やっぱり「高額QUO優待」銘柄はリスクがある! 

やっぱり「高額QUO優待」銘柄はリスクがある! 

新設が相次いで特集記事にも載る高額QUOカード優待銘柄。先日「リスクがある」と書いたところですが、またも優待を一転廃止した銘柄がありました。株価もストップ安になり、誰も得しない事態です(2025.3.13) 

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新設から5か月で廃止を発表

高額QUOカードの株主優待を、新設からわずか5か月足らずで廃止したのは「REVOLUTION」(証券コード:8984)です。 

REVOLUTION(8984)
企業情報:経営体制刷新し、収益物件の中古再生・仲介で再起動。M&Aにも力。傘下に不動産クラファン

ヤフーファイナンスより

REVOLUTIONが株主優待新設を発表したのは昨年10月23日のことです。 プレスリリースによると、

「当社株式への投資の魅力を高めることで、より多くの皆様に中長期的に当社株式を保有していただくことを目的として、株主優待制度の新設を決定いたしました」

とし、2,000株以上の株主に「QUOカードPay12万円分」(4月末、10月末の株主名簿で判断して各6万円分ずつ)進呈する、という優待でした。優待利回りにすれば20%前後にもなる破格の優待です。 

ところが、3月11日のプレスリリースで優待廃止を発表しました。 

株主優待の財源確保の計算の前提となっていた2024 年10 月11 日付で株式交付を実施したWeCapital 株式会社の株主のうち当社による連結子会社化以降もWeCapital 株式会社の経営に継続関与する一部の当社株式交付対象者との間で口頭で合意した当社株式の保有方針に関して重大な齟齬が生じたため、株主優待制度の廃止を余儀なくされたものとなります。 

優待廃止でストップ安

事情はどうあれ、実害を被るのは12万円のQUOカードPayに惹かれてREVOLUTIONの株を購入した人たちです。当然、12日の市場ではREVOLUTION株は”投げ売り”状態となり、ストップ安でした。 

優待新設発表後669円まで上昇した株価は下落を続け、優待廃止発表翌日はストップ安

13日も値がつかない状態で始まったから、2日連続のストップ安かもなあ…。こんな銘柄持ってなくてよかった! 

高額QUO優待廃止は2例目

高額QUOカード優待銘柄は、先に記事にしたように、Wi-Fiルーターレンタルを主力事業とする「ビジョン」(証券コード:9416)が300株以上の株主にQUOカード1万5000円分を半年ごとに進呈するとの株主優待を、新設からわずか3か月で廃止しています。

こちらは残念ながらわたし名義で300株保有していたため、含み損を抱えて損切りしました。 

高額QUOカード優待の落とし穴…日経マネーの特集がためになる 
「日経マネー」の最新号(25年3月号)の株主優待に関する特集記事は、高額QUOカードの優待を新設する企業が増えているなど最新のトレンドを紹介しています。優待廃止…
hintnomori.com

「日経マネー」「ザイ」のリスト

上述の記事で取り上げた「日経マネー」25年3月号にも、REVOLUTIONは出てきます。 

最新のトレンドとして「利回り10%以上も!高額QUO優待の新設相次ぐ」という特集で銘柄の一覧が載っており、その一覧にREVOLUTIONも入っていました。データは1月6日時点で、REVOLUTIONの株価は351円、優待利回りは17.09%となっています。 

この高額QUO優待のトレンドは「ダイヤモンド・ザイ」25年3月号も取り上げていて、「日経マネー」同様に銘柄一覧があり、こちらにもREVOLUTIONは登場します。REVOLUTIONの株価は278円、優待利回りは21.58%となっています。 

「ダイヤモンド・ザイ」では、ザイ・優待アナリストの小林大純さんが解説しています。 

「高額な金券優待は企業側のコスト負担も大きい。株価上昇などの目標を達成したら優待廃止という可能性も小さくありません。こういった銘柄は長期目線での投資には向かないといえます。やはり自社サービスと関連がある優待のほうが継続性は高いでしょう」 

日経マネーやダイヤモンド・ザイに掲載されている高額QUO優待の銘柄一覧が、何やら”リスク銘柄”の一覧リストに見えてくるのはわたしだけでしょうか。 

ううう、自分と妻名義で購入した銘柄が1社載ってる。ドキドキ… 

(いしばしわたる) 

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