幸せとはお金と健康:ターザン最新号の特集を読む

幸せとはお金と健康:ターザン最新号の特集を読む

「幸せとは金と健康だよ」ーー思い切った表紙ですが、確かにそう。「Tarzan」(ターザン)の最新号は「健康とお金」特集です。楽天マガジンで読んでみましたが、参考になる部分もあり、考えさせられる部分もあったので、文章にまとめてみたいと思います(2023.11.22)

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桜木先生のセリフ

この特集は、漫画「ドラゴン桜2」のセリフをそのまま特集の巻頭に引用しています。

Tarzan 2023/12/14号

桜木先生の「幸せとは……金と健康だよ」のセリフのあと、こう続きます。 

毎月の収支が赤字にならない安定的な所得があること 

ケガや病気をせず 心身ともに健康であること 

この二つが満たされていれば 

人はだいたい 幸せを感じられる 

生徒が「でも……お金があって健康だからってイヤなことを我慢してたら幸せじゃないと思いますけど」と口をはさむと、桜木先生はこう返します。

金がなくて持病がある人に比べたらどうってことない 

金がないこと 身体が元気じゃないこと 

この二つは イヤなことを我慢するよりよほどつらい 

確かにそうですよね。「お金がうなるほどあって不健康」と「お金はそこそこあって健康」とどちらか選べと言われたら、やっぱり後者を選ぶだろうなとわたしも思います。 

とはいえ、中高年を過ぎてから健康にお金が結構かかるのは確か……。 

生涯医療費や病気別の入院治療費といった必要最低限の支出から、医療保険、人間ドック、アンチエイジングなどの最先端医療や予防医療の費用まで、健康にかかるお金について総ざらい 

したというターザンの特集は、なかなかどうして読みごたえがありました。 

健康にいくらお金をかける?

最初に出てくるのがターザンの読者アンケート結果で、設問は「あなたが健康にかけているお金はどのくらい?」というもの。ちょっと驚くほど、みなさんお金を使っています(金額はいずれも平均金額) 

  • ジム 12万3386円 
  • サプリメント 3万9472円 
  • 歯科 1万7082円 
  • プロテイン 2万5138円 
  • 健康診断(人間ドック等) 2万5305円 
  • デンタル・ケアグッズ 6319円 
  • マッサージ 5万4349円 
  • 習い事(ヨガ・ピラティス等) 8万7280円 
  • 医療保険 9万7476円 
  • 医療機器(コンタクトレンズ、コルセット等) 2万5367円 
  • 市販薬 1万1567円 

うーん、こんなにお金をかけてたら大変だなあ……というのがわたしの実感です。これは年平均の金額でしょうが、それでも「お金がいくらあっても足りないのでは?」とも。 

以前に30代でFIREを実現した穂高唯希氏の「支出最適化15選」を紹介しましたが、その中にも「プールやジムは公共施設を活用」とあります。 スポーツジムの月額会費を払えば当然、年間12万円かかるわけですが、もう少し工夫の余地はありそうな気がするのは、わたしがケチなのでしょうか……。 

穂高唯希氏の「支出最適化15選」はこちらをごらんください

「株主優待でスポーツジムを楽しむ」もごらんください

人間ドックの費用は?

サプリメントとプロテインも、わたしはゼロ円です。ふだんの食事で補えばよいのでは?と思ってしまいますし、医療保険もゼロ円です(穂高唯希氏の「支出最適化15選」にも「保険には入らない」があります) 

一方、ターザン読者よりも費用をかけている項目もあります。

ひとつが歯科で、これは4か月に1度の歯科検診を受けているので、年間にすれば1万3500円ほどになります。 

もうひとつは健康診断で、人間ドックはわたしが10万円超、妻がレディースドックをオプションで追加しているので20万円近く毎年払っています。 

「人間ドックの最適解」という特記事集を読むと、人間ドックは「3~5万円で十分」とあります。

人間ドックは自由診療だけに費用もピンキリ。人間ドックと高級ホテルの宿泊がセットになったウン十万円するプランも決して珍しくない。 

(略) 

高額な人間ドックほど病気が見つかりやすいというわけではない。スタンダードな検査は同じ。高額費用はラグジュアリー体験の対価なのだ。「一般的な人間ドックなら3~5万円。会社の健康診断と自治体の検診を組み合わせれば、もっと抑えられます」 

うーん、そうかなあ。ぼくら夫婦の場合、別にホテルに宿泊なんてしないし、半日コースで検査するだけだから別にラグジュアリーではなくて、ただ内視鏡検査がつらくないからなんだけどなあ……。 

(実は自分も少しでも費用を抑えたいと思って、5万円程度でできる人間ドックを試してみたこともあるのです。でも、胃の内視鏡検査は苦しいし、大腸内視鏡検査も「自宅で下剤を飲んで大腸をキレイにしてから病院に来ること」と言われて、結局は高くても内視鏡検査で苦痛を感じないですむ元の病院に戻しました) 

「どのぐらいの頻度で受けるべき」は「年1回ぐらい」(ふむふむ、よかった…)などなど、人間ドックの部分は詳しく読んでしまいました。 

どうしても読み方に偏りはあるので(サプリ系の記事は読み飛ばし、医療保険の部分もパスしました)万人におすすめしたいわけではありませんが、健康を保つにはどうしても一定の費用がかかるのは間違いありません。特集記事を読んで、自分の”現在位置”を知るよいきっかけになりました。 

知られていない医療費控除

それと、記事中にテストがあって、そのなかに「家族全員の医療費を合算して医療費控除を申請できる?」の設問がありました。 

答えは「できる」ですが、答え欄にこう書いてありました。 

家族全員の医療費を合算して控除の申告ができることは意外と知られていない事実。一番所得の高いお父さん(またはお母さん)が控除を受けると戻ってくるお金も高くなる。

そうなのです。地方の大学に通う子供の医療費も、同居する親の補聴器も、医療費控除に加えることができるのですが、そういう情報はあまり流通していなくて、知らない人が多いように思います。国はもっとアピールして確定申告を促せばいいのに……と思います。 

医療費控除についてはこちらの記事もごらんください

人間ドックも対象にしたら?

人間ドックについても、わたしは「医療費控除の対象に加えたらよいのに」という個人的意見の持ち主です。 

人間ドックの受診者が増えれば、それだけ病気の早期発見につながります。その費用が医療費控除の対象になれば、サラリーマンでも確定申告が増えて、国民のあいだに節税意識(ひいては「貯蓄から投資へ」の意識)が芽生えるきっかけになります。いいことだらけじゃないか…というのが、わたしの意見です。 

もっともラグジュアリーな人間ドックまで対象にするのは問題でしょうから、例えば5万円を上限にしてもいいでしょう。 

そうしたら、新NISAにつづく「善政」と歓迎されると思うのですが……。 

(いしばしわたる)

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