地方銀行9銘柄の増配力をChatGPTで分析!過去5年の伸び率と売却判断

地方銀行9銘柄の増配力をChatGPTで分析!過去5年の伸び率と売却判断

保有する株式の売却候補を検討する際、現在の利回りだけでなく「増配の勢い」を把握することは容易ではありません。本記事では、地方銀行9銘柄の過去5年間における配当推移をもとに、ChatGPTを活用して年平均成長率(CAGR)や増配の傾向を多角的に分析・比較した検証結果をご紹介します。(2026.8.27) 

  • 売却候補の選定を目的に、保有する地方銀行9銘柄の過去5年間の配当推移をChatGPTで分析。
  • CAGR(年平均成長率)や前年比増配率の算出により、銘柄ごとの増配傾向や勢いの違いが明確化。
  • 分析の結果、いずれの銘柄も優れた増配力を示しており、利回り以上の魅力を再確認する結果に。

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地方銀行9銘柄の過去5年「増配率」を訊ねる

なぜ「増配の勢い」を気にしたかと言えば、売却候補の洗い出しで「配当利回りだけで判断するのは危うい」と思うからです。 

欲しい銘柄の資金確保は通常、配当利回りの低い銘柄を売却して充当するのですが、単純に利回りだけに着目すると、株価が上昇して利回りが低くなっている銘柄が紛れています。中でも増配を続けている銘柄の場合、現時点の配当利回りが低いという理由で売却してしまうと、将来の増配で得られるインカムゲインをみすみすドブに捨てることになりかねません。 

そこで増配率にスポットを当てて銘柄の比較検討はできないだろうか…と考えました。 

具体的には、わたしが売却候補として洗い出した地方銀行の9銘柄について、過去5年間の1株あたり配当金を列挙して、ChatGPTに訊ねました。 

《プロンプト》以下の銘柄の増配率を計算してください。5年前の配当額と比較した上昇率、4年前の配当額と比較した上昇率…と各年の上昇率を計算して、増配の勾配を比較、より急勾配の銘柄の順番でランキングを作成してください 。

  • 横浜FG 19円→23円→29円→38円→47円  
  • いよぎんHD 9円→30円→45円→60円→80円  
  • めぶきFG 11円→12円→16円→28円→44円  
  • 山陰合同銀行 34円→39円→48円→60円→68円  
  • 百十四銀行 18・75円→22・5円→36・25円→58・5円→70円  
  • 八十二長野銀行 20円→24円→42円→60円→65円  
  • 七十七銀行 30円→40・83円→58・33円→86・67円→104円  
  • しずおかFG 15円→39円→60円→80円→108円  
  • ひろぎんHD 27円→37円→48円→58円→70円  

このプロンプトに対して、ChatGPTは5つの段階ごとに検討した結果を示してくれました。 

CAGR(年平均成長率)と前年比増配率でランキング

① 総合ランキング――増配の勾配が急な順

増配率は「(当年配当-前年配当)÷前年配当」で計算するのが一般的です。「勾配」を比較するなら、CAGR(年平均成長率)を使ったこの順位が最も適切です。CAGRは開始時と現在の配当から、年平均でどの程度成長したかを表すため、銘柄間の長期的な増配ペースを比較しやすい指標です。

こう記述して作成してくれたランキング表は下記のとおりです。

順位銘柄5年前→現在5年間の増加率年平均増配率(CAGR)
🥇1いよぎんHD9円→80円+788.89%72.67%
🥈2しずおかFG15円→108円+620.00%63.81%
🥉3めぶきFG11円→44円+300.00%41.42%
4百十四銀行18.75円→70円+273.33%39.00%
5七十七銀行30円→104円+246.67%36.45%
6八十二長野銀行20円→65円+225.00%34.27%
7ひろぎんHD27円→70円+159.26%26.89%
8横浜FG19円→47円+147.37%25.41%
9山陰合同銀行34円→68円+100.00%18.92%

② 各銘柄の「前年比増配率」

こちらは、配当が毎年どのくらいの割合で増えたかを見る表です。

銘柄5年前→4年前4年前→3年前3年前→2年前2年前→現在
いよぎんHD+233.33%+50.00%+33.33%+33.33%
しずおかFG+160.00%+53.85%+33.33%+35.00%
めぶきFG+9.09%+33.33%+75.00%+57.14%
百十四銀行+20.00%+61.11%+61.38%+19.66%
七十七銀行+36.10%+42.86%+48.59%+20.00%
八十二長野銀行+20.00%+75.00%+42.86%+8.33%
ひろぎんHD+37.04%+29.73%+20.83%+20.69%
横浜FG+21.05%+26.09%+31.03%+23.68%
山陰合同銀行+14.71%+23.08%+25.00%+13.33%

ここを見ると、単純なCAGRだけでは分からない特徴が見えてきます。

いよぎんHD
233.33% → 50.00% → 33.33% → 33.33%
最初の大幅増配が非常に強烈です。その後も30%台の増配を継続。

しずおかFG
160.00% → 53.85% → 33.33% → 35.00%
いよぎんHDと非常に似た形です。初期に大幅増配、その後も30~50%台を維持しています。

めぶきFG
9.09% → 33.33% → 75.00% → 57.14%
後半の伸びが非常に強いタイプです。

百十四銀行
20.00% → 61.11% → 61.38% → 19.66%
中盤に2年連続で約60%の大幅増配があり、その後は増配率が落ちています。

七十七銀行
36.10% → 42.86% → 48.59% → 20.00%
かなりきれいな右肩上がりです。特に最初の3年間は増配率が36→43→49%と上昇しています。

増配の勢いに着目したランキングと銘柄の特徴

③ 「現在の配当が、過去と比べて何%増えたか」

ご質問の「5年前の配当額と比較した上昇率、4年前と比較……」という意味では、こちらも重要です。

銘柄5年前比4年前比3年前比2年前比
いよぎんHD+788.89%+166.67%+77.78%+33.33%
しずおかFG+620.00%+176.92%+80.00%+35.00%
めぶきFG+300.00%+266.67%+175.00%+57.14%
百十四銀行+273.33%+211.11%+93.10%+19.66%
七十七銀行+246.67%+154.71%+78.30%+20.00%
八十二長野銀行+225.00%+170.83%+54.76%+8.33%
ひろぎんHD+159.26%+89.19%+45.83%+20.69%
横浜FG+147.37%+104.35%+62.07%+23.68%
山陰合同銀行+100.00%+74.36%+41.67%+13.33%

「増配の勢い」から4ランクに分類して評価

④ 「増配の勢い」という観点で見ると

今回の9銘柄は、かなり特徴が分かれています。

🚀 Aランク:圧倒的な増配
1位 いよぎんHD
2位 しずおかFG

この2銘柄は別格です。
特に、
いよぎんHD:9円 → 80円
しずおかFG:15円 → 108円
という伸びです。
5年前から現在までで、配当がそれぞれ8.89倍、7.20倍になっています。

🔥 Bランク:非常に強い増配
3位 めぶきFG
4位 百十四銀行

めぶきFGは、
11 → 12 → 16 → 28 → 44円
と、後半になるほど増配ペースが上がっています。
特に、
+9.09% → +33.33% → +75.00% → +57.14%
なので、「現在の増配勢い」という観点ではかなり魅力的です。

百十四銀行も、
18.75 → 22.5 → 36.25 → 58.5 → 70円
と、中盤で非常に強い増配をしています。

📈 Cランク:安定した高増配
5位 七十七銀行

これは個人的にはかなり注目したいパターンです。
30 → 40.83 → 58.33 → 86.67 → 104円
前年比で、
+36.1% → +42.9% → +48.6% → +20.0%
となっています。
つまり、単に「5年間で増えた」のではなく、3年間連続で増配率そのものが上昇していた点が特徴です。

📊 Dランク:堅実な増配
6位 八十二長野銀行
7位 ひろぎんHD
8位 横浜FG
9位 山陰合同銀行

この4銘柄は、上位銘柄ほど爆発的ではありませんが、かなりきれいな増配傾向です。
特に横浜FGは、
19 → 23 → 29 → 38 → 47円
で、
+21.1% → +26.1% → +31.0% → +23.7%
と、非常に安定しています。

群抜く「いよぎん」と「しずおか」、直近の勢いは「めぶき」

⑤ 私なら「増配株」としてこう評価します

今回のデータだけから「増配の勢い+安定性」を総合的に見ると、

評価銘柄特徴
★★★★★いよぎんHD増配率・累積増配とも圧倒的
★★★★★しずおかFGいよぎんに次ぐ強烈な増配
★★★★☆めぶきFG後半の増配加速が非常に強い
★★★★☆七十七銀行高い増配率が継続、非常にきれい
★★★★☆百十四銀行中盤の増配が非常に強い
★★★☆☆八十二長野銀行増配は強いが直近の伸びは鈍化
★★★☆☆ひろぎんHD安定型の増配
★★★☆☆横浜FG爆発力はないが非常に安定
★★☆☆☆山陰合同銀行堅実だが増配率は9社中最低

精緻な分析結果に驚く!グラフも作成してくれた

いかがですか? 検討段階ごとに丁寧に回答してくれることに驚きますし、こういうのを「痒いところに手が届く」と形容するのだろうと思います。

現在の配当利回り(8月27日終値)は、

  • いよぎんHD 2.04%
  • しずおかFG 2.99%
  • めぶきFG 2.61%
  • 七十七銀行 2.67%
  • 百十四銀行 2.27%
  • 八十二長野銀行 2.44%
  • ひろぎんHD 2.97%
  • 横浜FG 2.46%
  • 山陰合同銀行 2.63%

です。9銘柄中いちばん利回りが低いのはいよぎんHDですから、配当利回りだけに着目した判断がいかに危ういか、改めて痛感しました。

ちなみに生成AIは画像生成も得意ですから、お願いしたらグラフも作成してくれました。

結論:地方銀行は増配力に優れる優良銘柄ばかり

それにしても、地方銀行株の増配ぶりは驚異的ですね。

地方銀行株は株主優待が地元特産品のカタログギフトのところが多く(優待制度を導入していないしずおかFG以外)優待目当てで購入しましたが、優待以上に注目すべきは、この圧倒的な増配力でしょう。 

う~ん、売却候補の洗い出しで比較検討しようとしたのに、どれも手放すのが惜しい銘柄だという回答結果になるとは! 

売却候補選びはもう少し悩んでみようと思いますが、計算が複雑で把握しにくい増配力こそ、生成AIに訊ねてみるのがよさそうです。参考にしていただけたら幸いです。 

(いしばしわたる) 

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