NISA革命の予感…人気ETFも「1→30」分割へ 

新NISAをにらんだ株式分割の動きについてきのう書いたばかりなのに、またまた保有銘柄で分割を知らせるメールが来ました。でも、今度はETF（上場投資信託）です。こうなってくると、新NISAで買いやすい価格に分割する銘柄（ETFを含む）が相次ぎそうです（2023.11.30） 

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NF日経高配当株50が30分割

今回メールが来たのは「ＮＥＸＴ ＦＵＮＤＳ 日経平均高配当株５０指数連動型上場投信」（証券コード：1489）です。長い名称なので略称があって「NF日経高配当株50」と言います。

ETFについては、以前に「高配当ETFの銘柄を見てみよう」という記事で書いていますので、ETFと投資信託の違いなどはそちらをお読みいただくとして、その記事で紹介した私の保有するETF３商品のひとつがNF日経高配当50です。 

連絡メールによると、  

銘柄名　　　：ＮＦ日経高配当株５０  
コード　　　：1489  
権利付最終日：2024/01/16  
権利落日　　：2024/01/17  
分割比率　　：1株 → 30株  
売却可能日　：2024/01/17

とあります。正式には「受益権分割」と言うそうですが、考え方は株式分割と同じです。

NF日経高配当株50の株価は57,910円（11月29日終値）なので、来年１月17日からは2000円弱で買えるようになります。

組み入れ銘柄に高配当株が並ぶ

NF日経高配当株50は、日経平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回りの高い原則50銘柄で構成される株価指数に連動するインデックス型ETFで、目論見書の組み入れ銘柄を見ても、名だたる高配当銘柄が並んでいます。  

分配金利回りが3.64%。信託報酬が0.308%ですが、それでも3.3％超の利回りですし、組み入れ銘柄の良さから人気も高く、過去２年のチャートをみても、ずっと右肩上がりでした。

それが新NISAの成長投資枠で2000円弱で買えるなら、これは人気が出そうです。NTTの25分割に並ぶ動きですが、追随するところが出てきそうな気がします。  

選択肢増える成長投資枠

新NISAの成長投資枠では、もともと（つみたて投資枠同様に）インデックス型投資信託を積み立てていくという選択肢がありましたが、大型株を中心に単元未満株で購入する（あるいは「かぶツミ」）という選択肢や、NTTやNF日経高配当株50のような数千円から数万円で買える商品をちょこちょこと買い増していくという選択肢も出てきました。  

いずれも、投資の持つハードルの高さを感じさせない、投資の垣根を低くするような動きです。  

貯蓄依存度の高い日本に大きな変化を及ぼしそうな予感がします。新NISAは週刊東洋経済の記事で見出しにしていた「革命」かもしれませんね。今後も動きに敏感でありたいと思います。  

（いしばしわたる）

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