楽天マガジンで「週刊ダイヤモンド」の今週号を読んでいたら、半導体関連株の買い方として単元未満株の利用が出ていました。やはりそうですよね。ダイヤモンドの記事の紹介と合わせて、きのうの注文~約定分の半導体関連銘柄をご報告します(2024.2.28)
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長期ブーム到来か
半導体関連株で3連投するつもりはなかったのですが、「週刊ダイヤモンド」の記事を読んで、やっぱり単元未満株がいちばんフィットしそうだな…と思い、その記事を紹介したくて書くことにしました。
「週刊ダイヤモンド」3月2日号は新NISA特集ですが、わたしが注目したのは「半導体に長期ブーム到来か」という記事です。

SCREENホールディングスの株価が3カ月で2倍以上になるなど、足元の株価には過熱感が漂う。もともと半導体は景気敏感セクターであり、業績も株価も上下に大きく揺れやすい。
そうそう、その通りです! 半導体関連株に誰しもが抱く懸念です。
しかし、記事はこう続けます。
専門家が今後の半導体市況をけん引すると注目しているのが「生成AI」である。
ChatGPTを含め、データを学習してさまざまなコンテンツを作成する生成AIには、大量の半導体が不可欠だからだ。
(略)
データセンターはもちろん、パソコンやスマートフォンにもAI半導体が導入される流れは不可逆的で「今回は5~6年続く長期ブームになる可能性がある」(楽天証券経済研究所の今中能夫チーフアナリスト)のだ。
ほうほう、それなら半導体関連株を持っていたいと思います。
単元未満株活用を推奨
ただ、半導体関連株は値がさ株が多いのがネックです。その点も記事は触れています。
個人投資家を悩ませるのは、半導体関連株は最低購入価格が高い銘柄が多いことだ。
(略)
投資資金が多くない場合は、資産の大部分を投じる集中投資になり、リスク分散という意味で不安が残る。
そのうえで、記事は3つの方法を紹介しており、その1つ目が単元未満株の購入なのです(2つ目が米国株の購入、3つ目がETFですが、ここでは割愛します)
一つ目はインターネット証券などで取り扱いがある、1株から売買できる単元未満株取引の活用だ。手数料が割高になるケースもあるが、大手ネット証券の場合、NISAの成長投資枠でも取引でき、キャッシュバックなどで実質的に手数料が無料になるケースもある。

単元未満株で買っていこう、と思った自分の判断は間違ってなかったみたい…
ダイヤモンドの記事を読んで、ようやく確信が持てた感じです。おとといから始めたばかりとはいえ、「チマチマとこんな買い方でいいのかなあ」と思わなくもなかったので…。
10時と13時にアラーム
半導体関連株を単元未満株(SBI証券の「S株」)で買う話は、おととい2度にわたって記事にしましたが、わたしは
- 前場で前日比2%以上下げた株を10:30までに注文する
- その後も前日比2%以上下げた株があれば13:30までに注文する
という方針をとりあえず立てました。
とはいえ、いろいろと原稿を書いたり読書したりする”黄金の時間”を値動きのチェックで時間は奪われたくないので、注文が間に合うように10:00と13:00にスマホのアラーム(バイブレーション)を設定。スマホが振動したらヤフーファイナンスのポートフォリオで値下がり幅をチェックして、2%以上の下げ幅なら注文…という方法にしてみました。
その結果、きのうは、芝浦メカトロニクス(6590=証券コード、以下略)が前日比4.41%下落するなど、前日比2%以上下げた銘柄は9つあり、すべて約定しました。
購入銘柄の内容に注目
銘柄名と企業概要を紹介します。企業概要は「週刊ダイヤモンド」2月24日号「半導体沸騰」特集号から抜粋します。
レゾナックHD(4004) 半導体関連材料において世界トップシェアの製品を複数抱える。半導体後工程(パッケージ工程)での存在感が高く、多様な擦り合わせ技術を持ち合わせているのが強み
TOWA(6315) 半導体チップを保護する樹脂のモールディング(封止)装置で世界シェア6割超。生成AIの普及により需要拡大が見込まれる高性能メモリーHBM向けでは、微細な封止が可能で歩留まりが高いコンプレッション方式の装置を同社が独占
オキサイド(6521) 主力の半導体事業では、半導体ウエハー検査装置向けに表面血管検査に用いられる光学単結晶と紫外レーザーを提供。紫外レーザー用光学単結晶は高品質・長寿命で世界シェア9割超
イビデン(4062) 製造難易度が高いハイエンド半導体パッケージ基盤の世界トップメーカー。米GPU大手のエヌビディアも顧客と推測される
味の素(2802) アミノ酸の製法を応用し開発した半導体パッケージ基盤向け絶縁材料の「ABF(味の素ビルドアップフィルム)」はデファクトスタンダード。半導体パッケージ基盤の大型化・複雑化でABFの継続的な需要拡大が見込まれる
芝浦メカトロニクス(6590) 前工程で使う枚葉式シリコンウエハー洗浄装置や枚葉式リン酸エッチング装置、後工程では高精度のボンダーなどのニッチな市場で世界トップ
サムコ(6387) SiC、GaN(窒化カリウム)など化合物半導体の製造装置に特化。EV普及でSiCの伸びが加速。省電力の高いGaNデバイスは、AIサーバー向けに需要が伸びる。顔認証システムや自動運転システムで使われるカリウムヒ素(GaAs)などを用いた半導体レーザーデバイスも手掛ける
アドバンテスト(6857) 「SoC(システム・オン・チップ)」用のテスター、メモリー用テスターで米テラダインと世界シェアを二分する。GPU用テスターは過半数のシェア
フェローテックHD(6890) 製造装置向けの真空シールは世界シェア8割超。冷熱半導体素子のサーモジュールでも世界シェア約4割
このうち「アドバンテスト」が、ゴールドマン・サックス証券が選定した「セブン・サムライ」銘柄です。
こうやって「週刊ダイヤモンド」の半導体特集号から記述を抜き出してみると、日本の企業はまだまだ伸びる余地がありそうだなあ、と思います。
「5~6年続く長期ブームになる」と見込んで、コツコツと「前日2%以上下げたら単元未満株で1株買う」を繰り返そうと思います。
分散投資にも合致
なお、おととい購入した6銘柄と合わせて、半導体関連株は15銘柄となりました(きょう以降も増やしていきますが)
投じた資金は約17万円余り。下がったら買うスタイルなので、おととい購入分はプラスです(評価益は1100円あまり)
分散投資の観点でも、単元未満株の活用はよさそうです。
(いしばしわたる)