モバイルバッテリーの発火事故が相次いでいます。電車内や飛行機の機内で発火した…というニュースを見ても、「いやあ、粗悪品は怖いね~」と思っていたら、なんと!わたしと妻が使っているモバイルバッテリーも「自主回収」の対象でした!!(2025.10.22)
〈PR〉
電車や飛行機内で発火事故
モバイルバッテリーの発火事故で最近目立ったのは山手線内の事故でしょう。
(7月)20日午後4時10分ごろ、JR山手線内回りの新大久保―新宿間を走行中の車両で、乗客の荷物から発火した。警視庁によると、モバイルバッテリーから火が出たとみられ、間もなく鎮火した。
バッテリーの持ち主の30代女性が指にやけどをし、20〜50代の男女4人が避難する際に体を打つなどした。5人はいずれも軽傷。山手線など首都圏の各路線で見合わせが相次ぎ、約9万8千人に影響した。
警視庁によると、やけどをした女性は「スマホを充電していたらバッテリーが発熱し、30秒くらいで発火した」と説明。バッテリーを入れていたバッグが燃えた。
日本経済新聞 – 山手線で乗客荷物発火、モバイルバッテリーか 5人軽傷9.8万人影響
中国では飛行機の機内でも発火事故が起きました。
韓国の仁川空港に向かっていた中国の旅客機が、火災が原因で緊急着陸しました。乗客が持ち込んだリチウム電池が発火したということです。
機内の収納棚から上がる炎、あたりは騒然としています。
(10月)18日午前、中国・浙江省杭州の蕭山空港から韓国・仁川空港に向かっていた中国国際航空の旅客機の機内で突然、火災が発生しました。旅客機は上海の空港に緊急着陸し、けが人はいませんでした。
中国国際航空によりますと、乗客が持ち込んだリチウム電池の発火が原因だったということです。
TBS NEWS DIG – 中国 飛行機内でリチウム電池が発火 上海に緊急着陸
でも……どこか他人事でした。
「きっと粗悪品を使ったんだろうな…。わたしが使っているのは中国製でもAnker(アンカー)だから大丈夫…」なんて、変に自信を持っていました。
読売に写真入り記事
ところが今朝、読売新聞を読んでいたら、経済面に「発火事故多発のモバイルバッテリー販売、中国企業の日本法人に行政指導…「アンカー・ジャパン」」という記事がーー。

え?アンカーがモバイルバッテリーで行政指導?
しかも、この記事はカラー写真が載っていました。

あれ?これって…もしかしてわたしや妻が使っているモバイルバッテリーでは?少なくとも外観はそっくりだよな……
その読売の経済記事はこちらです。
経済産業省は21日、モバイルバッテリーを販売する中国企業の日本法人「アンカー・ジャパン」に対し、行政指導を行った。モバイルバッテリーを巡っては、国内で発火事故が多発している。販売事業者への初の行政指導により、年内をめどに全製品の点検や製造・品質管理体制の報告を求め、監督を強化する。
BCN総研によると、アンカーの2024年度の販売台数シェア(占有率)は32・3%で国内最大手。同社は21日、22年12月以降に販売したモバイルバッテリー約41万台と、リチウムイオン蓄電池内蔵のスピーカー約11万台の自主回収を発表した。製品から発火した重大製品事故として経産省に41件を報告していた。製造過程で電極体の切断時に発生する粉じんが混入し、ショートする恐れがあるという。
読売新聞ONLINE – 発火事故多発のモバイルバッテリー販売、中国企業の日本法人に行政指導…「アンカー・ジャパン」
アンカーのサイトで確認
さっそくアンカー・ジャパンのサイトにアクセスしてみると、きのう(10月21日)の日付で「Ankerグループ4製品に関するお詫びと自主回収のお知らせ」が載っていました。
弊社モバイルバッテリー「Anker PowerCore 10000」(製品型番:A1263)、Bluetoothスピーカー「Soundcore 3」(製品型番:A3117)、Bluetoothスピーカー「Soundcore Motion X600」(製品型番:A3130)、会議用スピーカー「Anker PowerConf S500」(製品型番:A3305)の4製品につきまして、電池セルの製造過程において不備があったことが判明いたしました。事故等の発生防止を第一に考え、この度、対象4製品の自主回収を実施させていただきますのでご案内申し上げます。
https://corp.ankerjapan.com/posts/579
わたしや妻が使っているのは、まさに「Anker PowerCore 10000」です。
上記サイトで製品型番の記載場所も書いてあります。
さっそく確認すると「A1263」と書いてあります。

えーん、ビンゴじゃんか(涙)
廃棄の仕方は自治体で確認
廃棄の仕方は自治体で異なるというニュースを見たことがあったので、わたしが住む自治体のサイトにアクセスすると、「蛍光灯や電池などのそのほかの有害ごみとあわせて収集していますので、透明なビニール袋に種類ごとに分けて入れて『有害ごみの日』に捨てる」ように書いてありました。次の有害ごみの日に廃棄するつもりです。
読売の記事にあるとおり、アンカーのモバイルバッテリーは国内シェア3割を超すほど普及しているので、これは影響が大きそうです。
自分は大丈夫…思い込みは危険
それにしても、モバイルバッテリーの発火事故のニュースはこれまで何度も目にしていたのに、どうして「他人事」と思い込んでいたのでしょうか。
たまたま今朝の新聞記事で、写真付きで載っていたから気づけたものの、もし写真のない記事だったら読み飛ばしていたかもしれません。

「自分は大丈夫」と思い込むのは危険…
そんな反省を込めて顛末を記事にする次第です。
(いしばしわたる)
〈PR〉


