相次ぐ証券口座乗っ取り被害により、証券各社は多要素認証を導入。スマホアプリでも認証を求められ、とても不便になりました。楽天証券は認証コードが絵文字2つから4つに変更。まだ被害が続いているのでしょうか…(2025.6.8)
【追記】6月9日に一時的に認証コード不要でアクセスできるようになり、翌10日は認証コードが元の絵文字2つに戻っていました。まだ混乱が続いているようです(2025.6.10 5:40)
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絵文字2つ+数字2つに
楽天証券の資産形成アプリ「iGrow」に朝方ログインしたら、登録してあるメールアドレスに飛ぶ認証コードが「絵文字2つ」から「絵文字2つ+数字2つ」に変わってました。



ありゃりゃ…どういうこと?
おそらくは「絵文字2つよりも漏れにくくするため」という理由なんでしょうね。
裏を返すと、多要素認証を導入して以降も、乗っ取り被害が継続している…ということかもしれません。
とにかく、メールや携帯のSMS(ショートメッセージサービス)のurlは絶対にクリックしないようにしています。いちいち面倒でも、PCはブックマークから、スマホはホーム画面につくったブックマークからアクセスすることを徹底する。それが最も無難な自衛策だと思っています。
iGrowとiSPEEDも多要素認証に
6月1日からは、楽天証券のアプリ「iGrow」と「iSPEED」でも、ログイン時に多要素認証が求められるようになりました。
切り替わった初日は「追加認証できない」というトラブルも起きてニュースになっていました。
証券口座でのいわゆる“不正取引”を防ぐため、6月1日から各種サービスでログイン追加認証を必須化した楽天証券。しかし株式市場が開いた2日午前、一部でログインできないなどのトラブルも発生しているようだ。SNSでは「無限ループ」といった言葉も散見される。
楽天証券、追加認証の必須化で一部にトラブルか 「無限ループ」「ログインできん」
幸いわたしはログインできないという事態はありませんでしたが、いちいちメールアプリで確認しないといけないし、iGrowとiSPEEDはそのたびに指紋認証も求めてくるので、依然と比べて不便になったのは間違いないです。
とはいえ、乗っ取られたら財産を失うので、これはやむを得ない措置ですね。
買付余力の把握に便利
不便になったために使わなくなったか…と言えば、そうでもありません。特にiGrowは依然として毎日アクセスしています。
なぜだろう?と自問してみると、自分のリアルタイムの資産状況を一覧できて、買付余力の把握がしやすいからです。
わたしの場合、いわゆるフルポジ(フルポジションの略=ほぼほぼ流動資産を国内株式の形にしている状態)です。
そうすると、いま急に買付したくなった時に投資可能金額はいくらぐらいあるか…ということがとても重要になります。
投資可能金額は、銀行口座の預金残高と証券口座の預り金残高の合計に相当します。それがひと目でわかるのがiGrowなのです。

上記画像のとおり、流動資産の98.75%が国内株式という状態で、銀行預金残高は67万円強。預り金が12万円強です。
iGrowの画面でこれを確認することで、狙っている銘柄が大きく下落した時に「まだ買付余力はあるな」と判断して買付が可能になります。
例えば、先週でしたらヤマハ発動機(証券コード:7272)を1069円で100株購入しました。

ちょうど外出中でしたのでiSPEEDで買付注文しましたが、「いくらまでなら買付できるか」を事前に知っていればこそ、こうした対応が可能になります。
「他、計〇件」は改善して欲しい
でも、多要素認証の不便は我慢できても、iGrowの「他、計〇件」はやっぱり不便きわまりないです。

「他、計〇件」と丸められては、結局、楽天証券から届く入金メールでいちいち確認するしかありません。
楽天証券さん、これはやっぱり改善して欲しいです!
(いしばしわたる)
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