損切りできない「ガチホ」の理屈とは

損切りできない「ガチホ」の理屈とは

楽天マガジンできょう(12月16日)配信されたムックで、とてもおもしろい記事を読みました。損切りできない”ガチホ”優待株投資家ぐでりんさんを紹介する記事で、記事中に出てくる壮絶な評価損に悶絶してしまいましたが、それでも「なるほど~」と思うところが多々ありました。ムックから内容のエッセンスを紹介します(2023.12.16) 

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副業投資家の体験談

きょう配信されたのは「副業投資家でも「億資産形成」初心者のための最強日本株マニュアル」(大洋図書刊)です。 

表紙にあるとおり、サラリーマン投資家として有名な「長期株式投資」さん。「ぐでりん」さん、「はっしゃん」さん、「v-com2」さんの4人が、自身の体験も交えながらお勧めの国内株の銘柄を紹介する、という内容です。 

個々の銘柄ももちろん参考になりましたが、やはり興味深かったのは、4人の方々の体験談やインタビューでした。 

リーマンで140万円→7万円

中でも、ぐでりんさんのページは、えのきのこさんの漫画で書かれていたりして、読み物としても大変おもしろかったです(ぐでりんさんのブログを読んでなかったので、この記事ではじめてぐでりんさんが女性だったと知りました) 

「副業投資家でも「億資産形成」初心者のための最強日本株マニュアル」より

最初にぐでりんさんの紹介をしましょう。ブログ(ぐでりんの株主優待と配当で ぐでぐでライフ♪)のAuther欄をみると、こう書いてあります。 

投資歴は20年以上と長いのですが、永遠の初心者… 

目を逸らしたくなる含み損と戦うためにブログスタート! 

 

含み損800万円から 

含み益1800万円と 

山あり谷ありですが 

株式取引は現物で基本長期運用です。 

ムックを見ると、

サイト開設のきっかけは、リーマンショックで含み損が膨らんだ際、半ば自虐で含み損の記録を行うことを思い立ったこと 

とあり、漫画のところでは「含み損コレクション」ということで、損益率が-70%以上の銘柄名も数々列挙されています。 

それにしても、やはりリーマンショック(2008年)は凄かったのですね。ソニー株のことが出てくるのですが、「15年程保有し続け回復」の後に、吹き出しで 

140万円で購入した株を7万円で売らなくてよかった~ 

と出てきます。こんな下げっぷりでは心が折れるでしょうね……。 

ドルコスト平均法に似ている!?

文中に「ぐでりん5カ条の投資の掟」と出てきます。 

  1. 優待とか企業の魅力で銘柄を選定 
  2. 欲しいと思ったら盲目的に買う 
  3. 含み損が増えても気にしない 
  4. 投資における時間は最善の薬 
  5. 損切りはしない 

この「掟」について、ムックの本文は、 

ぐでりんさんの投資法はとても衝撃的で、「本当にこれでいいのか」と感じるぐらいガチホで含み損を厭わない異次元の投資法です。何せ気に入ったら(株を買ったら)決して損切りしないという、常識に真っ向から逆らったやり方だからです。上に掲げた2番「盲目的に買う」は正直お勧めできませんが、 

と書いた後、こう続けます。 

それでも別の側面から見れば長期投資においては実は合理的な買い付け方と見ることもできます。 

というのも、見方を変えればこれはドルコスト平均法に近く、とにかく長期でリスクを軽減するという手法にも見えるからです。 

なるほど~。確かに……。 

ドルコスト平均法についてはこちらをごらんください
「ほったらかし投資」をご存じですか

そうは言っても評価損がいっこうに解消されない、いわゆる塩漬け株は誰しも経験があるところ。 ほんとうに持ち続ければ上がったのかなあ……などと、自分があっさり損切りした銘柄たちの”近況”が気になったりもします。

それでも「盲目的に買う」というぐでりんさんの表現は、ある意味、投資は恋に似ているのかもしれない…と思ってみたりもします。 

欲しいと思うのには必ず理由があるわけで、それは恋に似ています。付き合い始めてすぐはラブラブでも、時期がたってみるアラ(損)が目立ってきて、こんなはずじゃなかったという思いが募り、別れの予感を感じるわけで、それが損切りなのでは…とも思います。 

でも、時間を味方につける投資法というのはよくわかります。 

このムックは、ぐでりんさんの漫画を読むだけでも楽しいので、おすすめです。 

(いしばしわたる) 

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