「石破ショック」は格好の買い場だったようです

「石破ショック」は格好の買い場だったようです

自民党総裁選をめぐって株価が乱高下しました。面白いほど理由があからさまだったので、きのうは「買い場」と思ってお目当ての銘柄を手に入れた方も多かったのではないでしょうか。かくいう私の息子がそうでした(2024.10.1) 

自民党総裁選の結果に驚き

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9月27日(金)の自民党総裁選は、わたしもテレビで見ていました。 

新聞・放送各社の下馬評どおり小泉進次郎氏が失速気味で、第1回投票で高市早苗氏と石破茂氏の決選投票となった時点で、わたしも「ああ、高市氏が総理総裁だな」と思ったものでした。石破氏は長期政権となった安倍政権下で長らく非主流派に甘んじていましたし、過去4回も総裁選に挑戦して負け続け、直近の総裁選は出馬を見合わせるほどでしたから。 

株式市場の判断も同じだったようで「高市総裁」予想から株高・円安が加速して、株価は4万円に近づくほど。ところが、市場が閉まってからの決選投票の結果、石破氏が総裁になったとたん、一気に円高に振れました。 

あ~、週明け月曜日の株価は急落だな… 

誰もが思うことです。日本経済新聞はじめ新聞各社も「週明けの株式市場は下落」と日曜日に報じていました。 

「おすすめの銘柄教えてよ」

日曜日、たまたま遊びに来ていた長男とのあいだで、この話題となりました。 

金曜日に「高市総裁」への期待で上がった分を吐き出すから、月曜日は株価が大きく下がるよ。でも、石破新総裁は10月総選挙と言っているから、総選挙の時はだいたい株価は上がる傾向にあるので、欲しい銘柄があるなら月曜日に注文するといいよ 

わたし自身は、新築マンションの残債支払いを控えているので国内株の新規購入は控えています。でも、息子は「なるほどそうか」と思ったらしく、月曜日になってラインで連絡してきました。 

ほんとだ。言ったとおり、すごく下げてるね。おすすめの銘柄あるなら教えてよ 

日曜日はただの雑談だったので、個別具体的な銘柄まで話にのぼりませんでした。 

息子に勧めた4銘柄と理由

わたしはラインでいくつかの銘柄を息子に勧め、息子は言われるがまま指値注文しました。銘柄は以下のとおりです(銘柄名の後ろの数字は証券コード) 

  • ソフトバンク(9434) 
  • NTT(9432) 
  • AndDoホールディングス(3457) 
  • イオン北海道(7512) 

ソフトバンクは配当利回り4%台の高配当銘柄です。ちょうど株式分割したところで100株2万円以下で買えます。しかも株主優待を新設し、100株でPayPayポイントが1000円分ですから無駄になりません。 

NTTも配当利回りは3.5%前後で悪くありませんし、やはり昨年の株式分割で100株1万5000円以下で買えます。今年春からずっと株価が下げてきているので、お買い得の銘柄です。 

イオン北海道は、息子が住むマンションのすぐ近くにイオンがあるからです。 

イオン北海道の株主優待は、100株で2500円(100円×25枚)の株主優待券がもらえます。1000円以上のお買い物で100円割引券が1枚使えるしくみですが、10%オフの買い物が25回、200株なら50回できますから、イオンでふだんの買い物をしている息子なら、無駄にする心配はありません。 

AndDoHDは、日曜日に息子にアヒージョ料理を御馳走し、その流れでAndDoHDの株主優待の話になったからです。 

AndDoHDの株主優待は、500株で3000円相当(1年以上の保有で3300円相当)の株主優待ポイントが貰えます。 

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とりあえず面目を果たす

「石破ショック」で月曜日に思い切り下げた株価は、火曜日にかなり回復しました。 

いくら相手が身内でも勧めた銘柄の株価が下がったままでは具合が悪いので、きょうはドキドキしながら上記4銘柄の株価はチェックしていました。 

息子が買い付けたのは4銘柄とも前場でしたから、終値で比較しても正確ではありませんが、9月30日(月)の終値と10月1日(火)の終値は以下のとおりです。 

  • ソフトバンク(9434) 187.2円⇒191円(+2.03%) 
  • NTT(9432) 146.8円⇒147.4円(+0.41%) 
  • AndDoホールディングス(3457) 1044円⇒1058円(+1.34%) 
  • イオン北海道(7512) 920円⇒913円(-0.76%) 

1銘柄は下げましたが、とりあえず面目は果たしたほうです(もっとも、息子は長期保有目的で購入したので、株価の上下動は「気にしないよ」とラインで返信してきましたが…) 

今年最後の買い場

この総裁選をめぐる株価については、東洋経済オンラインに「9月末は日本株の今年最後の買い場になりそうだ」という見出しの記事が出ていました。

まずは先週金曜日(9月27日)の自民党総裁選挙と株式市場の動きから振り返ってみよう。この前夜(26日)に麻生太郎自民党副総裁が、経済成長を第一に掲げて日本銀行の…
toyokeizai.net

筆者の平野憲一氏(ケイ・アセット代表、マーケットアナリスト)も、総裁選要素の部分をこのように書いています。 

この前夜(26日)に麻生太郎自民党副総裁が、経済成長を第一に掲げて日本銀行の利上げ停止を求めている高市早苗候補への支持を表明したため、高市氏が決選投票に残ることが濃厚になった。もしそうなれば、「高市総裁誕生だ」として、株式市場は強含みの展開を続けていた。
実際、1回目の投票結果で高市氏は1位となった。午後2時過ぎからは買いが買いを呼ぶ形でドル円は1ドル=146円台へとドル高円安に、日経平均株価は前日比903円の大幅高で3万9829円の高値引けとなった。一時はこのまま4万円をつけるのではないかという恐怖(?)を感じるほどだった。
しかし、午後3時の引け後に出た総裁選決選投票の結果は、市場予想に反して石破茂総裁の誕生となった。ドル円は一気に142円台前半に急騰、日経平均先物は3万7000円台前半(現物比約2500円安)へ急落した
(略)
いつもの金曜日なら(テレビ・ラジオ)出演が終わるとすぐに退社するが、決選投票の結果を確認しようと自席に待機していた。事前予定より早めの午後3時15分頃発表された結果は驚きの「石破総裁」で、周りの席からも一斉に悲鳴のような声が上がった。業界歴54年の私にとっても、めったにない貴重な一瞬だった
最初に感じたのは「これは30日月曜日の相場が大変だ」ということだ。(以下、略)

東洋経済オンライン「9月末は日本株の今年最後の買い場になりそうだ

平野氏は「予想外の選挙結果で、その大幅安が今日の30日だとしたら、待っていた買い場ではないか」と書いていますが、わたしの息子の場合は、まさにそのとおりになりました。 

今年も残り3か月となりました。8月の乱高下から徐々に収まってきています。総裁選絡みの上下動はありましたが、残り3か月は基本的に上昇基調であることを期待しましょう。 

(いしばしわたる) 

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