哀切きわまりない鬼の物語に涙…夢枕獏「陰陽師 生成り姫」
きょう紹介するのは夢枕獏氏の小説「陰陽師 生成り姫」(文春文庫)です。人はなぜ鬼になるのかーー。哀切あふれる物語に涙をとめるのが難しくなる小説です(2025.…
SF、ファンタジー、ホラー、ミステリー……あらゆるジャンルで古今東西の名作や隠れた傑作を紹介します。特にイチオシのせつない小説、泣ける小説が満載です。
きょう紹介するのは夢枕獏氏の小説「陰陽師 生成り姫」(文春文庫)です。人はなぜ鬼になるのかーー。哀切あふれる物語に涙をとめるのが難しくなる小説です(2025.…
伊坂幸太郎氏の「死神の精度」(文春文庫)が装いを新たに発刊されました。2005年の単行本発売から20年の節目の新装版だそうです。伊坂本の良きエッセンスが詰まっ…
本の帯はとても大事だなと思います。読みたいと興味をそそってくれるのは吉、ネタバレまがいは凶ーー。本屋さんの店頭でみた帯に惹かれて読んだ恩田陸さんの「愚かな薔薇…
きょう紹介するのは原田ひ香さんの「財布は踊る」(新潮文庫)です。以前紹介した「三千円の使いかた」と同じテイストの小説と思ってネット注文したらまったく正反対。お…
きょう紹介するのは富島健夫氏の「自選青春小説」(全10巻、集英社文庫)です。すでに絶版・品切れで古本屋さんで入手するしかありません。でも、小説そのもの以上に巻…
かつて家に全巻あったのに、妻が図書館に寄贈してしまい、読むことが叶わなかった幻のファンタジー小説ーー。故・氷室冴子さんの「銀の海 金の大地」がついに復刊されま…
きょう紹介するのは宮部みゆきさんが創り出した可愛い妖物「あんじゅう」。宮部さんの連作短編集シリーズ「三島屋変調百物語」の一篇に出てくる妖物です。隠居生活に入っ…
きょう紹介するのは伴野朗氏の「五十万年の死角」(講談社文庫)です。昭和16年の日米開戦時に行方がわからなくなった北京原人はどこに行ったのか、誰が隠したのかーー…
きょう紹介するのは、江戸の遊郭・吉原を舞台にした伝奇小説の傑作「吉原御免状」(新潮文庫)です。隆慶一郎氏のデビュー作であり、「吉原とは何か」を深く考察した作品…
きょう紹介するのは岩波少年文庫の一冊「八月の暑さのなかで」です。金原瑞人氏編訳のホラー短編集。中学生向けと書かれていますが、大人も垂涎のホラー短編が収録されて…
書店に行くとNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の関連本・雑誌が平積みにされています。その中の一冊ーー「サライ」2025年2月号が非常に面白かったで…
きょう紹介するのは児童向けゴーストストーリー、キャンデス・フレミング「ぼくが死んだ日」(創元推理文庫)です。忘れられた少年少女の幽霊が自分の最期を語る連作短編…
きょう紹介するのはスティーヴン・ハンターの冒険アクション小説「極大射程」です。大統領暗殺犯に仕立て上げられたベトナム戦争の名スナイパーが、名誉と愛を守るために…
きょう紹介するのはホラーの帝王スティーヴン・キングの小説「刑務所のリタ・ヘイワース」です。映画「ショーシャンクの空に」の原作で、映画好きなら読んだことがあるか…
クリスマスが近づくと読み直したくなる小説があります。分厚い上下2冊の本なので、年によって漫画版で済ませることもありますが、それでもクリスマスはこの物語世界に浸…
きょう紹介するのは岩井俊二氏の「Love Letter」です。岩井氏が監督を務め、先日亡くなられた中山美穂さんが一人二役を演じた映画は、韓国はじめ各国でも熱い…
きょう紹介するのは谷津矢車氏の新刊「憧れ写楽」(文芸春秋)です。突然現れ、わずか10か月で姿を消した謎の浮世絵師、東洲斎写楽は何者かーー。当時の版元が関係者を…
江戸中期の出版人・蔦屋重三郎と彼を取り巻く文化人たちを描く来年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」つながりで、矢野隆氏の「とんちき 蔦重青春譜」(…
来年のNHK大河ドラマは「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」ーー江戸中期の出版人・蔦屋重三郎と彼を取り巻く文化人たちを描く歴史ドラマです。その予習も兼ねて谷津矢車氏…
きょう紹介するのは上橋菜穂子さんの〈守り人〉シリーズで、第7作目にあたる「蒼路の旅人」です。最終巻「天と地の守り人」(全3巻)につながる重要な作品で、ファンが…