Vポイント陣営はスマホのVISAタッチ決済を推し進める姿勢が顕著になってきました。将来有望となる可能性を秘めているため、Vポイントも使えるように設定しました(2024.10.12)
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カード現物決済の還元率を改悪
Vポイント陣営がスマホのVISAタッチ決済を推し進める姿勢が顕著ーーと書いたのは、次のような文面のメールが届いたからです。
【重要】一部ポイントサービスにおける還元率改定のお知らせ
(1)一部ポイントサービスにおける還元率改定について
「対象のコンビニ・飲食店で最大7%還元」および
「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで最大7%還元!」の
カード現物のタッチ決済におけるポイント還元率を
改定いたします。<改定前>
2024年12月31日(火)までのご利用分:5%還元
<改定後>
2025年1月1日(水)以降のご利用分:1.5%還元なお、スマホのタッチ決済のご利用については、
引き続き7%還元となりますので、ぜひご利用ください!https://www.smbc-card.com/mem/cardinfo/cardinfo9001629.jsp?dk=ml_005_0010917
いかがですか。今のクレカは、プラスチックのカードをタッチしても決済できるようになっていますが、あえて「カード現物のタッチ決済」はポイント還元率を5%から一気に1.5%に引き下げる、というのです。
そこだけみれば相当な「改悪」ですが、大事なポイントは次のくだりです。
なお、スマホのタッチ決済のご利用については、
引き続き7%還元となりますので、ぜひご利用ください!
つまり「スマホのタッチ決済」使用に露骨に誘導しよう、という施策なのです。
セブン‐イレブンとの連携に注目
この【重要】と銘打ったメールには続きがあります。
(2)新サービス開始!
2024年10月15日(火)より、
セブン‐イレブンにて対象カードで「スマホのタッチ決済」をすると、 条件達成で最大10%還元されます!
盛んに喧伝しているセブン‐イレブンとの連携も、あえてカギカッコをつけて「スマホのタッチ決済」なら最大10%還元とうたっています。つまりこれも「スマホのタッチ決済」への誘導策というわけです。
セブン‐イレブンとの連携は、プレス発表まで大々的に行っているだけあって、面倒な連携手続きを分かりやすくまとめたユーチューブ動画まで用意しています。
わたしはこれまで何度も書いてきたとおり楽天経済圏の住人です。なるべく楽天系に寄せて使う「選択と集中」を常日頃行っているため、VポイントはSBI証券で投資信託を買うのに利用しているだけです(最近記事に書いたばかりです)

でも、セブン‐イレブンとの連携には興味があります。
KDDIがローソンを子会社化してPonta経済圏に最大限組み込む姿勢を見せる中、これまでポイ活では独立独歩の姿勢が顕著だったコンビニ業界の雄が、連携の相手に三井住友グループを選んだことを如実に示す出来事だと思うからです。
さすがVポイントは三井住友グループが旗振り役だけあって、証券会社はネット証券トップのSBI証券と連携し、コンビニはセブン‐イレブンと連携するのか…と思い、「やはり将来性のある経済圏に違いない」との認識を強めた出来事でした。
わたしはコンビニでの買い物は本当にめったにしませんが、それでも、連携させるだけならタダですし、いざ買い物する時に使えるようにしておくことは意味があります。ですので、10月15日になったら、上記の動画を参考にしつつ、アプリの連携を行うつもりです。
タッチ決済のデフォルト争奪戦
その前にわたしのOlive(三井住友カードNL)のタッチ決済をグーグルのウォレット(グーグルペイ)上で使えるように設定しました。 すると、こんな画面が出てきました。


なるほど、スマホのタッチ決済のデフォルトを押さえる狙いなのか…
わたしは、スマホのタッチ決済は楽天ペイで楽天カードを設定しています。そこを変えますよ、というアラート画面というわけです。
「承諾」ボタンを押したあと、楽天ペイのタッチ決済画面をみたら「△」マークがついています。クリックすると次の画面が出てきます。


う~む。ということは、セブン‐イレブンなどでスマホのタッチ決済を使う時はグーグルのウォレット(グーグルペイ)をデフォルトにして、楽天ペイで使いたい時は「△」マークをクリックして「承諾」ボタンを押せばいいんだな…
楽天ペイはほんとうに使い勝手がよくなっていたので、すこし面倒になりますが「使い分けすればいいだけ」と割り切れば我慢できる範囲です(楽天ペイの使い勝手は下記の記事をごらんください)

PayPay含め競争激化の気配
でも、こうやってスマホのタッチ決済のデフォルトを奪い合う一端を垣間見た気がします。

ということは、キャッシュレス決済でトップを走るPayPayはどうなんだろう?
そう思って調べたら、今年7月にプレスリリースが出ていました。
「PayPayカード」が Google Pay™への対応を開始
街の店舗やオンラインショッピングなどでの「PayPayカード」利用がより便利に!https://about.paypay.ne.jp/pr/20240717/01/
スマホのタッチ決済をめぐるデフォルト争奪戦ーー。ポイント経済圏争いはますます激しさを増してきているようです。
消費者にとって競争は大歓迎です。「競争こそサービス向上の力の源泉」と思って、関連情報をこまめに集めて(設定は面倒になっても)賢く使いこなしていきたいものです。
(いしばしわたる)
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