ゆうちょ銀行が優待拡充!長期保有の落とし穴「貸株」に要注意

ゆうちょ銀行が優待拡充!長期保有の落とし穴「貸株」に要注意

ゆうちょ銀行(証券コード:7182)が、株主優待制度の拡充と長期保有優遇制度の新設を発表しました。3年以上の継続保有でカタログギフトが3000円相当から5000円相当にグレードアップする魅力的な内容ですが、運用方法によっては思わぬ「落とし穴」があります。今回は、拡充内容の詳細と、見落としがちな「貸株サービス」による注意点について解説します。(2026.5.25) 

  • 優待の拡充ゆうちょ銀行が優待拡充を発表し、3年以上の継続保有でカタログギフトが5000円相当に増額します。
  • 貸株のリスク過去に遡って長期保有が判定されるものの、「貸株サービス」を利用していると対象外になるリスクがあります。
  • 個別に判断貸株サービスは「塵も積もれば山となる」ものの、株主優待の銘柄は個別に対策を行うことが重要です。

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ゆうちょ銀行の株主優待拡充と長期保有判定のルール

最初にゆうちょ銀行のプレスリリース(5月15日発表の「株主優待制度の変更(拡充)に関するお知らせ」)を確認します。 

当行株式を3年以上継続保有する株主さまを対象に、長期保有優遇を新設します。 

(1)現行の内容 (注)2026 年3月 31 日を基準とする株主優待制度まで適用いたします。 

保有株式数優待内容
500 株以上3,000 円相当のカタログギフト

(2)変更後の内容 (注)2027 年3月 31 日を基準とする株主優待制度から適用いたします。 

保有株式数継続保有 3年未満継続保有 3年以上(長期保有優遇)
500 株以上3,000 円相当のカタログギフト5,000 円相当のカタログギフト

大事なのは次のくだりです。 

(3)長期保有の判定について 

  • 長期保有優遇における保有期間の判定は、基準日から過去3年間に遡って行います。初回は 2024 年3月 31 日以降当行株式を継続保有している株主さまが対象となります。 
  • 継続保有期間3年以上とは、当行株主名簿(3月 31 日および9月 30 日)に同一株主番号で7回以上連続して記録されていることを指します。なお、同一の株主番号記録の連続性が中断した場合(株主名簿記録後に当行株式をすべて売却し再度当行株式を購入した場合や相続により名義人が変更になった場合等)は、継続保有の要件を満たさないものとします。 
  • 保有株式数は、直近の基準日(3月 31 日)時点で判定いたします。 

お?遡って判定するなら、我が家も対象になるな! 

我が家は、2022年12月にわたし名義と妻名義で500株ずつ購入しているので、「2024 年3月 31 日以降当行株式を継続保有している株主さま」に該当します。 

我が家は2022年12月にわたし名義と妻名義で500株ずつ購入

買い増しするといった必要もなく、株主優待が3000円相当から5000円相当に跳ね上がるわけですから、こんなに嬉しいことはありません。 

満足度が高いゆうちょ銀行のカタログギフトと魅力

ゆうちょ銀行の株主優待は過去に記事にしています。 

ゆうちょ銀行の株主優待は、500株以上で3000円相当。  

オリジナルカタログには、郵便局の「ふるさと小包」での取扱商品をはじめ、食品、雑貨、社会貢献活動団体への寄付、オリジナルフレーム切手等を掲載  

ということで、選ぶのに苦労はしても、「欲しい商品があんまりない」と悩む可能性は皆無です。  

加えて、特設ウェブサイトからオンラインで選ぶと、カタログ商品に加えて約400点の商品から選べます。  

わたしが選んだ「山形県産ラ・フランス」もオンライン限定商品です(妻名義のほうはカタログギフト掲載の「やまがた雪豚ロースみそ漬」にしました)  

ゆうちょ銀行も立派な「三兎」銘柄です 

3000円相当でも十分満足しているのに、これが労せずして5000円相当になり、しかも夫婦とも500株保有ですから1万円相当になる!と大いに喜んでいたところ、ふと気づきました。 

あれ?もしかして………ゆうちょ銀行は貸株してるかも! 

長期保有優遇で知っておきたい「貸株」の仕組み

さっそく楽天証券にアクセスして貸株サービスのページをチェックしたところ、あ~、やっぱり貸株していました… 

無情にもゆうちょ銀行は「貸株中」となっていました…

貸株サービスについては、過去に2度記事にしています。 

仕組みや税制上の注意点は過去の記事に詳しく書いていますので、そちらを参照願いたいのですが、ざっくり言えば、次のような整理になります。 

株主優待の有無長期優遇の有無貸株の可否設定方法
(1)「全貸」+「株主優待・予想有配優先」を選ぶ
(2)「全貸」+「株主優待・予想有配優先」を選ぶ
(3)「未貸」を選ぶ

長期保有優遇制度のある株主優待銘柄の場合、株主番号で長期保有かどうかを判断しているため、貸株すると株主番号が変わってしまいます。そのため、貸株不可の一択となります。 

一方、株主優待は採用しているものの、長期保有優遇ではない銘柄は、設定で「株主優待・予想有配優先」を選んでさえあれば(楽天証券の場合)、権利確定の直前に貸株設定が自動的に解除され、権利確定後に改めて設定が自動的に復活します。そのため、株主優待はきちんともらえます。 

SBI証券も同様の仕組みのため、個別に上記の3つのパターンでどれに該当するかを判断して、最適な設定を選べばよく、そんなに迷わないで設定できると思います。

📈あわせて読みたい:「貸株サービス」に関する過去の記事はこちら 👉

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塵も積もれば山となる貸株金利のメリットと効果

ゆうちょ銀行は上記図表の第2パターンー株主優待は採用しているものの、長期保有優遇ではない銘柄だったため、貸株の設定にしていたのです。 

う~ん、遡って長期保有が適用されるなんて、想像もしない出来事だからなあ… 

安全をみて株主優待ありの銘柄はすべて貸株しないーーという選択肢も当然あり得ます。 

でも、貸株ってほんとうに「塵も積もれば山になる」なんですよね。ついでにスクショした画像をごらんください。 

〇月計上金利の部分が毎月の入金額です

「5月計上金利」の部分が毎月得られる金額です。1320円が翌月初めに入金する予定ということです。 

ちなみに4月分は5月初めに入金のメールが届いています。 

月初めにメールで届く貸株サービスの入金額のお知らせ

1か月に1745円が入金しています。仮に1か月1500円で計算しても、1年で1万8000円です。銀行預金に預けているよりずっといいですよね? 

ゆうちょ銀行の貸株設定変更と我が家の今後の選択

そのため、貸株しないのは長期保有優遇ありの銘柄に絞るという従来の方針はそのままにして、ゆうちょ銀行のケースはとてもレアな現象と割り切り、ゆうちょ銀行のみ貸株の設定を「未貸」に変更しました。 

ゆうちょ銀行は「未貸」に設定し直しました

ゆうちょ銀行の素晴らしい優待制度変更ですが、我が家は残念ながら5000円相当のカタログギフトがもらえるのは3年先となります。くうーーーっ、残念! 

(いしばしわたる) 

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