高配当重視ならJ-REITも選択肢

高配当重視ならJ-REITも選択肢

昨今の株高の状況について、複数の友人から「保有している銘柄の評価額が上がるのはうれしいけれど、新しく購入しにくいのが悩み」という声を聞きました。わたし自身も国内株の新規購入は抑制気味です。とはいえ金利0.001%の普通預金の残高が増えてくると、高利回りの運用先はないか…という気持ちになるのも確か。わたしの場合、そんなときはJ-REITを買い増すようにしています(2026.9.26)

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不動産の投資信託

J-REITは「多くの投資家から集めた資金で、オフィスビルや商業施設、マンションなど複数の不動産などを購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する商品」です。不動産投資信託リートという言い方もします。 

一般社団法人投資信託協会「J-REIT(リート)を学ぼう」より

国内株やETF(上場投資信託)と同じように証券コードが割り当てられ、証券市場で購入することができます。しくみについては、一般社団法人投資信託協会の「J-REIT(リート)を学ぼう」というページをごらんください。 

配当性向ほぼ100%

J-REITがなぜ高利回りかと言えば、利益の90%以上を分配金として投資家に還元するという条件で法人税が免除されるため、大半のJ-REITが利益のほぼ100%を分配金に回すからです。 

つまり、J-REITは配当性向(企業が利益の何%を配当に回すかを示す比率)がほぼ100%の金融商品というわけです。 

その結果、J-REITの分配金利回りは、4%台後半や5%台の商品も数多くあります。

利回り5%超が8商品

「JAPAN-REIT.COM」の利回りランキングを見れば、9月26日現在、利回り5%以上が8商品、4・5%以上が14商品もあります。 

1株から購入でき

しかも、J-REITの場合は1株から購入できます。 

国内株の購入は100株が単元株(通常の株式取引で売買される売買単位のこと)となるため、ある程度まとまった資金が必要になります(最近は「ミニ株」といった単元未満株の購入を売りにしている証券会社もありますが、手数料が高いなどのデメリットがあります) 

【追記】単元未満株の購入を調べたところ、楽天証券は購入・売買とも手数料無料でした(他の証券会社は不知)。くわしくはこちらをごらんください(2023/11/5)

その点、J-REITの場合は1株から購入できて、1株あたり10万円以下の商品が多数あるので、複数の商品を1株ずつ購入して「分散」投資するということも容易です。 

配当所得は増やしたい、でも国内株は過熱気味でちょっと手を出しにくい…と悩んでいる方は、J-REITの購入を検討してみてはいかがでしょうか。 

(いしばしわたる)