本当に「良い姿勢」って何だろう:「イラスト見るだけ整体」

本当に「良い姿勢」って何だろう:「イラスト見るだけ整体」

40歳を過ぎたあたりから、友人の多くがひざや腰の不調を訴えるようになりました。中には、首のヘルニアで痛みが強く、朝から晩まで肩をすくめた状態になってしまった友人も。幸い彼の場合は医者からもらった痛み止めが効いたせいか、手術しなくても済みましたが、中高年になると、どこかしら痛みを持つ人は少なくありません。きょうは一冊の本から、本当に「良い姿勢」って何だろう…か考えてみたいと思います(2024.3.28)

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筋緊張がとれ、自律神経が整う

かくいうわたしも、悲しいかな、「どこかしら痛みを持つ」ひとりです。

40歳の時にうっかり階段から転落して着地するときに足首をひねって「剥離骨折」と診断されました。ギプスをして3日ほどで快癒したものの、時折、足首がうずくこともあるので、痛みとうまく付き合っていきたいと思っています。

そんなわたしが最近読んで「目からうろこ」だったのが、大橋しんさんの「筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体」(KADOKAWA刊)。ページを開くと必ず右側か左側に大きめのカラー・イラストが載っている、というゼイタクなつくりの本です。

体のイメージの勘違い

著者の大橋さんは難治性患者専門の特命理学療法士で、同書が扱っているのは「よくある『体のイメージの勘違い」というもの。

例えば、小学校のとき、「気をつけーーっ、前をならえぇ」というのをやらされたことを思い出してください。「良い姿勢」とは、胸を張って尻を突き出していると思いがちですが、大橋さんは、

頑張らなくっちゃと胸を張るとき、私たちの体では『おしつぶし』が起きている

と説明。これが反り腰・腰痛の原因にもなっていると指摘します。そして、

よけいな努力をせず骨で立つ

足の上に上半身を、上半身の上に頭を……というように、順番にのっけいてく要領でバランスをとってしまえば、重さは地面まで骨を伝って下りていくのです

と書いています。

「首」に関する謎かけ

「全身の緊張をとるために、一番大切な「体の部位」はどこだと思いますか」という”ナゾかけ”があって、その答えが「首」というのも意外でした。

一番大切な「首」を長く自由に

イキイキと動くために最も重要なことは、「首の後ろの筋肉」がこわばっていないこと

そのうえで、次のページで

「頭」と「首」の境目はどこにあると思いますか?

と二つ目の”ナゾかけ”が出てきます。

どこかなあ…襟足あたりかな?

ところが正解は「耳と鼻を結んだラインにある」のだそうです。自分が思っていたよりもずっと上の方です。頭が上へ、前へと移動できるようになれば、たしかに首が自由になる!

amazonの同書「サンプルを読む」より

背骨は思ったより前にある

サンプル画像がないのでお示しできないのが残念ですが、「背骨は思ったより前にある」というイラストも新鮮でした。

いつも日課にしているストレッチのYouTube動画で「胸椎という背骨を伸ばしましょう」という掛け声を聞きながら、何となく「胸椎っていうくらいだから胸のことじゃないの? 背骨は背中の方にあるんでしょ」と疑問に思っていたのです。

大橋さんの本のイラストによると、体を支えてくれる「椎体」という大黒柱は何と体の真ん中あたりにあると描かれています。

本当の支えの位置を知れば、むやみに背中をかためることもありません。背中がゆるんでも姿勢は崩れることがないとわかり、安心してゆったりとした体になることができるのです

なるほど~。

ぽっこりお腹も改善したいし、体重をあと3キロぐらい落としたら、あの服も格好よく着れるのに……と直したいところだらけの私ですが、まずは「良い姿勢」「良い筋肉の状態」を保って、痛みと無縁の生活を送りたいものです。

ところで、大橋しんさんの肩書に「アレクサンダー・テクニーク教師」と書かれていて、聞き慣れない言葉だと思って調べてみました。

日本アレクサンダー・テクニーク協会のHPによると、「アレクサンダー・テクニークとは、心身の不必要な緊張に気づき、これをやめていくことを学習すること」と書いてあります。

機会があったら、直接レッスンを体験してみたいなと思いましたが、まずは本書の内容を頭に入れて日々を送ってみようと思います。

(ruru)

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