高配当か、株主優待かーーいえいえ、どっちもでしょう!! 

高配当か、株主優待かーーいえいえ、どっちもでしょう!! 

企業の配当総額が4年連続で過去最高となる見通しだそうです。株主優待も新設した企業が7年ぶりに最高の数となっているそうです。高配当か、株主優待かーー。どちらも満たす銘柄に、わたしは強く心惹かれます(2025.1.30) 

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配当総額も優待新設も過去最高

企業の配当総額が4年連続で過去最高となりそう…というのは、日本経済新聞が記事にしました。 

上場企業が配当を増やす動きが広がっている。2025年3月期は期初時点から353社が予想を引き上げ、配当総額は約18兆円と4年連続で過去最高となる見通しだ。企業に資本効率改善の要請が強まっていることが背景にある。新しい少額投資非課税制度(NISA)を使って投資する個人に恩恵となる。 

取引先との株式持ち合いの解消が進むなか、長期投資の株主として新NISA経由の個人マネーを取り込む狙いもある。 

企業の配当、過去最高18兆円 NISA利用の個人に恩恵 

株主優待を新設した企業が7年ぶりに最高の数…というのも、日本経済新聞の記事です。 

株主優待制度が活況を取り戻している。新たに導入した上場企業は2024年に131社と前の年より50社(62%)増え、7年ぶりに最高になった。「株主平等の原則にそぐわない」との機関投資家の声で近年は停滞気味だったが、東京証券取引所の上場基準が厳しくなるなか、新規株主の獲得や株価の下支え効果を狙った新設が増えた。新NISA(少額投資非課税制度)で増える個人投資家を取り込みたいと考える企業も多い。 

株主優待の新設7年ぶり最高 上場基準クリアへ個人に的 

どちらも新NISAがスタートして個人投資家の裾野が拡大したことをにらんで、配当政策や優待制度を見直す動きが広がったと言えそうです。 

わたしも保有銘柄で意識しているのは、配当利回りの高さと株主優待の有無の2点ですから、日経の記事は心にストンと来ます。 

「高配当+優待あり」がベスト

知人とのあいだでよく話題になるのは、高配当株と株主優待株でどちらに重きを置くか、という点です。

わたしの知人は高配当株重視の姿勢のほうが多いように感じますが、わたし自身は、どちらかと言うと株主優待株の割合が多いように思います。 

もっとも、株主優待株でも配当利回りが低い銘柄は「オリエンタルランド」(証券コード=4661、配当利回り=0.38%)「U-NEXT HOLDINGS」(9418、0.77%)などわずかで、優待株で、かつ、配当利回りも高い銘柄が少なくありません。 

最初の気づき(ヒント)を教えます

オリエンタルランドの株主優待はこちらの記事をごらんください
株主優待で東京ディズニーランドを楽しむ

U-NEXT HOLDINGSの株主優待はこちらの記事をごらんください
株主優待で動画配信サービスが利用しやすくなります

以下、わたしが保有する銘柄(妻名義を含む。J-REITは除く)を配当利回り順に並べてみます。そのうち株主優待がある銘柄は赤ラインをつけました(企業概要と優待内容はヤフーファイナンス、配当利回りは「配当管理」アプリから) 

1 エフ・シー・シー(7296) 6.52%
クラッチ専業メーカー。2輪は世界首位。ホンダ向け5割。海外比率高くアジアが稼ぎ頭
株主優待:2500円相当の地元特産品(200株以上、継続保有1年以上)

2 メイテック(9744) 6.29%
正社員技術者を派遣。機械、電子、半導体など設計・開発中心。技術者の質、単価とも業界首位

3 日本触媒(4114) 5.76%
触媒から出発しアクリル酸で世界2位級、高吸水性樹脂は世界首位。電池電解質、化粧品材料も

4 マースグループHLDGS(6419) 5.67%
パチンコ店向け機器大手。開発に強み。工場向け等の自動認識関連製品へ展開。宿泊・飲食育成
株主優待:3000円相当の地元特産品(500株以上)

5 ビーウィズ(9216) 5.33%
自社開発システムによるコールセンター運営に強み。同システムは外販も。パソナグループ
株主優待:株主優待ポイント(1ポイント≒1円)60000ポイント(1000株以上)

6 日本製鐵(5401) 5.03%
粗鋼生産量で国内首位、世界4位。12年に住金と合併し発足。技術力に定評。海外を積極拡大

7 キャリアリンク(6070) 4.86%
官公庁関連や大手企業向けビジネスプロセスの業務請負、人材派遣が柱。食品加工分野も拡大
株主優待:クオカード2000円分、3年以上継続保有で5000円分(500株以上)

8 テイ・エステック(6070) 4.86%
ホンダ系の4輪シート部品メーカー。2輪車用も手がける。約9割がホンダグループ向け
株主優待:選べる食品ギフトと交換可能な株主優待ポイント3000ポイント(1年以上保有で4000ポイント、3年以上保有で5000ポイント。200株以上)

9 武田薬品工業(4502) 4.73%
国内製薬首位。がん、中枢神経、消化器、希少疾患等に重点。巨額買収で世界売上上位10強入り

10 双日(2768) 4.72%
総合商社。03年に日商岩井とニチメンが統合。自動車、航空、肥料に強み。持分で鉄鋼、LNG

11 INPEX(1605) 4.64%
原油・ガス開発生産国内最大手。政府が黄金株保有。豪州でLNG案件(イクシス)を操業
株主優待:クオカード2000円(1年以上保有。2年以上で3000円、3年以上で5000円。800株以上)

12 エクセディ(7278) 4.53%
クラッチ最大手。AT部品が柱。MTも高シェア。納入先はジャトコ、アイシン、マツダなど
株主優待:カタログギフト3000円相当(1年以上保有。100株以上)

13 MS&AD(8725) 4.48%
損保首位級。傘下に三井住友海上、あいおいニッセイ同和。生保育成、アジア軸に欧米も拡大

14 ソフトバンク(9434) 4.31%
「ソフトバンク」「ワイモバイル」展開の通信会社。ヤフー、ZOZO、ペイペイなど非通信強化
株主優待:PayPayマネーライト1000円分(1年以上保有。100株以上)

15 住友精化(4008) 4.26%
紙おむつ用の高吸水性樹脂が大黒柱。国内外に生産拠点。各種工業用ガス、微粒子ポリマー等も
株主優待:クオカード1000円分(年2回。半年以上保有。100株以上)

16 GMOフィナンシャルHLDGS(7177) 4.26%
GMOインターネットグループの金融持株会社。傘下にGMOクリック証券、GMOコイン
株主優待:GMOクリック証券で買付手数料キャッシュバック等(半年以上保有。100株以上)

17 アルコニックス(3036) 4.24%
双日の非鉄販社が分離独立。商社機能と製造業を融合した非鉄金属の総合企業。M&Aに積極的
株主優待:カタログギフト2500円相当(1年以上保有。3年以上保有で2500円相当が2点。500株以上)

18 日本曹達(4041) 4.19%
農業が柱、化学品も稼ぐ。医薬品添加剤HPC国内首位。半導体フォトレジスト材も。下期偏重

19 大和証券G本社(8601) 4.12%
国内2位の大和証券を核に資産運用、ネット銀行等を併営。海外はアジア中心に提携網拡大
株主優待:カタログギフト2000円相当他(年2回、1000株以上)

20 DMZ森精機(6141) 4.08%
TOBで独DMZと経営一体化。自動化で世界最大手格。5軸、複合加工機など先端機種に強み。
株主優待:コンサート招待券(1年以上保有、500株以上)

配当利回り上位20銘柄のうち、株主優待のある銘柄が13銘柄にのぼります。優待があって、利回りも4%超なら、総合利回りがかなり高くなります。魅力的と言えるでしょう。 

ムックも優待新設・拡充がズラリ

楽天マガジンで配信中のムック(「新NISAで得する!株主優待超入門」宝島社刊)をみても、優待が拡充した銘柄として「良品計画」(7453)など23銘柄が並んでいます。 

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それ以上の数にのぼるのが優待新設の銘柄で、わたしも保有する「ソフトバンク」「ビーウィズ」を含め、実に64銘柄にのぼります。 

「新NISAで得する!株主優待超入門」宝島社刊

これも新NISAのおかげですね。株主優待の新設・拡充といった情報は、いままで以上にアンテナを高くしていたいと思います。 

(いしばしわたる) 

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