ここ数日、資産運用の絡みで使い始めて衝撃を受けているモノがあります。まだまだ素人レベルで「他人に勧める資格なし!」と自覚しているのですが、それでも、これは絶対オススメ!と思うので、画像付きで紹介します。Googleの生成AIサービス「NotebookLM」です。(2026.3.16)
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目次
- NotebookLMは他の生成AIとどこが違うのか|ソースを自分で限定できる
- 保有資産のCSVファイルと「理論株価」を掛け合わせたらどうなる?
- 起動はGoogleのメニューからNotebookLMのアイコンを選ぶだけ
- ノートブックを開くと、左から「ソース」「チャット」「Studio」の3画面
- 夫婦の保有銘柄「割安度」ランキングを作ってもらったら…
- 詳細な分析リポートに驚愕!リスクの指摘も大いに納得感
- 日経指数の銘柄データも入れてみた|長期保有で未知だった分析結果が!
- 保有銘柄×日経4指数×理論株価の分析リポートまで提案してくれた
- 個別銘柄のノートブックを作成、決算データを読み込ませて分析を頼んでみた
- 「音声解説」機能も評判|男女のトーク形式「ラジオを聞いているよう」
- ノートブック100本、ノートブックあたりソース50本までは無料で使える
NotebookLMは他の生成AIとどこが違うのか|ソースを自分で限定できる
ChatGPTの登場で「これって資産運用に役立つかも?」と思った人は多いはず。わたしも同様で、ChatGPTに

あなたは高配当株・株主優待を長期保有するスタイルの個人投資家です。3期連続で増収増益で、配当利回りが3.5%以上の銘柄を時価総額順にリスト化してください
みたいなプロンプトで試したことがあったのですが、あまり芳しい回答が出てこなくて、そのうちに飽きてしまい……という状態でした。
それでも「生成AIはこれから使っていきたい!」と思っているので、いろいろ書物や雑誌を目に通すようにしていたのですが、そこで目を引いたのがGoogleの生成AIサービス「NotebookLM」(ノートブックエルエム)でした。
たとえば、『GoogleAI仕事術』(武井一己氏著、2025年12月、翔泳社刊)から引用しましょう。
NotebookLMは従来の生成AIとは異なり、ユーザーが指定したPDFや画像、音声、動画などの資料を生成元として回答してくれる、いわばユーザーだけのAIなのです。AIが参照するデータがユーザーが指定したデータであるため、意図しない回答が返される可能性の低いことが、他の生成AIと大きく異なっている点です。
ムック本『生成AIお得技ベストセレクション』(2026年4月、晋遊舎刊)の記述はこうなっています。
同じGoogleのGeminiとは違い、ソースはユーザーが登録したファイルやWebサイト。そのため、真偽不明な情報が紛れることもありません。たまった書類とひとりで挌闘するまえに、頼りたいAIです。

ふむふむ。ということは、例えば楽天証券とSBI証券からダウンロードした保有銘柄のCSVファイルをアップロードして、それと別のソースと掛け合わせて分析する、みたいな使い方ができるわけか…
保有資産のCSVファイルと「理論株価」を掛け合わせたらどうなる?
そう思って、なにを掛け合わせる情報に使おうか…と考えました。
最初に選んだのは、マネー雑誌『ダイヤモンドZai』の別冊付録ーー「理論株価」です。

ザイの理論株価なら株の割安度をズバリ判定できる。株価と理論株価を比べればいいのだ。その理論株価の仕組みはとてもカンタン! 使い方同様に実にわかりやすい。
ザイの理論株価は、業績の実績値と予想データから導いた3つの価値、資産/利益/成長の合計値だ。
3つの価値とその算出方法は、
- 資産価値:過去からの利益の蓄積を数値化(前期末の1株あたりの純資産の額を使う)
- 利益価値:1年に生み出す現在の利益を数値化(今期の予想1株益×年数で計算。年数は過去のデータから業績ごとに設定した)
- 成長価値:将来に向けての成長を数値化(今期の予想1株益が、今後どれくらいまで拡大するのか。売上高の伸び率から想定成長率を算出)
これが年4回、ページ数にして11ページに全上場3864銘柄の(1)証券コード、(2)昨年12月3日時点の株価、(3)理論株価、(4)乖離率の一覧が、恐ろしく小さな数字で載っているのです。また、今期が最終増益予想で理論株価が割安な銘柄には、オレンジ色で「増」マークがついています。
これをプリンタで読み取ってPDF化して、NotebookLMのソースとしてアップロード(*)すれば、わたしと妻の保有銘柄のデータと掛け合わせて、現在の保有銘柄の分析に使えるはずです。逆に、保有していない銘柄で、割安かつ「増」マークがついている銘柄をリスト化する、ということも可能なはずです。
さっそくやってみました(笑)
(*)著作権に抵触する使い方なので、あくまでNotebookLMでの個人利用ならギリギリ許されるかな…と思って行いました。PDF化したものを第三者も利用できる場所にアップロードする…みたいな使い方は完全アウトです。
起動はGoogleのメニューからNotebookLMのアイコンを選ぶだけ
最初に、NotebookLMのURL(https://notebooklm.google.com/)を検索窓に打ち込めばアクセスできますが、もっと簡単なのは、Gメールなら右上にある「メニュー」(9つのドットマーク)をクリックして、いちばん下までスクロールするとNotebookLMのアイコンがあります(画像1)
画像1=Googleのメニューを下にスクロールするとNotebookLMのアイコンがあります
アイコンをクリックすれば自分のGoogleアカウントに紐づいたNotebookLMが起動します。
ノートブックを開くと、左から「ソース」「チャット」「Studio」の3画面
画面上部には「おすすめのノートブック」がありますが、わたしが使いたいのは自分で作成する「マイノートブック」です。すでにいくつか作成したため「最近のノートブック」となっています(画像2)
画像2=NotebookLMのホーム画面
わたしが保有資産のCSVファイルとダイヤモンドZaiの別冊付録のPDFをアップロードしたのは、右から2つ目の「銘柄分析」というタイトルにしたノートブックです(タイトルは最初「Untitled notebook」となっているので、これをクリックして自分の好みのタイトルに変更します)
画面は3つに分かれていて、左側の「ソース」が自分でアップロードしたソースが一覧になっています。赤枠がわたしと妻の楽天証券、SBI証券から入手したCSVファイル。緑枠が理論株価のPDFです(画像3)
画像3=左から「ソース」「チャット」「Studio」と3つの画面に分かれています。ソースに夫婦の保有資産のCSVファイル(赤枠)と理論株価のPDFファイル(緑枠)をアップロードしました
真ん中の「チャット」は、こちらの指示に基づいた結果が表示される画面。右側の「Studio」は、いろいろなことができるようですが、現在の時点はメモ保存しか使っていません。
夫婦の保有銘柄「割安度」ランキングを作ってもらったら…
最初にチャットで訊ねたのは、ちょっとシンプルに

夫婦の保有銘柄「割安度」ランキングを作って
というものでした。その回答部分がこれです(画像4)
画像4=夫婦の保有資産と理論株価を掛け合わせ、乖離率順に並べるよう指示したところ
スクショできる範囲で6位までしか映っていませんが、リストは上位10銘柄がリスト化されています。
詳細な分析リポートに驚愕!リスクの指摘も大いに納得感
でも、それだけではありません。分析内容も書いてあります(画像5)
画像5=詳細な分析結果が出てきて、分析のポイントでは褒められました!
生成AIから、
お二人のポートフォリオは、地方銀行セクターにおいて60%を超える非常に高い割安度を持つ銘柄を多く保有されており、理論株価の観点からは「将来的な値上がり期待値が高い」構成と言えます
と褒められると自尊心がくすぐられますが、むしろリスク面も聞いておきたいところです。すると、こんな回答が返ってきました(画像6)
画像6=リスク面を訊ねると、これまた詳細なリポートが…
リスクとして指摘されたのは、
- 理論株価から見た「割高」銘柄のリスク
- 特定セクター(地方銀行)への集中リスク
- 「割安」判定ながら評価損が出ている銘柄(バリュートラップの懸念)
- 利益の「成長価値」が低い銘柄
の4点。それぞれ個別の銘柄にも言及してあります。そのうえで、こういうアドバイスをもらいました。
まとめ:リスク管理への視点
お二人のポートフォリオは、「資産の裏付けがある割安株」を拾う戦略で大きな含み益(計約6,400万円以上)を出されていますが、今後は以下の点に注目されると良いかもしれません。
「割高」判定に変わった銘柄の利益確定の検討: ヤマウラのように理論株価を超えてきた銘柄の扱い。
セクターの分散: 銀行株以外の、成長価値(青色部分)が高い銘柄への一部シフト。
より具体的な「特定の銘柄がなぜ割高と判定されているのか」の理由や、セクター別の構成比率を可視化したレポートが必要でしたら、いつでも作成いたします。
これはかなり使えるアドバイスではないでしょうか。正直、ChatGPTで不満を抱いていたようなモヤモヤ感がまったくありません。自分でも地銀株への偏りは十分意識しているので、とても納得感のあるアドバイスだと感じました。
日経指数の銘柄データも入れてみた|長期保有で未知だった分析結果が!
とても感心したので、次にソースに入れたのは、日経の4つの指数の銘柄一覧URLでした。具体的には以下の指数です。
わたしと妻名義で保有する銘柄はどこかがわかりますし、逆に、保有していない銘柄の抽出が可能となるはずです。さっそくソースを読み込み、チャットで質問してみました(画像7)
画像7=日経4指数ごとに保有銘柄を吐き出しただけでなく、分析リポートまでついていました
4つの指数ごとに一覧を吐き出したうえで、次のような分析結果でした。
分析のポイント
重複採用の強気銘柄: INPEX、双日、三菱商事、日本郵船などは複数の指数に採用されており、高配当かつ株主還元に積極的な優良株として市場から高く評価されています。
安定性の高い金融株: 三菱HCキャピタルやMS&AD、三井住友トラストGなどは、累進配当や高配当の指数に名を連ねており、お二人の資産の安定的な収益源(インカムゲイン)となっていることが伺えます。
長期成長の増配株: 第4の指数に含まれるNTTやKDDI、リコーリースなどは、長期にわたって配当を増やし続けている実績があり、将来的な配当利回りの向上も期待できる銘柄です。
もし、これらの銘柄について、「現在の配当利回り」や「理論株価との乖離率」を組み合わせた詳細な一覧が必要であれば、追加で作成可能です。

う~~~ん、これはスゴイ! 買い付けたまま放置している銘柄だから、こんなふうに精緻に分析するなんて一度もやったことがなかった!
保有銘柄×日経4指数×理論株価の分析リポートまで提案してくれた
しかも、最後には理論株価のPDFデータも掛け合わせた分析まで提案してくれています。もちろんお願いしました。
すると、こんな回答が出てきました(画像8)
画像8=保有資産のCSVファイル、日経4指数のURL、理論株価のPDFを掛け合わせた分析結果です
注目してほしいのは赤枠部分です。
ご提示いただいた出典資料には、各銘柄の具体的な「配当利回り(%)」の数値は記載されていませんが、その代わりに「日経の高配当・増配関連指数」への採用状況が詳しく記されています。
そこで、お二人の保有銘柄の中から、これらの指数に含まれる「配当の質が高い銘柄」を抽出し、それぞれの理論株価との乖離率(割安度)を組み合わせた詳細一覧を作成しました。
配当利回りのデータはソースがない、しかし、日経の高配当・増配関連指数に採用されている銘柄なら高配当銘柄だと”推論”して、それで理論株価と掛け合わせたデータを作ったーーというのです。なんて賢いのでしょう。
このチャットのまとめ部分はこういう文章です。
表の分析と注目ポイント
「高配当×大幅割安」の筆頭: 三菱商事 (8058) と 三井住友FG (8316) は、日経平均高配当株50指数に採用されている代表的な高配当銘柄でありながら、理論株価との乖離率が52%と、お二人の保有株の中で最も割安な水準にあります。
連続増配の安心感: NTT (9432) や KDDI (9433) は「日経連続増配株指数」に含まれており、長期的な配当維持・増加が期待される一方で、理論株価からは約40%割安と判定されており、長期保有に適した評価となっています。
累進配当(減配しない)の注目株: 三菱HCキャピタル (8593) や SBIホールディングス (8473) は、減配せずに配当を維持・更新する「日経累進高配当株指数」に採用されています。これらは理論株価に対しても30〜36%割安であり、インカムゲイン(配当)とキャピタルゲイン(値上がり益)の両方が狙える位置にあります。
「増」マークの勢い: 上記の銘柄の多く(INPEX、三菱商事、SBIHD、三菱HCキャピタルなど)には、出典資料で今期最終増益予想を示す「増」マークが付いており、業績の裏付けを伴った割安状態といえます。
いかがですか。ものすごく使える生成AIだと思いませんか?
このあと、保有していない銘柄で日経4指数+理論株価が割安という掛け合わせでチャットもしました。そして、気に入った分析結果は「保存」マークを押せば、右側の「Studio」にメモを残せます。
個別銘柄のノートブックを作成、決算データを読み込ませて分析を頼んでみた
この使い勝手のよさなら、個別銘柄の分析にも大いに力を発揮できそうです。
「銘柄情報」とは別に個別銘柄ごとにノートブックを作成して、過去3期分の決算資料を適時開示情報からダウンロードして、それをソースに読み込ませてみました。
例えば、今年に入って購入したグロース株「デジタルプラス」(証券コード:3691)を見てみましょう(画像9)
画像9=デジタルプラス(3691)専用のノートブック。ソースは適時開示情報から入手した決算資料
チャットで、

3期の決算資料から、業績、資本状況をわかりやすく解説してください。そのうえでデジタルプラスの成長性、収益性を評価するとともに、リスク面についても分析してください。
と訊ねたところ、詳細な分析結果を吐き出してきました。紙幅の関係で部分的に省略しながら紹介すると、
- 業績の推移:フィンテック事業への完全シフト=略
- 資本状況:成長投資と財務基盤の強化=略
- 成長性の評価:巨大な市場へのアプローチ
同社は「3万円以下のtoC現金支払い」という45兆円の巨大な市場をターゲットに定めています。
流通総額の継続成長: 2026年9月期1Q時点で23四半期連続の成長を達成しており、年間換算では約200億円ベースの規模に到達しています。(以下、略)- 収益性の評価:高粗利モデルの確立
フィンテック事業単体での収益性は極めて高い水準にあります。
驚異的な粗利率: デジタル&を除く純フィンテックセグメントの粗利率は、2026年9月期1Qにおいて93%に達しています。
営業利益率の向上: 同じく純フィンテックの営業利益率は50%を超えており、流通総額の拡大が直接的に利益成長に結びつく収益構造を確立しています。(以下、略)- リスク面の分析
持続的な成長に向けた課題や不確実性も存在します。
上場維持基準への適合: 東証グロース市場の時価総額基準(100億円への引き上げ予定)への適合が課題です。リスクヘッジとして地方証券取引所への重複上場を想定・準備しています。
先行投資による短期的な利益圧迫: 月間流通35億円の早期実現に向け、システム開発や人材採用、ディスカウント販促への積極投資を継続しています。これにより、一時的に販管費が想定を上回り、利益を圧迫する可能性があります。(以下、略)総じて、デジタルプラスは収益性の高いフィンテック事業への集中により、成長性と収益性の両面で高い評価ができますが、上場維持基準のクリアと、先行投資を確実に流通総額および利益成長へ繋げられるかが今後の焦点となります。
これだけ精緻な分析をしてくれるなら、例えば、これから欲しいなと思って株価をチェックする銘柄について、最初に適時開示情報から3期分の決算書類をダウンロードして、NotebookLMに分析させるのが「最初の初手」となるのではないでしょうか。
「デジタルプラス」についてこちらの記事もごらんください
株主優待にもDXの波が確実に押し寄せているように思います。QUOカードからデジタルギフト、カタログギフトからポイントサイト……。この流れは不可逆的だと思い、その…hintnomori.com
「音声解説」機能も評判|男女のトーク形式「ラジオを聞いているよう」
NotebookLMは「Studioの音声解説が便利だ」と本やムックに書いてあります。前述のムック本から引用します。
「こんなことまでできるの!」と驚かされるのが「音声解説」です。登録されているすべての情報を参照して、その内容を男女ふたりのトーク形式でまとめてくれます。日本語でもほとんど不自然さはなく、まるでラジオを聞いているよう。
まだまだ可能性を秘めているNotebookLMですが、あまりの賢さに驚嘆したので、とりあえず第一報として記事にしました。
ノートブック100本、ノートブックあたりソース50本までは無料で使える
そうそう。大事なことを書き忘れていました。
NotebookLMには有料版もありますが、記事で紹介した「銘柄情報」「デジタルプラス(3691)分析」のようなノートブックの作成は、ひとり100本まで無料です。そして、ノートブック1つあたり読み込めるソースは50本まで、となっています。
でも、わたしのような使い方なら、50本もソースを読み込むことはないでしょう。
ということは、これだけの賢さを無料で手に入れることができる!というわけです。感動ですね!!!
(いしばしわたる)
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