アイデンティティを揺さぶられる不安と焦燥…高妍「隙間」
きょうは台湾の漫画家・イラストレーターの高妍(Gao Yan)さんの漫画「隙間」を紹介します。台湾の大学生が交換留学した先の沖縄の大学で過ごす日々を通じて、ア…
きょうは台湾の漫画家・イラストレーターの高妍(Gao Yan)さんの漫画「隙間」を紹介します。台湾の大学生が交換留学した先の沖縄の大学で過ごす日々を通じて、ア…
きょう紹介するのは菊地秀行氏の怪談時代小説集「幽剣抄」です。幽霊や怪異は出てきますが、下級武士の悲哀を織り交ぜた作品が多いのが特徴です(2025.3.11)&…
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は毎週楽しみに観ています。これから恋川春町の出番となるので、「べらぼう」の予習をするなら、谷津矢車さんの「蔦屋」…
きょうはホラー小説のアンソロジーから、不条理な怖さが際立つ短編ーー菊地秀行氏の「茂助に関わる談合」他3篇を紹介します。怪異の正体について理屈をつけるのでなく、…
きょうは北沢陶氏の新作「骨を喰む真珠」(KADOKAWA刊)を紹介します。デビュー作「をんごく」同様に大正時代の大阪を舞台にした物語。ホラーテイストと思いきや…
きょう紹介するのはヴィンセント・ギャロの映画「バッファロー'66」です。「トコトンダメな男の人生模様を最高にカッコ良く描く」(ブルーレイ背表紙より)…
きょう紹介するのはマーク・グリーニーの〈グレイマン〉シリーズ最新作「暗殺者の矜持」(原題:The Chaos Agent)です。人工知能(AI)の軍事利用の行…
ジグソーパズルはお好きですか? 最後のピースがカチッとハマる快感ーー。パズルのように複雑怪奇なのに、読み終えるとパズルのピースが見事にハマる、そんな小説があり…
手塚治虫には優れた短編読み切り漫画が数多くあります。きょうは短編集「タイガーブックス」所収の3つの短編ーー「雨ふり小僧」「いないいないばあ」「るんは風の中」を…
きょうは手塚治虫の名作「安達が原」を紹介します。謡曲にもなっている安達が原の鬼塚伝説をモチーフに、哀切極まりないSFに昇華させた作品です。手塚漫画の優れた短編…
きょう紹介するのは山岸凉子さんのホラー漫画「夜叉御前」です。夢枕獏氏の鬼にまつわるアンソロジー「鬼譚」所収の一篇。幽霊や怪異よりも恐ろしいのはやっぱり人間ーー…
きょう紹介するのは宮部みゆき氏の「蒲生邸事件」です。昭和11年2月26日ーー二・二六事件さなかの帝都・東京にタイムリープした青年は、元陸軍大将の自決に遭遇する…
きょうは夢枕獏氏が鬼に関する文章を集めた「鬼譚(きたん)」を紹介します。鬼にまつわる小説や漫画、古典、評論が揃うだけでなく、夢枕獏氏の代表作「陰陽師」シリーズ…
ストーリーの先を知らないで読む幸せーー。そんな気持ちで毎月読み進めようとしているのが氷室冴子さんの復刊本「銀の海 金の大地」(集英社オレンジ文庫、通称「銀金」…
きょう紹介するのはイギリスの児童文学作家ニール・ゲイマンの「コララインとボタンの魔女」です。アニメ映画は子供向けのしつらえですが、親の視点でも存分に楽しめる(…
きょうは宮脇明子さんの少女ホラー漫画を紹介します。恨みをもった幽霊が怖いか、それとも心の闇をもつ人間のほうが怖いかーー。宮脇さんの作品はどれも後者に重きがある…
きょうはリチャード・マシスンの小説「ある日どこかで」(創元推理文庫)を紹介します。同じ邦題タイトルの恋愛ファンタジー映画の原作。あらすじは映画も原作も一緒です…
きょう紹介するのは1980年製作のアメリカ映画「ある日どこかで」(原題:Somewhere in Time)です。20世紀初めの女優の写真を見て、女優に恋い焦…
きょうは「ガラスの仮面」で有名な美内すずえさんの少女ホラー漫画「白い影法師」を紹介します。50年前の1975年に書かれた漫画ですが、トラウマ級の”最恐”シーン…
きょう紹介するのは夢枕獏氏の小説「陰陽師 生成り姫」(文春文庫)です。人はなぜ鬼になるのかーー。哀切あふれる物語に涙をとめるのが難しくなる小説です(2025.…