今朝(3月27日)の読売新聞の連載記事で、解約したくても解約させてくれないサブスクの話が載っていました。サブスクの落とし穴にはまらないためにもっとも大切なのは支出の管理ですが、その有力なサポートツールが家計簿アプリです(2023.3.27)
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〈やめる〉の引っ掛けがヒドイ!
その記事の見出しは「気づかぬまま『定期購入』」というものです。
「解約したいのに、全然電話がつながらない」
3月27日「読売新聞」朝刊1面「情報偏食 ゆがむ認知」より
2022年夏、山梨県南アルプス市に住むパート女性(48)は近くの実家で、父親(80)がそう漏らすのを耳にした。父は携帯電話を手に焦り、いら立っていた。
数日前、ネット通販で「シミが消える」「1980円」とPRする美容液を注文したという。1回のみの購入のつもりが、その後送られてきたメールでは定期購入契約が結ばれ、2回目以降は1回6000円近くかかると書かれていた。
女性は父親に代わって解約しようとスマホでかけ直した。「電話が大変混みあっております……」。自動アナウンスが延々と流れた。LINEに切り替え、販売元とのトーク画面に「解約したい」とメッセージを送った。何回目かのやり取りの後、二つの選択肢が表れた。
〈本当にやめますか?〉
〈やっぱりやめない?〉
女性は迷わず〈やめる〉を選択。だが、それは「解約手続きをやめる」という意味の〈やめる〉で、手続きは振り出しに戻った。
〈やめる〉のくだりを読んで、思わず「ひでえ」とつぶやいてしまいました。本当に腹立たしくなります。
でも、サブスクにはこういう落とし穴がつきものです。先ほどもAmazonのマーケットプレイスで古本を買おうとしたら、こんな画面が出てきました。
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カンベンしてくれ! ふつうに注文させてくれ!
パソコン画面に思わず罵声を放ってしまいました。
とにかく安易に色のついたボタンをクリックすると、知らないうちにサブスクを申し込んでいるかもしれません。 みなさんも気を付けてください。
お金が貯まらない元凶
先日書いた「幸せなお金持ちの習慣」に関する記事でも、お金が貯まらない人の習慣のひとつに「使っていないサブスクがある」がありました。
不要なサブスクはお金が貯まらない習慣、元凶と言っても過言ではありません。サブスクの洗い出しは真っ先にすべきことです。
家計簿アプリを活用する
どうしたら、サブスクの”魔の手”から、自分や家族の財産をかすめ取られるのを防ぐことができるでしょうか。
わたしが心掛けているのは、家計簿アプリでクレカ引き落としのチェックを定期的に行うことです。
家計簿アプリは、銀行口座、クレジットカード、証券口座等の連携の設定を一度行ってしまえば、クレカ別に引き落とし先がわかります。そこで、覚えのない引き落としや、解約したはずのサブスクがあるかどうかわかります。
いちばん代表的な家計簿アプリは「Money Forward ME」です。紹介動画もあります。
ただ、Money Forward MEは無料で登録できる金融機関は4つまでで、銀行口座もクレカも証券口座も…と全部登録したい場合は有料会員(プレミアムサービス会員)になる必要があります。
プレミアムサービスは月額500円で、年額プラン5300円です。
わたしの娘もプレミアムサービスの会員ですが、わたしはサブスクを最小限に絞りたいと思っているので、無料で銀行・クレカ・証券口座を連携できる「Zaim」(ザイム)をメーンで使っています。
自分のスマホでは、Zaimは自身のID・パスワード、Money Forward MEは妻のID・パスワードを入れて、タブレット(アイパッド)では、Zaimは妻のID・パスワード、Money Forward MEは自身のID・パスワードを入れて、妻の支出も含めてチェックできる仕組みにしています。
Money Forward MEは、自分も妻も無料会員なので、4口座しか連携できませんが、メーンとサブで使っている銀行とクレカの合計4つでとりあえず十分です。あくまでZaimの補助的な役割で使っているだけですから。
これでかなり支出管理はうまくいくのではないでしょうか。
レ点サービスもご注意を!
あとは、自分はスマホに潜む「レ点サービス」も洗い出したほうがいいと思いますが、これは家計簿アプリではわかりません。通信費として一括で引き落とされるからです。
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「レ点サービス」についてはこちらの記事をご参照ください
「収入ー支出」の最大化に取り組んでますか
携帯キャリアのマイページに入るなどして自身が申し込んだレ点サービスを確認するのがいちばんですが、よくわからないという人は、MNP(エムエヌピー、Mobile Number Portabilityの略)を使って違う携帯キャリアに乗り換えれば、確実にリセットできます。
わたしの知人が使っていた携帯キャリアは、(いまはどうか知りませんが)電話でしか解約できない仕組みでした。知人は何度かトライしたものの、いつも別のプランを勧められるなどして、解約できなくて困っていました。
そこで、「それならMNPを使えばいいよ。手続きはネットで完結するから別のキャリアに簡単に移せるよ」と教えたところ、「ようやく懸案の携帯料金引き下げができた!」と感謝されたことがあります。
サブスクを継続して使わせたい側が、”あの手この手”を使ってくる以上、消費者の側も、賢く自衛の手段を講じる必要があります。
その第一歩として、家計簿アプリを使ってみてはいかがでしょうか。
(いしばしわたる)
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