20日の日経平均株価は急騰して終値で前日比1603円35銭高の4万9185円50銭ーーと史上最高値を軽々と更新しました。「下げたら買う」はよく聞きますが、急騰時はどうしたらよいのでしょうか。悩みが尽きぬ東京株式市場です(2025.10.20)
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政治の動きで株価が上下動
それにしても、政治の動きでこんなに株価が上下動したのは結構珍しい現象だったのではないでしょうか。
自民党総裁選(10月4日)で積極財政派の高市早苗氏が総裁に選出され、「初の女性首相誕生」と沸き立って株価は急騰(6日)。ところが公明党が連立を離脱して急落(14日)、その後、日本維新の会との連立交渉が始まって株価が戻るものの、米国市場下落も影響して再び下落(17日)、そして週明け20日は急騰…とまるでジェットコースター状態でした。

銀行株は軒並み爆上がり
この恩恵に預かって、わたしも銀行株を中心に含み益が爆上がりしました。





見込み外して急落の銘柄も
もっとも、購入してから下落した銘柄もあります。特に、株主優待目当てで100株購入したラクト・ジャパン(3139)は購入直後に急落、ナンピン買いして300株に増やしたものの、依然として5万円余りの含み損となっています。
乳原料でスタートした独立系の食品専門商社のラクト・ジャパン(3139)が急落した。午後1時56分現在、前日比590円(14.7%)安の3440円と5日続落して推移している。一時は3390円まで下落した。
14日に2025年11月期第3四半期累計(24年12月~25年8月)の連結業績を発表した。
経常利益は49億0700万円(前年同期比41.0%増)で着地したが、第3四半期(25年6月~8月)に限ってみると、経常利益10億7500万円(前年同期比11.8%減)と足もとでの減速を嫌気する動きとなった。
ラクトジャパンが急落、6~8月期の2桁経常減益を嫌気

配当利回りや株主優待、さらに企業の成長力に着目して長期保有を前提に銘柄選びを心掛けているので、「含み益の上下動は一喜一憂しない」と決めています。
それでも、ラクト・ジャパンのように購入した直後に急落するのはメンタルを削られますね。「含み損益はトータルではプラスなんだから」と自分で自分をなぐさめてますが…
パルグループHDを買い戻す
史上最高値を更新した20日も、わたしはいくつか買付を行いました。
ひとつは、こんな株価上昇の銘柄ばかりの中で逆行安となったパルグループホールディングス(2726)です。
パルグループホールディングス(2726)
ヤフーファイナンスより
企業情報:「チャオパニック」など若年女性衣料で約50のブランド展開。生活雑貨「3コインズ」も成長中
配当利回り:1.55%
株主優待:100株以上⇒株主優待券2枚(1枚の優待券で対象宿泊施設の宿泊料金を50%割引)
権利確定:2月末
パルグループHDは以前に100株保有していたのですが、10万円超の含み益となったことに加えて、株主優待で利用できる対象宿泊施設が限られ、「それほどメリットが感じられない」と思い、今年5月に売却していたのです。

ところが、9月に株式分割(1:2)した後に株価が急落。分割前の価格でみると、わたしが売却した株価よりも安くなっています。

パルグループHDは、四季報ONLINEを確認しても「会社比強気」のニコちゃんマークがついていますし、四季報スコアも「成長性5、収益性4」です。

これなら割安と思って買い直してもいいのでは…
そう思って100株購入しました(約定価格は1940円)
株主優待銘柄を買い増し
残り2つは、すでに保有している株主優待銘柄の買い増しです。買い増すことで優待がグレードアップするからです。
高速(7504)
企業情報:食品向け軽包装資材の専門商社。食品スーパー向けが約4割。東北と首都圏中心、西日本へ展開
配当利回り:3.96%
株主優待:100株以上⇒QUOカード500円分、300株以上⇒カタログギフト3000円相当
権利確定:3月末、12月末ウェルス・マネジメント(3772)
ヤフーファイナンスより
企業情報:不動産ファンドによる高級ホテルへの投資や運営を展開。事業用不動産の開発・再生に強み
配当利回り:1.93%
株主優待:200株以上⇒株主優待券2500円相当、600株以上⇒7500円相当
権利確定:6月末、9月末、12月末
ウェルス・マネジメントの株主優待は、夫婦それぞれ200株を保有し、5000円分の優待券をもらった時に記事にしています(結局この時はシャインマスカット2房にしました)
今回、妻名義のほうだけ400株買い増して600株にしたので、12月の権利確定分からは、わたし名義で2500円、妻名義で7500円の合計1万円分の買い物が年3回できるようになります。
企業の成長性・収益性を重視
高速も、ウェルス・マネジメントも、最近の株価は軟調気味でした。


しかし、四季報ONLINEで四季報最新号の記述やスコアを確認しても、決して業績に黄信号が灯っているわけではありません。
- 高速:成長性4、収益性3、四季報見出しに「最高益」
- ウェルス・マネジメント:成長性5、収益性5、四季報本文に「営業益急回復」
長期保有スタイルなら、結局は企業の業績、特に成長性や収益性を重視することがいちばん大切ではないでしょうか。
そのうえで、配当利回りや株主優待の魅力で銘柄を選ぶーーこの順番をたがえないことだろうとわたしは思っています。
企業の業績重視で選んだ3銘柄。今後の値動きに期待しています(もっともラクト・ジャパンのようなこともあるのが国内株投資ですが…)
(いしばしわたる)
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