株式分割ラッシュ!ブルーゾーンHDや七十七銀行の優待はどうなる?売却で”軍資金”得る出口戦略

株式分割ラッシュ!ブルーゾーンHDや七十七銀行の優待はどうなる?売却で”軍資金”得る出口戦略

4月1日のタイミングで株式分割を実施する企業が多数あります。わが家の保有銘柄でも、8銘柄が分割を実施します。分割しても時価評価額は変わりませんが、株主優待を実施する銘柄は分割で優待の権利がどう変わるかチェックするとよいでしょう。その理由を、わたしの保有銘柄の事例で紹介します。(2026.3.24) 

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なぜ今「株式分割」が急増しているのか?東証の要請と新NISAの影響

この時期に株式分割を行うのは、 

  1. 東証による「望ましい投資単位」への要請:東京証券取引所は個人投資家が投資しやすいよう「5万円以上50万円未満」の投資単位を推奨しており、株価が高くなった企業に分割を強く促しているため 
  2. 新NISAの浸透:2024年に始まった新NISAにより個人投資家の裾野が広がり、企業側に「より少額で自社株を買ってもらいたい」という動機が強まっている 
  3. 株主還元姿勢のアピール:3月は多くの日本企業の決算期。配当増額や優待拡充とセットで分割を発表することで、株主重視の姿勢を市場に強くアピールする狙いがある 

などが考えられます。分割で株価の水準が引き下げられれば、買いやすくなるのは間違いありません。保有銘柄が分割の対象となるのは歓迎です。 

わが家の保有8銘柄も分割対象に!住友精化・長瀬産業・地銀各行…

わたしと妻名義の保有銘柄でも合計8銘柄が株式分割を実施します。以下の8銘柄です(カッコ内は、証券コード、分割の比率、現在の保有株数) 

  • 住友精化 (4008 1株 → 5株 100株) 
  • ブルーゾーンホールディングス(417A 1株 → 5株 100株)  
  • SBIリーシングサービス(5834 1株 → 2株 100株) 
  • あいちフィナンシャルグループ(7389 1株 → 5株 100株) 
  • 長瀬産業(8012 1株 → 4株 300株) 
  • 七十七銀行(8341 1株 → 3株 300株) 
  • 滋賀銀行(8366 1株 → 5株 200株) 
  • 南都銀行(8367 1株 → 5株 200株) 

この8銘柄はいずれも株主優待銘柄です。その権利が発生する分の株数を持っていて、既存株主の不利益になる分割はしませんから、分割で優待の権利がなくなることはありません。 

それでも、分割によって株主優待制度にどのような変化が生じるのかは、ご面倒でも、企業が個人投資家向けに用意する「IR情報」や、ヤフーファイナンスなどで簡単に入手できる「適時開示情報」で確認することをお勧めします。 

【ブルーゾーンHD(417A)】分割後に「70万円」の買付余力が生まれる理由

例えば、旧ヤオコーのブルーゾーンホールディングスのケースで説明しましょう。新旧対照表は次のようになります。 

分割前株数(現行)分割前の優待内容分割後株数(変更後)分割後の優待内容
(新設)100株 〜 499株①優待券 20枚(2,000円相当)
100株 〜 499株①優待券 40枚(4,000円相当)
②水 2ケース
③ワインセット(4,000円相当)
④PB詰合せ(4,000円相当)
500株 〜 2,499株①優待券 40枚(4,000円相当)
②水 2ケース
③ワインセット(4,000円相当)
④PB詰合せ(4,000円相当)
500株 〜 999株①優待券 60枚(6,000円相当)
②水 3ケース
③ワインセット(6,000円相当)
④PB詰合せ(6,000円相当)
2,500株 〜 4,999株①優待券 60枚(6,000円相当)
②水 3ケース
③ワインセット(6,000円相当)
④PB詰合せ(6,000円相当)
1,000株 〜 1,999株①優待券 100枚(10,000円相当)
②水 4ケース
③ワインセット(10,000円相当)
④PB詰合せ(10,000円相当)
5,000株 〜 9,999株①優待券 100枚(10,000円相当)
②水 4ケース
③ワインセット(10,000円相当)
④PB詰合せ(10,000円相当)
※分割後に100株以上のランクが新設され、優待内容をダウングレードしてもいいなら一部売却という選択肢が増えます

現在100株を保有するわが家の場合、分割後は500株になるので、「(旧)100株」も「(新)500株」も優待の内容は同じです。 

でももし、 

家のまわりには他のスーパーもあるし、ヤオコーだけで買い物するわけじゃから、分割後の100株で2000円分の割引で充分だな… 

というケースだと、分割後に400株を売却することが可能となります。

ブルーゾーンHDの株価は9106円(24日終値)ですから、分割後に400株を売却すれば70万円以上を得て、ほかの銘柄を購入する資金に充てることが可能になります。 

しかも、ブルーゾーンHDの場合、株主優待目当てでわたし名義と妻名義で100株ずつ保有しているため、ふたりとも400株ずつ売却すれば、140万円の”軍資金”を得ることになります。

【七十七銀行(8341)】実質拡充!分割後の余剰分売却で「40万円」確保

東北最大の地銀・七十七銀行のケースも見てみましょう。継続保有1年以上で得られる優待内容は地元特産品のカタログギフト(もしくはQUOカード)で、保有株数によってランクが変わります。新旧対照表は次のようになります。 

分割前株数(現行)分割前の優待内容分割後株数(変更後)分割後の優待内容
300株 〜 1,000株未満3,000円相当500株 〜 2,000株未満4,000円相当(+1,000円)
1,000株 〜 3,000株未満5,000円相当2,000株 〜 5,000株未満6,000円相当(+1,000円)
3,000株以上10,000円相当5,000株以上12,000円相当(+2,000円)
※300株保有していた人は、分割後900株になりますが、500株保有していれば優待ランクは維持されます

300株保有しているわが家の場合、株式分割で900株になります。分割後の500株で4000円相当のカタログギフトが貰えるなら、400株は売却してもいい…という判断が働きます。 

七十七銀行の株価は9150円(24日終値)です。同じ株価水準なら、分割後の400株は約40万円になります。

まとめ:株式分割のIR情報は「次の投資資金」を見つける宝の山

もし、保有銘柄に株式分割を行うところがあるなら、 

株式分割でも時価評価額は変わらないし、少額になって株価が上がるからいいや… 

と思うだけでとどめないで、やはりIR情報や適時開示情報に目を通して、分割後の投資判断を肥やす糧にしてはいかがでしょうか。 

(いしばしわたる) 

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