いまの回転ずしはすごいんですね。妻と入ったスシローの進化に驚き、この種の企業努力ができる会社なら…と思って9月初旬にFOOD & LIFE COMPANIES(証券コード3563)の株を購入したところ、8日発表の決算は純利益82%増で増配、株価も前日比5.22%増となりました。こういうこともあるんですね~(2024.11.9)
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FOOD & LIFE COMPANIES(F&LC)の概要を記します。
企業概要:回転ずし「スシロー」全国展開し国内首位。海外は台湾、香港、タイ等。傘下に京樽。すし居酒屋も
1株配当/配当利回り:22.5円、0.72%
株主優待:電子優待割引券(1枚につき550円の割引)
- 100株以上:3年未満3枚、3年以上5枚
- 200株以上:3年未満4枚、3年以上6枚
- 400株以上:3年未満6枚、3年以上8枚
- 800株以上:3年未満12枚、3年以上14枚
- 2000株以上:3年未満30枚、3年以上32枚
権利確定月:3月末、9月末
ヤフーファイナンスより
わたしは外食系企業の銘柄はほとんど持っておらず、保有しても(現金が必要になったタイミングで)手放してしまうケースが多いです。外食系企業は、株主優待が食事の割引券というケースが多く「カタログギフトのほうが使い勝手がいい」と思ってしまうことと、おしなべて配当利回りが低いことが理由です。
F&LCも配当利回りが0.72%ですから、ふつうなら購入対象にならないのですが、9月初旬に妻に誘われて家の近くのスシローに入ったのです。
受付から会計まで接客なし
店の前はすごく混んでいて、妻に「こんなに混んでるよ。わざわざ待ってまで入らなくてもいいのでは?」と言ったのですが、「え~、わたしのおなかが寿司を食べたがってるよ」と抵抗され、仕方なく店内に入ると、受付から電子化されていて、しかも、人数を2人と打ち込むと、すぐに案内される旨のアナウンス(その前には、順番待ちの人に向かって順番が変わって申し訳ない旨のアナウンスまで!)
家族連れが多く待つ中、たまたま2人席が空いていたためで「おお、ラッキー!」と思うと同時に、徹底して効率化したシステムに感心しました。
表示された席番号を探して座ってタブレットで食べたい寿司を注文。すると目の前のレーンに寿司が届きますし、回転しているのはメニューのポップとわさびだけ。ふたりで好きなだけ食べて会計はタブレットでボタンを押して、会計用の端末で払うだけ……。
へえ~、むかしは皿の色と枚数を数えて会計だったけど、いまはぜんぜん違うんだ…
と驚きながら、店を出てはじめて気づきました。
あれ? 受付から会計まで、ただのひとりも従業員の接客がなかったぞ!
ここまでDX化が進んでいるとはまったく知りませんでした。
コロナがあり、迷惑動画の騒ぎがあり、そういう逆境をバネにDX化を推し進めたのでしょうが、これだけ従業員の省力化を進めることができるなら、人件費を圧縮できるし、それだけ安価な品ぞろえも可能になるし、これはすごいな…とただただ感心しました。
DX化で海外展開も容易に
F&LCは海外展開にも積極的です。8月21日にオープンした北京1号店は、12時間待ちの行列ができるほど大人気だった…とニュースにもなりました。
ここまでシステム化できているから海外出店も楽なんだろうな…
と思い、ヤフーファイナンスでチェックすると、株主優待がもらえる権利確定日は9月末。権利確定前は株価が上がり気味になりますし、配当利回りは予想通りかなり低いので、ふだんなら買わないのですが、
スシローなら妻とちょくちょく来れるし、京樽は駅ビルに入っているから、優待が無駄になることはなさそうだな…
と思い、9月初旬にわたしと妻名義で200株ずつ購入しました。
純利益82%増に増配
購入した時の平均取得価額は2699円。ちょっと割高かなと思いましたが、結果的に購入した判断は正しかったようです。 今朝の日本経済新聞に「F&LC、純利益82%増」という見出しで決算の記事が載っていました。
回転ずし「スシロー」で期間限定の100円皿キャンペーンなどで客数が増え、国内の既存店売上高は前の期比14%増と好調だった。
売上高にあたる売上収益は20%増の3611億円、営業利益は2.1倍の233億円だった。国内が好調だったほか海外のスシロー事業も部門利益が36%増の71億円と伸びた。8月には中国・北京に初出店するなどアジアで店舗数を伸ばした。
年間配当は前の期と同じ22円50銭としていたが、好業績を反映して30円に積み増した。
日本経済新聞11月9日朝刊
8日の株価は前日比5.22%増の3146円。わたしも妻も含み益が8万9400円まで膨れ上がりました。
「株の神様」の言葉
「日常生活の中から株価10倍になる株を探そう」という言葉をよく聞きます。
1980年代に活躍したファンド・マネージャーで、「株の神様」と言われたピーター・リンチの言葉と言われています。
ふだんは入らない回転ずしに妻に誘われて入り、そのDXの進化に驚き、これなら省力化(+安価な商品)が可能で海外展開も容易だな…と思ったのは、まさに「日常生活の中から…」の思考法だったように思います。 まあ、いつもこんなにきれいに好業績+増配につながるケースはないので、たまたまラッキーだっただけですが……。
それでも「日常生活の中にヒントがある」というのはわたしも真理だと思います。今朝の日経記事を読み、F&LC株を9月初旬に購入した経緯を記事にまとめた次第です。 参考にして頂けたら幸いです。
(いしばしわたる)
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