目からウロコの計算式! (収入-支出)+(資産×運用利回り)

目からウロコの計算式! (収入-支出)+(資産×運用利回り)

何気なく理解していることをわかりやすく言い当てられると、目からウロコが落ちる感じがします。資産運用の考え方を表した計算式をみて、本当に目からウロコでした。その計算式を最初に紹介しましょう。(収入-支出)+(資産×運用利回り)です(2024.2.26)

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橘玲氏の唱える計算式

なるほど~と思いませんか。ちなみに前半の(収入ー支出)は、30歳でFIREを実現した穂高唯希氏の「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」(実務教育出版)を紹介した記事で書いています。わたしもふだんから心掛けていることです。 

しかし、前者だけでは資産は増えていきません。資産づくりの”元種”を作る原則ではありますが、蓄積されてきた”元種”を増やすエンジン部分はやはり後者の(資産×運用利回り)です。 

当たり前のことを数式にしただけなのに、「なるほど!」「確かに!!」と目をみはりました。 

この数式を教えてくれたのは、金融・人生設計に関する著書を多数書かれている橘玲(たちばな・あきら)氏です。わたしも以前FIRE本関連で一冊読んだことがありますが、 この記事はとてもわかりやすかったです。 

記事の見出しは、 

新NISAは老後資金問題を解決するインフラになる! 

「誰もが億万長者を目指せる」合理的な投資術 

というものです。楽天マガジンできょう(2月26日)配信された「週刊ポストGOLD 新NISAで儲ける 決定版」の巻頭記事です。 

この雑誌は、ほかにも読みでのある記事が多く、これまで何度か紹介してきた配当太郎氏や頼藤太希氏、あるいは87歳現役トレーダーの藤本茂氏などの記事も載っていて、いろいろと参考になりますが、この記事では橘氏の記事一本を紹介しましょう。 

お金持ちになる方程式

この数式は「1行でまとめられる「お金持ちになる方程式」 」というタイトルで、コラム形式で抜き出して書いてあります。橘氏が数式を解説する文章は以下のとおりです。 

上記方程式から、お金持ちになるには、①収入を増やす、②支出を減らす、③運用利回りを上げる、の3つの方法しかないことがわかる。そのなかでまず肝心となる収入を増やす方法は2つ。①金融資本を金融市場に投資する、②人的資本を労働市場に投資する。 

「使わないお金をたんに貯金するだけではなく、株式や債券などの金融市場で上手に運用できれば、当然、金融資本は増えます。人的資本というのは「働いてお金を稼ぐちから」であり、「これからずっと働くことで、将来得られる収入の総額」を意味します。 

若いうちは金融資本がほとんどない代わりに人的資本が大きく、年をとるにつれて人的資本が減っていくので、その代わりに金融資本を増やしていく必要があるでしょう」(橘氏) 

いやあ、その通りです。まったくもって同感ですが、それをシンプルな数式で表せてしまうところが橘氏のすごいところです。 

リスパ」って何だ?

文中の記事も非常にわかりやすいです。 

記事の副見出しに「タイパ・リスパ・コスパを最大化する投資方法を指南 」とあり、コスパ(=コスト・パフォーマンス)とタイパ(=タイム・パフォーマンス)はともかく「リスパ」って何だ?と思ったものの、本文を読んでみると納得の記述です(リスパとは、リスク・パフォーマンスだそうです) 

新NISAは税コストがかからないのできわめて投資のコスパが高いが、それに加えて信託報酬など手数料コストの低いインデックス型ファンドに投資するのが王道。 

次にリスパだが、ファイナンス理論は、あらゆる金融商品のなかでインデックスファンドが、リスクに対するリターンの比率(投資効率)がもっとも高いことを証明した。 

さらにタイパでは、1日24時間という限られた時間資源のなかで、銘柄選択に悩むコストを最小化しなければならない。だとしたら、長期に積立投資するファンドを1つか2つに決めてしまうのがもっとも効率がいい。 

ほったらかし投資も、こうやって「コスパ」「リスパ」「タイパ」で3分解して説明すると、ほんとうにわかりやすい! 橘氏の説明能力の高さに脱帽です。 

「週刊ポストGOLD 新NISAで儲ける 決定版」という雑誌は、先にも書いたとおり、ほかの執筆者の記事も読みでがあります。わたしは楽天マガジンで読んで済ませましたが、紙の雑誌で買っても損はしないように思います。おすすめです。 

(いしばしわたる) 

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