ワインを楽しむ一助にいかが?「キャラクターでわかるワイン図鑑」 

ワインを楽しむ一助にいかが?「キャラクターでわかるワイン図鑑」 

我が家には食卓に置いてワインを飲む時にひもとく本があります。「キャラクターでわかるワイン図鑑」(かんき出版)。ワインの品種を擬人化したキャラクターがかわいくて、妻と「次は何を飲もう!」と楽しんでいます(2025.1.29) 

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78品種をすべて擬人化

最初に本の紹介をします。著者は紫貴あきさん(アカデミー・デュ・ヴァン講師)、イラストは中井わこさん(デザイナー・イラストレーター)です。 

複雑なワインの世界が一気に身近に!
見るだけでも楽しい”読むワイン”の本が誕生しました!

本書では、数あるブドウ品種のなかからとくに押さえておきたい全78種をすべて“キャラクター化”しました。「推し」を探してみたり、「国違い」で比べてみたり、歴史に触れてみたり。好きなページから、図鑑のようにして楽しめます。気になるキャラを見つけたら、ぜひお店で探してみてください。

「キャラクターでわかるワイン図鑑」(かんき出版)

妻に勧められて

この本を最初に家に持ち帰ったのは妻でした。 

ねえねえ、会社の人にもらったんだけど、なかなかおもしろいよ。これで次に何を飲むか決めない? 

子どもたちが社会人になって妻とふたり暮らし。夕飯はわたしが作る係なので、その時のメニューで、赤ワイン、白ワイン、缶ビールの3択からお酒を選ぶのは妻の係。なので、最初にこの本に関心を持ったのは妻でした。 

へえ、キャラクターねえ。なんか受け狙いだなあ… 

と渋い気持ちでページをめくると、それが意外や意外、実におもしろいのです。最初の「パートI ワインの超基本」がとてもわかりやすく、ソファで寝っ転がって読破してしまいました。 

「あなた色に染めて

内容も素晴らしいのですが、(受けと知りつつ)侮れないのがワインの品種ごとに擬人化したイラストがついたページです。 

白ワインでいちばんポピュラーな「シャルドネ」なら、 

「あなた色に染めて」で人気者

気候を問わず、どこでも栽培できる珍しい品種。気候によって軽め~重めの白とワインスタイルががらりと変わる。香りにクセがなく、万人受けする「愛されキャラ」。どんなふうに樽を使うかによってワインの香りと味わいが変わることから「あなた色に染めて」品種と呼ばれることも。

すっぴん美人系品種

妻がお気に入りのニュージーランド・ワイン、白の「ホワイト・ヘイブン」 はピーロートの試飲会でまとめ買いしてくるのですが、こちらの品種はソーヴィニヨン・ブランです。 

ワイン図鑑によると、 

ハーブの香りに清涼感溢れる

冷涼産地で実力を発揮する。理由は、寒い場所ではブドウがあまり熟さないため青っぽいブドウになり、チャームポイントのハーブが香るワインになるから。リースリング同様、アロマティックさ(香りの豊かさ)が売りのすっぴん美人系品種。

すっぴん美人か! 確かにそんな感じだね! 

と妻と盛り上がって飲んでいます。 

ピノの気難しい性格

今年正月1日は地上波テレビで放映された「芸能人格付けチェック!2025お正月スペシャル」(テレビ朝日系)を妻と楽しく観ました。 

そのなかで、連勝記録更新中のGACKTさんが1本100万円の赤ワインを、口に含んだとたんに「ピノ・ノワール」と品種を当て、ワインの銘柄まで当てて「さすが!」と思いましたが、ピノ・ノワールはこんなふうに書いてあります。 

大人の色気で官能的に訴える「ワインの王」 

気高く、気難しい品種。カビ病に遭いやすく、極端に栽培地を選ぶ。寒すぎると青っぽい香り、暖かすぎるとジャム香が出て繊細さが台無しになってしまう。生産量も少なく、すべてがプレミアム。故郷ブルゴーニュが「神に約束された土地」と言われながら3年に一度しか当たり年がないことも、ピノの気難しい性格をさらにこじらせている。 

妻とふたりでテレビで観て、GACKTさんが当てるのをみて驚き、ワイン図鑑を開いて「気難しい性格」に驚くという、楽しい読み方をしています(残念なことにピノ・ノワールはそのとき家にストックがなく、シャルドネのブルガリア・ワインで観ていました…) 

「わかるから楽しい」へ

本の帯(裏側)に 

ワイン沼へようこそ!

「気になるけど難しそう」から
「わかるから楽しい」へ。

と書いてあります。 

去年まで「気になるけど難しそう」と思っていたわたしと妻は今、「わかるから楽しい」に変わりつつあるのを実感します。 

ブドウ品種を擬人化したワイン図鑑。ワインを楽しむ一助にいかがですか。 

(さかきかずひこ) 

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