズは油と卵と酢です。非常識な量をかければ別ですが、普通の食べ方なら太りません。糖質が入っていませんから」(栗原医師) 

マヨラーが聞いたら喜びそうです。 

二日酔い予防が害に?

ちょっと驚いたのが、 

✖ 二日酔い予防にはウコン 

新常識 肝臓に悪影響を及ぼす恐れあり 

でした。わたしも職場の人にウコンを勧められて飲んだ記憶がよみがえりました。 

ウコンの肝機能に対する効果ははっきりしたことがわかっていません。 

(略) 

ウコンの鉄分が原因で肝機能障害を起こした例はあり、肝炎や糖尿病の人には明らかな害があります。日本肝臓学会でも「過剰摂取や長期摂取では肝機能障害を起こす」と警鐘を鳴らしています。 

アルハラの人は読んで

もうひとつお酒の情報で恐縮ですが、 

✖ 赤ワインを飲めば健康に! 

新常識 飲み過ぎは日本人には害になる 

でした。 

お酒の強さ、弱さは遺伝によるものだ。お酒を飲むと起こる顔面紅潮・吐き気・動悸・眠気・頭痛や二日酔いは、アルコールで発生するアセトアルデヒドが原因物質。これを分解するには、体内に「ALDH2(アルデヒド脱水素酵素)」が必要だが、日本人の約44%は、遺伝的にALDH2を持たないのだ。表は各国のALDH2欠損率を示している。欠損はモンゴロイドが中心で、ヨーロッパ人とアフリカ人には欠損がないことがわかる。 

こういう情報は、職場で部下にアルハラまがいの酒の強要をする”昭和なおじさん”にこそ読んでほしいものですね。 

とにかく読みでのあるムックでした。勉強になりました。 

(さかきかずひこ) 

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