きょうは韓国ドラマ『浪漫ドクター キム・サブ』を紹介します。片田舎の地方病院に左遷された青年医師、心の傷を抱えた女性医師、大学病院を追われた過去を持つ型破りの天才外科医ーー”訳あり”医師たちの葛藤と成長を描く医療ドラマです。(2026.5.7)
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目次
若き医師たちが地方の分院「トルダム病院」へ集うまでの経緯
『浪漫ドクター キム・サブ』(全20話+特別編)は2016年製作の韓国ドラマです。
Netflix – 『浪漫ドクター キム・サブ』 ソウルを離れ、田舎の病院で働く熱血医師の正体は、3つの専門医資格を有する天才外科医。その確かな腕と信念で、悩みながらも奮闘する若手医師たちを導いていく。
メーンの登場人物は3人の医師です。
若手の青年医師カン・ドンジュは高校生の時、大動脈解離でコサン大学病院に搬送された父親が、VIP患者の手術を優先されて死亡、これに怒って病院内で金属バットを振り回す過去を持つ。
その際に医師のひとりから「実力をつけて見返せ」と言われたのをバネに医師を目指すも、医師5年目のとき、自らも院長の勧めでVIP患者の手術を優先、しかも手術中に死なせてしまい、地方の分院ーートルダム病院に左遷される。
ドンジュの先輩で女性医師のユン・ソジョンはコサン大学病院で勤務中、インターンで配属されたドンジュに告白され心が動くも、付き合っていた先輩医師の運転する車が事故に遭い、先輩医師は死亡、自身も腕を負傷する。
先輩医師のプロボーズをためらった直後の事故だったため、その負い目からPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症。トルダム病院で療養して、ようやく復帰したところでドンジュと再会。ふたたびPTSDの症状が現れる…
最初の1話から3話ぐらいまでは、ドンジュとソジョンがトルダム病院に身を寄せることになる経緯が描かれるので、このふたりの恋模様も絡んだ医療ドラマかな?と錯覚します。
天才外科医キム・サブの正体と大学病院との過去の因縁
ところが、トルダム病院で救急患者の手術に獅子奮迅の活躍をする、キム・サブと名乗る天才外科医の過去の因縁が絡んでくる中盤から俄然おもしろくなります。
ちなみに、サブは韓国語で「師匠」の意味。韓国でもっとも多い名字の「キム」ですから、キム・サブは「キム先生」という、韓国の人からしたら本名じゃないな…とわかる仕掛けです。
キム・サブの本名はプ・ヨンジュ。ドンジュの父親が死亡したコサン大学病院で、代理手術を行っていたという汚名を着せられ、追放された過去を持つ。しかも、その追放劇の中心人物ト・ユンワンがコサン大学病院の院長に上り詰めている。
ト・ユンワン院長は、病院の理事長を務めるカジノ会長の心臓手術をプ・ヨンジュが担当すると知ると、プ・ヨンジュを陥れる目的でドンジュに接近したり、ソジョンのPTSDを材料に本院の監査やソジョンの精神鑑定を行ったり…と次から次へと妨害工作を繰り出してくる。
それをキム・サブやドンジュ、ソジョン、医療スタッフたちがぎりぎりの努力でしのぎ、かわしていくーーという展開ですから、途中でとめるのが難しくなります。
極限状態の救急医療現場で問われる「医師としての信念」
それでも、基本は救急医療を現場とする医療ドラマです。
例えば、緊急手術を要する患者がふたり同時に運ばれ、どちらを優先したらよいか。
しかも、患者のひとりは大動脈解離。父を亡くした経緯からドンジュは大動脈解離の患者にこだわるが、キム・サブが下した判断は別で、しかも、そのタイミングでト・ユンワン院長から父の手術記録が郵送されてきて、主治医の欄にはプ・ヨンジュの名があることを知る!
医師としては理解できても、息子としては納得できないーー。そんな葛藤の場面も織り交ぜられながらストーリーが展開していきます。
ハン・ソッキュ主演の名作|シーズン1から観るべき理由
キム・サブ(プ・ヨンジュ)を演じるのは、名作『8月のクリスマス』(1998年)の主演男優を務めたハン・ソッキュです。
キム・サブや主任看護師、フリーの麻酔科医などスタッフ陣は同じ顔触れでシーズン2が2020年に製作され、2023年にはシーズン3も公開されています。
シーズン2以降もお勧めですが、やはり過去のいきさつを知っているといないでは物語の奥行きを理解しにくいので、ぜひシーズン1からごらんください。
ただしシーズン1が20話、シーズン2とシーズン3が16話ですから、時間に余裕があるときに観ることをお勧めします(わたしと妻も、GW中は「キム・サブ」漬けでした)
(しみずのぼる)
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