おすすめの投資信託「5選」はこれだ!

おすすめの投資信託「5選」はこれだ!

「来年1月の新NISAはどうするのか」と聞かれる場面が増えてきました。「僕はこうするつもり」と嘘偽りなく話している内容を、きょうから2回にわけて書きたいと思います。1回目は「つみたて投資枠」ーー月額10万円分の積立投資信託をどう設定するかーーです(2023.8.26)

【追記】24年1月スタートの新NISAでわたし自身が積立設定する投資信託を決めました。記事中で触れた投資信託「5選」以外から選びましたので、記事を引っ込めることも考えましたが、思考プロセスを知ってもらうことも大事と思い、公開したまま追記で対応することにしました。わたしが積立設定した2商品とその理由はこちらをごらんください(2023/11/11)

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3年8か月で利回り30%超

見出しに「5選」と書いていますが、うち4商品は現在のつみたてNISAで積立設定していて、のこる1商品は特定口座で積み立てている投資信託商品です。 

最初に打ち明けておくと、わたしの「つみたてNISA」歴は、わずか3年8か月です(NISAとは何ぞや?と言う方は、この記事の前に「NISAとiDeCoについて知ろう」をお読みいただくと理解が進みます) 

そもそも証券口座を開設したのが2018年という、ほんとうの投資初心者です。 

18年と19年は「NISA」でおっかなびっくり国内銘柄を買いながら、投資の世界に足を踏み入れました。 

そして、20年からNISA口座は「つみたてNISA」に一本化して、国内銘柄の購入は特定口座で本格的に始めた……という経歴です。 

ですから、たった3年8か月の経験で、「なにが5選か!」と言いたくなると思いますが、まずはこの3年8か月の成績をグラフでみてください。 

つみたてNISAの全期間(3年8か月)の推移

積み立てた総額が141万円あまりで、それが時価評価額で184万円あまりになっています。評価益は42万円超、利回りで言うと30%を超えています。 

たった3年8か月で3割も資産を増やしたのか!と思われるでしょう。そうなんです。 

複利効果の成せるワザ 

何か特別なことをしたわけではなくて、ただ購入したいと思った投資信託商品の積立設定をしただけです。複利効果の成せるワザで、まさに「ほったらかし投資」です(複利効果は「ラテマネーを運用すればいくらになるか」、ほったらかし投資は「「ほったらかし投資」をご存じですか」をごらんください) 

どうです? すこしはどんな商品を積み立てのか知りたくなりましたか? 

ツートップのS&P500とオルカン

それでは、次は個別の投資信託商品の取得総額、時価評価額、評価損益の図を載せましょう。 

3年8か月で40万円超の評価益

時価評価額が大きい順に、 

  1. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 
  2. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 
  3. eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 
  4. eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 

です。 

先進国株式インデックスが少ないのは、昨年後半から積立設定したためで、昨年前半までは「米国株式」「全世界株式」「バランス(8資産均等型)」の3商品でつみたてNISAを行っていました。 

以前の記事(投資商品は利回りと手数料に着目しよう)で、いくつかの投資信託商品の名前を挙げました。

両@リベ大学長さんの「お金の大学」(朝日新聞出版)が列挙した4商品のうち3商品、頼藤太希、高山一恵両氏の「1日1分読むだけで身につくお金大全100」(自由国民社)が列挙した5商品のうち2商品が重なっています。 

両さんや頼藤、高山ご夫妻が推奨する理由と同じで、信託報酬料が安くて、純資産総額の大きい(=それだけ大勢の人に買われている)投資信託商品を選べば、おのずと似た傾向になるのは至極当然です。 

ちなみに、楽天証券でインデックス型投資信託のランキング(8月26日現在)を確認したところ、買付ランキングは 

  1. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) ⇒1位 
  2. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) ⇒2位 
  3. eMAXIS Slim 先進国株式インデックス ⇒8位 
  4. eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) ⇒36位 

純資産総額は 

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) ⇒1位 
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) ⇒2位 
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス ⇒5位 
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) ⇒13位 

でした。 

「米国株式(S&P500)」と「全世界株式(オール・カントリー)」ーー通称オルカンは、買付ランキングも純資産総額も1位と2位。まさに投資信託のツートップと言っても過言ではありません。 

信託報酬料も安いものばかり

ちなみに、信託報酬料は

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) ⇒0.09372% 
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス ⇒0.09889% 
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) ⇒0.1133% 
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) ⇒0.143%

です。 

【追記】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は9月8日に信託報酬料を0.0585%に引き下げました。引き下げた経緯は「週刊東洋経済「新NISA革命」を読む」をお読みください(2023/10/28)

これだけみると、「バランス(8資産均等型)」がいつも4番ですが、バランス型商品に限ってみれば、買付ランキング、純資産総額、信託報酬料の安さのいずれも1位という人気商品です。 

アメリカ企業の成長を買う

それぞれの組み入れ銘柄は、目論見書の抜粋をごらんください。組み入れ資産は以下のとおりです。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

世界経済を牽引する名だたるグローバル企業の名前がずらりと並んでいます。その大半がアメリカの企業であるとおり、これらの投資信託商品でアメリカ経済の成長を買っている、と思えばよいでしょう。 

なお、個別のアメリカ企業の銘柄を買おうと思えば簡単に買えますし、米国ETF(上場投資信託)を購入している人も多いです。わたしは為替や税金が面倒なので投資信託に絞りましたが、これはお好みで判断すればよいでしょう。 

さて、「5選」のうち4商品はもう明白ですね。新NISAになっても、これまで「つみたてNISA」で利回り30%超の実績のある4商品を積み立てていくつもりです。

S&P500で連続増配の銘柄

残る1商品は、

  • Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)

です。

【追記】「ダイヤモンドZAi」23年11月発売号によると、「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」は、現時点ではつみたて成長枠の対象外銘柄となっています。ただ成長投資枠では購入可能であるうえ、記事でも「配当貴族指数も高い運用成績で知られており、Tracersシリーズで信託報酬0.11%台が登場した」と紹介しています。24年1月のスタート時につみたて成長枠で対象銘柄になっていなければ、成長投資枠で積立設定すればよいと思うので、本文は元のままにして追記の形としました(2023.9.23)

目論見書をみると、こういう商品です。 

Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)

比較的新しい商品のため純資産総額はまだ小さいですが、S&P500の構成銘柄で連続増配している銘柄なら、そうそう心配はないでしょう。信託報酬料も0.1155%と安いので、今年から特定口座で積み立て始めました。 

以前の記事で紹介した「ポイント投資」ポイント投資はノーリスク・ハイリターン)でも、主に「配当貴族」をスポット購入するようにしています。 

8月26日現在の成績は以下のとおりです。 

  • 平均取得額:138,918円 
  • 時価評価額:148,670円 
  • 評価益:9,751円 
  • 利回り:7.01% 

短い積み立て期間にしては、決して悪くありません。 

以上がわたしの「5選」です。 

新NISAでは、月額10万円の積立投資信託が可能となるので、5商品を毎月2万円ずつ積み立てるつもりです。 

【追記】上記追記のとおり、「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」がつみたて成長枠の対象外銘柄のままなら、4商品を2万5000円ずつ、もしくはS&P500とオルカンは3万円、先進国株式と8資産分散を2万円で積み立てるつもりです(2023.9.23)

みなさんの資産運用の参考になれば幸いです。 

(いしばしわたる)