先日の記事(2月10日)でウィルズ(証券コード:4482)について「株主優待のDX化を推進する企業として…動向は注目したい」と書いたら、ほんとうに新たな動きがありました。「デジタルプレミアム倶楽部」というまったく新たなサービスを行うと発表しました(2027.2.18)
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電子マネーに対応と先月発表
先日の記事は、株主優待を導入する企業が多数採用するポイント交換プラットフォーム「プレミアム優待倶楽部」の提供企業であるウィルズが、今年1月22日に同倶楽部内で電子マネーの提供も行うと発表したことを取り上げました。
この点(いしばし注:ポイント還元率が実質的に1円≒0.5円程度に感じる点)はウィルズも「デジタルギフトに劣後している」と思ったのでしょうか、今年1月22日に次のプレスリリースが発表されました。
ウィルズのIR情報から 「Amazon ギフトカードなど人気の高い電子マネー優待」に交換が可能になるのなら、これはさすがに1ポイント=1円でしょう。
株主優待のDX化を推進する企業として、また電子マネー採用のような優待のさらなる充実の観点からも、ウィルズの動向は注目したいと思います。
電子マネーも新たに採用…プレミアム優待倶楽部
電子マネーへの交換を可能とすると公表したのは1月22日。そして、わたしが記事にしたのは2月10日です。
記事中で「ウィルズの動向に注目したい」なんて書いても、さらなる動きが準備されている…とは露知りませんでした。
2月16日に新たなプレスリリース
ウィルズは2月16日、「デジタル優待倶楽部」という新サービスを新たに始めるーーとプレスリリースしました。
「デジタル優待倶楽部」は「プレミアム優待倶楽部」のノウハウを継承した姉妹ブランドです。リソースが限られる成長企業でも導入できるよう、費用は行使されたポイント費用と一律の手数料のみで運用可能なサービスとなります。
また、近年需要が高まる Amazon ギフトカードや PayPay マネーライト等の「電子マネー・ポイント優待」を充実させたポイント交換ラインナップと、スマートフォンに最適化された UI/UX により、投資家の利便性が高い株主優待を実現し、導入企業様の企業価値最大化を支援いたします。
「電子マネー・ポイント株主優待サービス「デジタル優待倶楽部」提供開始に関するお知らせ」(26年2月16日発表)
この「リソースが限られる成長企業」というのがミソですね。グロース企業を積極的に取りに行くーーという意図を強く感じます。
実際、ザイ・オンラインの「プレミアム優待倶楽部」株主優待利回りランキング(26年2月7日更新)に掲載される89銘柄をみると、東証グロース市場に上場する企業は14社に限られます(プライム企業が40社、スタンダード企業が35社)

事業環境から好機と判断
同じ日に発表された決算資料「統合報告書2026」には次のように出てきます。
新上場維持基準、新TOPIX等の東証改革を背景に上場企業のIR活動が活発化
- 東証プライム市場では流通時価総額100億円、東証グロース市場では2030年の時価総額100億円などの新上場維持基準を踏まえ、株価、流動性を意識したIR活動が必要となり、構造的にIR関連サービスの需要が拡大。
- 新TOPIXを見据え、株主の裾野を広げるためのIR活動として、個人投資家向けのIRが注目されている。
新NISA、新政権誕生による株高を背景に、のべ個人株主数が過去最多の8,359万人へ
- AI・半導体株の急騰、円安による輸出企業の業績改善、高市政権誕生、コーポレート・ガバナンス改革への海外評価など複合的な要因から、日経平均株価が史上初の5万円超を記録。
- 個人株主数(延べ人数)は、新NISA導入もあり11年連続で増加し、過去最高の8,359万人
- 個人投資家の存在感の高まりを受けて、株主優待制度導入企業数は、1,659社と過去最多。
個人株主数(延べ人数)は、新NISA導入もあり11年連続で増加し、過去最高の8,359万人
統合報告書2026より
- 個人投資家の存在感の高まりを受けて、株主優待制度導入企業数は、1,659社と過去最多。
- 新NISA導入や政策保有株式の解消が進む中で、個人投資家の存在感が高まり株主優待制度の新設や拡充を行う企業が増加し、結果、株主優待制度導入企業数は昨年度から133社増加し1,659社となった。
個人投資家を意識して株主優待の導入企業が増えていくと見越して、従来の「プレミアム優待倶楽部」で取りこぼし気味だったグロース企業に照準をあてて「デジタル優待倶楽部」という新サービスをスタートさせる…と理解して間違いないでしょう。
乱立気味のサービス
この種の電子マネーを株主優待で提供するサービスは、先に記事で紹介した「デジタルギフト」のほかにも「デジコ」「ギフティ」「あっとギフト」などがあります。
ウィルズのプレスリリースに「業界最安水準の手数料」とあるので、この分野に殴り込みをかけるぞ…という強い参入意思が伺えます。
競争が過熱すれば、ますますQUOカードやカタログギフトは後衛に退き、株主優待のDX化がいっそう加速しそうです。
そう思うと、成長性を期待してデジタルプラスとウィルズの株を夫婦そろって購入したのは、楽しみが増えてよかったな…と率直に思います。
ウィルズの「デジタル優待倶楽部」のサービスは今年3月から。どこまで導入企業を伸ばせるか、今後も同社の適時開示情報を注視したいと思います。
(いしばしわたる)
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