貸株サービス 利用するなら一択

貸株サービス 利用するなら一択

すこし気が早いですが、確定申告に向けた準備の一環で、昨年1年間の貸株管理に関するデータを印刷しました。年間の受取総額も確定しましたので、貸株サービスの注意点や選択するサービスについて改めて書きたいと思います(2024.1.5)

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我が家は1年で7万円超

貸株サービスとは、自分が保有している銘柄を証券会社に貸すことで利子が支払われるサービスです。多くの銘柄が年利0.1%ですが、それでも「塵も積もれば山となる」です。 

わたしの場合、確定申告用に印刷した2023年報告書(*)を見ると、23年1年間の貸株金利で得た金額は、わたし名義が33,414円、妻名義が36,898円の合計70,312円でした。

(*)楽天証券の場合、「国内株式」をクリックして赤いバーにある「貸株」を選択。続いてグレーのバーにある「金利・配当金総額明細」をクリックすると 「入金明細書(確定申告用)」のコーナーがあります。

考えてもみてください。現金を銀行口座に預けっぱなしにしていたとして、年利0.001%の口座が大半ですから、1億円預けていても1000円(税引き前)にしかなりません。 

それが国内株で1億円分を持っていて、それを貸株の手続きをしているだけで、年利0.1%で10万円(税引き前)です。同じ”預けっぱなし”でも、貸株しているほうがいいに決まっています。 

貸株の2つの注意点

ただし、貸株サービスを利用する場合、主に2つの点に注意する必要があります。 

1つ目は、株主優待銘柄で長期保有優遇がある場合は、貸株することで株主番号の連続性が失われる可能性が高いので、貸株しないほうがよい、という点です。 

2つ目は、貸株サービスを利用した場合、配当金から源泉徴収分を差し引いた金額と同額が「配当金相当額」として支払われますが、「配当金相当額」は雑所得(もしくは事業所得)扱いになることです。 

雑所得や事業所得は給与所得などと総合課税となるため、ケースによって課税額がアップして結果として損するケースがあります。 

くわしくは下記の記事をごらんください。 
正しく「貸株」していますか  

3つのコースがあるが…

楽天証券の場合、貸株サービスは3つのコースが用意されています。 

【1】金利優先:貸株を継続し、できるだけ多くの貸株金利を受け取りたい方
・株式の自動返却を行わず、貸株金利を継続取得できます。
・権利確定日は、貸株金利が通常の5倍になります。
・配当金は、配当金相当額として、お客様の預り金に入金されます。

【2】株主優待優先:貸株しながら優待も欲しい方
・株主優待の権利確定日に、自動的にお客様の口座へ株式が返却され、株主優待の権利を受け取ることができます。
・株主優待情報がない場合は、配当金は配当金相当額としてお客様の預り金に入金されます。

【3】株主優待・予想有配優先:貸株しながら優待も配当金も欲しい方
・株主優待や配当金の権利確定日に、自動的にお客様の口座へ株式が返却され、株主優待や配当金を受け取ることができます。

【3】株主優待・予想有配優先:貸株しながら優待も配当金も欲しい方
・株主優待や配当金の権利確定日に、自動的にお客様の口座へ株式が返却され、株主優待や配当金を受け取ることができます。

しかし、1番目の「金利優先」で金利が5倍になるのは権利確定日1日だけです。2番目の「株主優待優先」に至っては金利が5倍になるわけでもありません。 

ということは、わたしは3番目の「株主優待・予想有配優先」の一択ではないかと考えています。 

あるいは、「金利優先」を選ぶ場合は、銘柄を絞って貸株金利と「配当金相当額」の総額が20万円を超えないようにすることです。それでも、たった1日だけ金利が5倍になるだけしかメリットはありません。 

やはり貸株サービスを利用する場合は「株主優待・予想有配優先」を選び、長期保有優遇の株主優待銘柄は「貸株しない」が正しい方法のように思います。 

もし、「配当金相当額」が源泉徴収される前の配当金額相当が支払われるなら、約20%分の受取額アップになりますから「金利優先」コースを選ぶ人も出てくるかもしれません。 

しかし、何度確認しても 

所得税が源泉徴収された配当金の額と同等の金額になります。 

引用元:株主優待・配当金自動取得サービスについて

と書いてあります。 

やはり、貸株サービスを利用するなら「株主優待・予想有配優先」の一択ではないでしょうか。 

(いしばしわたる) 

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