令和の米騒動は株主優待にも様々な影響を与えているようです。カタログギフトからお米の掲載をはずしたところもあれば、優待の対象からお米を除外したところも……。「おこめ券」で買える分量も少なくなりますし、早く正常化してほしいものです(2025.6.25)
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ウエルシアHDは優待から除外
きのう(6月24日)の「日本経済新聞」朝刊は、「コメの株主優待、収益圧迫」という記事を載せています。
コメの株主優待が企業の収益を圧迫している。サカイ引越センターは今年のコメ単価が前年の2.5倍になり利益を圧迫する。ウエルシアホールディングス(HD)は廃止した。あえてコメ優待を新設し株主獲得を狙う動きもあり、コメ騒動は続く。
日本経済新聞 – コメの株主優待、収益圧迫 ウエルシアHDは廃止 株主獲得へ導入の動きも
記事によると、ウエルシアHD(証券コード:3141)が「グループ店舗で使える株主優待券の代替品から新潟県産コシヒカリを外す」ことにしたほか、マルエツなどのユナイテッド・スーパーマーケットHD(3222)は「新潟県産コシヒカリの優待を抽選制に」変更。エイチ・ツー・オーリテイリング(8242)も「優待として贈るコメの量をおよそ半分にする」ことにしたそうです。
滋賀銀行は掲載見合わせ
わたしのところに届いた滋賀銀行(8366)のカタログギフト(200株以上=3000円相当)も「【滋賀こなんまい】極5kg」の掲載が見送られ、代わりに
毎年ご好評を賜っております「滋賀こなんまい」につきまして、原料不足および価格高騰のため、誠に残念ながら本年度の掲載を見送らせていただきました。
というお詫びの文章を載せていました。

おこめ券は1枚440円
全国米穀販売共済協同組合が発行する全国共通の「おこめ券」を株主優待で配布する銘柄もあります。わたしが保有するのは以下の2銘柄です。
TPR(6463)
企業情報:ピストンリング日系向け大手の一角。トヨタ新設計TNGA対応加速。シリンダライナ世界首位
配当利回り:5.20%
株主優待:おこめ券
100株以上⇒1年未満:3kg、1年以上:4kg、3年以上:5kg、5年以上:6kg
500株以上⇒1年未満:6kg、1年以上:8kg、3年以上:9kg、5年以上:10kg
1000株以上⇒1年未満:10kg、1年以上:13kg、3年以上:14kg、5年以上:15kg
権利確定:3月末キムラユニティー(9368)
ヤフーファイナンスより
企業情報:愛知県地盤。トヨタの部品包装が主力。カーリース、車両整備なども。中国で事業基盤拡大中
配当利回り:4.33%
株主優待:おこめ券
200株以上⇒2kg
1000株以上⇒3kg、2年以上:5kg
2000株以上⇒5kg、2年以上:7kg
権利確定:3月末、9月末

株主優待のページはkg(キログラム)で書いていますが、例えば夫婦で200株ずつ保有するキムラユニティーの場合、おこめ券が2枚入っていました。おこめ券は1枚440円券なので、5kg4000円をようやく切ったというご時世、880円では2kgは買えません…
でも、両銘柄を夫婦で持っているおかげで、おこめ券は合計13枚になりました。5720円相当のお米が最寄りのスーパーで購入できそうです。

小泉農相のおかげでお米の価格もようやく少し下がってきたし、おこめ券は有効期限はないから、実際に使うのは少し先にしようかな
令和の米騒動の一端を垣間見た今年の株主優待。来年の今ごろはどうなっているでしょうか……。
(いしばしわたる)
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