まるでパズル・クイズのような連作短編集:佐藤正午「事の次第」
読み終えた後、登場人物の相関図を作ってみたことはありませんか? 複雑に入り組んだ登場人物たち。時間軸も異なる。まるでパズルやクイズのような…。そんな不思議な読…
読み終えた後、登場人物の相関図を作ってみたことはありませんか? 複雑に入り組んだ登場人物たち。時間軸も異なる。まるでパズルやクイズのような…。そんな不思議な読…
感涙必至の傑作ミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」が来年夏に日本人キャストで上演されるそうです。映画は観てもミュージカルは観逃したので、わたしとミュージ…
ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」ーー形容する時に必ず「問題作」「難解」「挫折」といった文字が並ぶ小説の完全版(上下巻、東京創元社刊)が12月に発売されるそう…
きょうは佐藤正午氏の「熟柿」(KADOKAWA刊)を紹介します。今年出版された小説でベスト1位の呼び声もある魂を揺さぶられるストーリーで、終盤は滂沱の涙をとめ…
きょう紹介するのは大島清昭氏の「影踏亭の怪談」(創元推理文庫)です。「ホラーとミステリーの融合」という難題に果敢に取り組んだ小説で、こういうミステリーがあるの…
きょうは三津田信三氏の最新刊「妖怪怪談」(光文社刊)を紹介します。扱っているのは、座敷童、河童、雪女、鬼、神隠し。「誰もが知る伝承にまつわる五つの怪異譚」で、…
きょう紹介するのはCuvieさんの漫画「ひとはけの虹」です。歴史に名を残す天才画家たちと、彼らが描くことで永遠の生を得る女性たちの織りなす「絵画譚」です(20…
2年ぶりの横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉受賞作である綿原芹氏の「うたかたの娘」(KADOKAWA刊)を読みました。ジャンルは当然ホラーミステリーですが、…
1970年代に一世を風靡した少女漫画の傑作、萩尾望都氏の「ポーの一族」が2016年、実に40年の歳月を経て続編が再開されました。実はそのことを知らない人が結構…
「少女まんが史上に燦然と輝く歴史的超名作」と聞いて誰の作品を思い浮かべますか? なんと大仰な…と思う出版社の売り文句ですが、作品名を聞いて「確かに!」と思う漫…
X(旧Twitter)でも話題にのぼることが多い杉井光氏の「羊殺しの巫女たち」(KADOKAWA刊)を読みました。著者が意識したというスティーヴン・キング「I…
今年話題のミステリー小説の1冊ーー新人作家の松下龍之介氏「一次元の挿し木」(宝島社文庫)を読みました。これが最初に書いた小説とはとても信じられない完成度で、イ…
きょう紹介するのは金子ユミさんの最新刊「笑う四姉妹 ひとつの庭と四つのおうち」(小学館文庫)です。大きな口を開けて屈託なく笑う4人の若い女性に惹かれて手に取り…
きょう紹介するのは、くらもちふさこさんの「いつもポケットにショパン」です。男のくせに少女漫画?と思うかもしれませんが、何度再読しても涙に頬を濡らします(202…
きょうは日本SFの金字塔的作品「百億の昼と千億の夜」を紹介します。光瀬龍氏の原作も、萩尾望都氏の漫画も、「未読なら、これは絶対に読んでほしい」とお勧めしたい名…
きょう紹介するのは亜月裕さんのギャグ×ラブコメ漫画「伊賀野カバ丸」です。40年以上前の漫画ですが、山育ちの忍者が都会の名門校に入学したら!?というギャップが笑…
先日紹介した上條一輝氏「深淵のテレパス」ーー〈あしや超常現象調査〉シリーズの第2弾となる「ポルターガイストの囚人」(東京創元社刊)を読みました。おなじみの顔ぶ…
きょうは荻原規子氏の和製ファンタジー×青春小説の「RDG レッドデータガール」の魅力について書きます。忍者の里・戸隠を舞台にした冒険、八王子城の亡霊が招き入れ…
きょうは内藤了氏の最新刊「火之神の奉り」を紹介します。女子高生が神舞を通じて怨霊と対決する伝奇小説で、新しいシリーズもののスタートに胸躍ります(2025.8.…
きょうは1983年製作のアメリカ映画「トワイライトゾーン/超次元の体験」を紹介します。スティーヴン・スピルバーグら4人の監督によるオムニバス映画ですが、特に第…