「東京メトロ」株のIPO参加+上場初日買付…私のIPO歴を共有します 

「東京メトロ」株のIPO参加+上場初日買付…私のIPO歴を共有します 

東京メトロIPO新規公開株式)でブックビルディングへの参加や上場初日の買付注文をするつもり…と書いたところ、知人から「IPOって、どのぐらい上がるものなの?」と訊ねられました。わたしの乏しいIPO体験を共有します(2024.9.25) 

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私のIPO体験は2度あるだけ

IPO株投資とは、以前の記事で書いたとおり、IPOで株式を確保して上場初日に売却する手法です。 

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この手法でIPOに申し込んだ経験は、わたしはありません。わたしの場合は、長期保有を目的に「この銘柄なら…」と思った銘柄のみ、IPOを行ったことがあるだけです。 

しかも、たった2度あるだけですから、エラそうなことを言える立場では毛頭ありません。 

それでも、過去2度の経験は自分にとっては”成功体験”であり、今回、東京メトロでも同じ手法で自分が欲しいと思う株数を確保しようと思う相応の”根拠”となっているものなのです。 

「過去2度の経験」を具体的に明かしましょう。 

2023年に上場された住信SBIネット銀行(証券コード=7163)と楽天銀行(証券コード=5838)の株式をIPOで100株ずつ購入し、さらに上場初日に買い増しを行ったことです。 

住信SBIネット銀行
上場日:2023年3月29日
企業概要:ネット銀行大手。AI活用した住宅ローン融資に強み。BaaS事業を育成中。高効率経営
配当利回り(予想):0.65%

楽天銀行
上場日:2023年4月21日
企業概要:ネット銀行大手。楽天グループの顧客基盤生かしたクロスセルに強み。子会社に楽天信託
配当利回り(予想):0.00%

ヤフーファイナンスより

住信SBIネット銀行の場合

住信SBIネット銀行は、SBI証券でブックビルディングに参加。抽選であたった100株を購入し、上場初日に400株買い増しました。 

IPOの価格は1株1200円で、上場初日の買付価格は1203円でした。 

わたしは昨年暮れ、住信SBIネット銀行の500株はすべて売却しました。売却時の株価は1590円でしたから、売却で得た実現益(*)は19万3800円です。 

(*)実現益:保有中の利益の「含み益」に対し、売却で確定した場合は「実現益」と言います

住信SBIネット銀行の購入・売却履歴

売却の理由は、昨年暮れに資金需要(マンションを新規購入する際の頭金捻出)が発生し、配当利回りの低い銘柄から順番に売却することにしたためです。

でも、もし保有し続ければ住信SBIネット銀行の株価はもっと上昇しています。9月24日終値で株価は2853円ですから(持っていれば)ダブルバガー以上の値上がり銘柄でした。 

楽天銀行の場合

楽天銀行は、楽天証券でブックビルディングに参加。抽選であたった100株を購入し、上場初日に400株買い増しました。 

楽天銀行の時はなかなか初値がつかず、初値がついてからも上昇したため、成行注文で400株買い増しました。 IPOの価格は1株1400円で、上場初日の買い増し分は1900円で約定しました。 

ちょっと想像してみてください。 

IPOで1400円、100株で14万円だったものが、初値がいくらだったか忘れましたが、ぐんぐん上がっていくのです。わたしが買付できた金額が1900円ですから、わずかな時間で500円の値上がりです。

しかも400株ですからIPO売り出し価格より5万円増の76万円が必要な買付です。もっと大きな資金で取引している人ならともかく、普通の人にとっては相当高い買い物です。普段は指値注文しかしないのですから、二重三重に成行注文のボタンを押すのはためらわれるシチュエーションです。 

それでも、この時は「楽天銀行は絶対にいい銘柄だから…」と信じて成行注文しました。いまでも当時のドキドキした気持ちは憶えています。 

その結果はどうだったかーー。 

楽天銀行も昨年暮れに全株売却しました。売却時の株価は2470円ですから、売却で得た実現益は33万5020円となります。 

楽天銀行の購入・売却履歴

楽天銀行の株価は9月24日終値で3085円。こちらも保有し続ければ、住信SBIネット銀行同様にダブルバガー以上の値上がり銘柄でした。 

住信SBIネット銀行のチャート図
楽天銀行のチャート図

こうやって2023年の上場からの株価のチャートを振り返れば、昨年暮れの売却は「実にもったいない!」と自分でも思います。

マンションの頭金に充当する資金が必要である以上、保有銘柄の一部を手放すしかありませんでしたし、「配当利回りの低いものから売却する」方針があながち間違っているとも思わないので、まあ、あきらめるしかありませんが……さすがにちょっとくやしいですね。 

実現益50万円超の”成功体験”

それでも、住信SBIネット銀行と楽天銀行の2銘柄だけで50万円以上の実現益を上げることができたのは、ひとえにIPOへの参加と上場初日の買い増しにあったと思っています。 

IPOに申し込んで抽選に当たれば儲けもの、外れても上場初日に買うぞ… 

たった2回だけのIPO経験ですが、わたしが東京メトロ株のIPOでも同じ手法を取ろうとしている理由は、一応、過去の経験に裏打ちされたものであることだけはわかっていただけるでしょうか。 

参考にしていただければ幸いです。 

(いしばしわたる) 

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