週刊エコノミストのNISA特集を読む

週刊エコノミストのNISA特集を読む

楽天マガジンで週刊エコノミストの「とことん得する新NISA」特集を読みました。中でも篠田丈氏(アリスタゴラ・アドバイザーズ会長)のインタビュー記事がためになりました(2024.1.6)

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個人が勝つのは長期投資

週刊エコノミストの24年1月9・16日合併号は新NISA特集を掲載しています。見出しをみても「生涯1800万円 売っても枠復活の”神改正”」と書いていて、新NISAへの期待感を前面に打ち出している印象です。 

興味深かったのが、篠田丈氏(アリスタゴラ・アドバイザーズ会長)のインタビュー記事でした。篠田氏は、 

投資は長期が大原則だ。短期の投資は、プロの世界ではいろいろなやり方があり、個人がその領域で勝負しても勝てるはずがない。 

ときっぱり言い切ると同時に、 

逆にプロになればなるほど長期投資はできない。ヘッジファンドでも半年とか四半期ごとに成果を確認される。 

と書いていて、なるほどそういうものか…と得心がいきます。

個人は10年ほったらかしていても誰も文句を言わない。個人が一番勝ちやすいのは、実は長期投資だ。 

詐欺がのさばっている

篠田氏のコメントでおもしろかった部分がもうひとつあります。「富裕層の資産運用を長く見ている。訴えたいことは?」の問いに対して、 

第一は、だまされないことだ。うちの顧客でも億、数十億の単位でだまし取られる人が少なくない。詐欺がのさばっている状況だ。 

と指摘しています。 富裕層なら投資に回せる資金が豊富でしょうから、地道に運用していればリターンも大きいような気がするのですが、動かせる資金が大きいほど、詐欺目的の人間を引き寄せてしまうのかもしれませんね。

TOPIX銘柄の25%超がマイナス

もうひとつ別の記事で興味深かったのが、長内智氏(大和総研主任研究員)の「実現損は相殺、繰り延べできず 避けたい個別銘柄での大負け」です。 

新NISAが非課税のメリットの代わりに損益通算できない点や評価損の3年間繰り延べができない点を挙げて、個別銘柄での「大負け」に気を付けるよう促しています。 

グラフも掲載していて、 

TOPIX採用銘柄について騰落分布を見ると、前半5年間は全体の35.4%の銘柄、直近までの10年間での約10年間は25.6%の銘柄がマイナス(株価下落)となっている。 

(略) 

つまり、NISA口座で購入した日本株で損失が生じるというのは、決してまれなケースではないということだ。 

引用元:「週刊エコノミスト」24年1月9・16日合併号より

と指摘しています。 

NISAの成長投資枠では、やはり大型株を中心に銘柄を選んだ方が無難…との思いを改めて強くしました。 

(いしばしわたる) 

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