納豆がからだにいいことは日本人なら常識の範疇です。「毎朝食べてるよ」というご家庭も多いでしょう。でも、そんなヘルシーフーズの代表格である納豆に、健康によくないモノが入っているのをご存じでしょうか(2025.10.8)
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大豆にない栄養素も
最初に納豆の健康効果について、「おかめ納豆」で有名なタカノフーズ(本社・茨城県小美玉市)のウェブサイトから紹介します。
主な栄養成分は、たんぱく質、脂質、カルシウム、鉄など前述の大豆と同じ栄養を含んでいますが、大豆には少ない脂質代謝に欠かせないビタミンB2を多く含んでいるのが特徴です。
納豆特有の成分として特に注目されているのがナットウキナーゼです。これは大豆を納豆菌で発酵させることによって生まれる酵素で大豆には含まれていません。ほかにも納豆菌が作り出す有効成分としてはビタミンK2があります。ビタミンK2はカルシウムを体内に取り込むために無くてはならない栄養素です。
タカノフーズ – 大豆成分+ネバネバパワー、納豆ってすごい!納豆には、大豆にない栄養素も含まれています。
さて、そんな納豆に「健康によくないモノ」が入っているなんて信じられますか?
脂肪肝対策の新刊で知る
わたしも最近知ったので、えらそうなことは言えないのですが、内臓脂肪が気になるため読んだ本の中に出てきたのです。その本は、肝臓専門医の栗原毅氏の新刊「肝臓大復活」(東洋経済新報社)です。

健康常識をアップデートして、
内臓脂肪を最速で落とせ!
~実はこれ、すべて肝臓に悪い習慣です~
NG! 節酒のため、晩酌をジュースに変えた
NG! アルコール度数の低いサワーで我慢
NG! 二日酔い防止にウコンのサプリを摂る
NG! 肥満防止にノンオイルドレッシングを使う
NG! ビタミン豊富なフルーツをデザートに
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栗原氏の著書が強調しているのは、
脂肪をためるのは脂質ではなく糖質であり、糖質の過剰摂取が万病のもととなる脂肪肝の原因である
という点です。
「そんなの常識だよ」という人もおられるでしょう。かくいうわたしもそうでした。
白米を玄米に切り替えたり、清涼飲料水(スポーツドリンクを含む)も飲む習慣はありません。そういう記事もこれまでずいぶん書いてきました。
大敵は果糖ブドウ糖液糖
ですから、栗原氏の新刊で「果糖ブドウ糖液糖」が出てきた時も、過去に2度も記事にしているぐらいですから、多くの部分はすでに知っている情報でした。
とはいえ、果糖ブドウ糖液糖のことを知らない人もいるでしょうから、栗原氏の著書から該当部分を引用しましょう。
現代においては、じつに多くの食品に「隠れて見えない糖質」が入っているのです。その「隠れて見えない糖質」の代表が「果糖ブドウ糖液糖」。この果糖ブドウ糖液糖が加えられた食べ物を普段から知らず知らず摂り続けた結果、「糖質の摂りすぎ状態」になっているのかもしれません。
果糖ブドウ糖液糖は、1960年代に開発された糖質です。「果糖」という名前がついていますが、フルーツはまったく入っていません。果糖ブドウ糖液糖はトウモロコシなどから甘み成分を抽出して人工的に精製した液体シロップであり、果糖の割合がブドウ糖よりも高いもののことを指します(果糖の割合が50%以上、90%未満)。この液体シロップはとても安価に大量生産をすることができるうえ、たいへん甘みが強く、いろいろな製品に混ぜやすいという特徴を備えています。
リストに「納豆のたれ」が
そして、どのような食品に加えられているか、「清涼飲料水」「スポーツドリンク」……というふうに、具体的な食品が列挙されるページに続くのです。
その中に「納豆のたれ」があったのです!
例えば、「清涼飲料水」「スポーツドリンク」「野菜ジュース」はもともと飲む習慣はありませんが、「スナック菓子」「ドーナッツ」「アイスクリーム」などは食べる時もあります。でも、この種の嗜好品は食べてもせいぜい月に数回ですよね?
「カレーやシチューのルー」や「麵つゆ」「焼き肉のたれ」も列挙された食品リストにあります。でも、これも頻繁に食べることはないでしょう。毎日カレーライスなんて偏食はしません…
ところが、納豆はほぼ毎日食べています。納豆が食卓にのらない日はほぼありません。
つまり、この食品リストをみて、我が家がほぼ毎日口にする果糖ブドウ糖液糖が「納豆のたれ」だったわけです。

うーん、これは「塵も積もれば山となる」だからなあ。そういえばOKストアに納豆のたれがついていない納豆が売っていたな!
と思い出し、この本を読んで以来、納豆についてはOKストアの「水戸納豆 たれ・からし無し」を購入するようになったのです。
そもそもたれとからしがついていない分、お値段も「4パック入りで83円」(1パックあたり20円ちょっと!)と格安なので、これはとても重宝しています。
醤油糀と玄米甘酒で解決
ただ、果糖ブドウ糖液糖の納豆のたれに一度慣れてしまうと、醤油で代用しても、果糖ブドウ糖液糖を使っていない麺つゆで代用しても、なかなか味が整わないのです。
そんな我が家の悩みを解消してくれたのが、醤油糀と糀でつくった玄米甘酒でした。
これを小さじ1杯ずつ入れてみたら、塩味も甘味もちょうどよく、納豆の悩みが一気に解決しました。


摂取を減らす工夫や手立てを
栗原医師は果糖ブドウ糖液糖について次のように書いています。
果糖ブドウ糖液糖はスーパーやコンビニで売られている加工食品のほとんどに入っていると言ってもよく、これをすべてカットしようとしたら、食べられるものがなくなってしまうかもしれません。
ただ、全部をやめるというのではなく、減らせそうなところを減らしていけばいいのです。たとえば、「甘いドリンクは極力控えるようにする」「加工食品はなるべく買い物かどに入れないようにする」「買い物の際は食品ラベルを見て果糖ブドウ糖液糖が使われていないかチェックする」といったように、できるだけ摂取を減らす工夫や手立てを心がけるといいでしょう。
そんな「摂取を減らす工夫や手立て」が、OKストアのたれ・からし無しの納豆のチョイスだったり、醤油糀と糀甘酒の活用だったり…というわけです。
参考にしていただけたら幸いです。
(さかきかずひこ)
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