きょうから9月、今年も残り3分の1となりました。この8か月で資産を25%以上増やした新NISAを中心に、これまでの3分の2の資産運用状況を振り返ってみます(2024.9.1)
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資格不要で稼ぐなら「クラウドワークス」年初に書いた記事から
今年は新NISAスタートで株式市場は活況となり、8月にブラックマンデー越えの急落を経験したものの、日経平均株価は依然として高い水準にあります。8月30日終値で3万8647.75円ですから、年初(1月4日終値で3万3289.29円)と比べれば、右肩上がりだったと言えます。
特に今年は新NISAがあったので、年初めは成長投資枠を埋めるのに忙しかった人が多いのではないでしょうか。かくいう私がそうです。
年初に書いた記事を再掲しましょう。
新NISAがスタートしました。成長投資枠で国内株を買おうと思っている人は、大発会の1月4日から、希望の銘柄の買い付けをスタートしたのではないでしょうか。わたしもそのひとりで、きょうは4銘柄を注文し、3銘柄が約定しました
最初に新NISAのおさらいです。つみたて投資枠では積立投資信託を行い、成長投資枠では投資信託以外にも国内株やETF(上場投資信託)などを購入できます。年間の上限は前者が120万円、後者は240万円です。
よって、つみたて投資枠では月額10万円の積み立て設定を行い、成長投資枠では240万円の範囲内で国内株を(権利確定が3月末の銘柄が多いため)1~3月中に購入するーーというのが、わたしの方針です。
NISAは非課税なので配当利回りの良い銘柄ほど非課税のメリットを享受できます。他方で、NISAは損益通算ができないため、大きく評価損を出してしまう銘柄は避けたいーー。そのため、10年チャートを見ながらNISAで購入する銘柄候補をリストアップして、きょうを迎えたわけです。
きょうは午前9時過ぎから、リストアップした銘柄の中で前日比(23年12月29日比)で値下がり幅が大きい順に次々と指値注文していき、結果的に以下の3銘柄が約定しました。
- 伊藤忠商事(8001)
- 三菱商事(8058)
- 東京海上ホールディングス(8766)
どの銘柄も午前9時台は値を下げてスタートしたため、取引終了時点で2万4650円の評価益でした。幸先良いスタートですが、そこは一喜一憂せず、リストから240万円の枠ぎりぎりまで淡々と購入していくつもりです。
新NISAがスタートしました。成長投資枠で国内株を買おうと思っている人は、大発会の1月4日から、希望の銘柄の買い付けをスタートしたのではないでしょうか。わたしも…hintnomori.com
成長投資枠は1月中に埋める
年初の方針どおり、1月18日には成長投資枠をほぼ埋め終えました。以下はその時の記事です。
きょう(1月18日)ようやく枠ぎりぎりまで買付を終えました。残り枠はわたしが761円、妻が1970円で、これは来年使えばよいでしょう。
さて、最終的な銘柄は以下のとおりです(上がわたし名義、下が妻名義で、記載のないものは100株)。銘柄と証券コードの後ろの数字は、予想配当利回りと1株あたりの年間配当金・分配金額(1月18日現在)です。
- 伊藤忠商事(8001) 2.45% 160円
- 三菱商事(8058) 2.75% 70円
- 東京海上HD(8766) 3.26% 121円
- 三井住友FG(8316) 3.74% 270円
- 三井住友トラストHD(8309) 3.84% 110円
- 三菱HCキャピタル(8593) 3.71% 37円
- イオンリート投資法人(3292)=1口 4.79% 6685円
- NF日経高配当株50(1489)=13口 3.39% -
- 伊藤忠商事(8001) 2.45% 160円
- 三菱商事(8058) 2.75% 70円
- 東京海上HD(8766) 3.26% 121円
- りそなHD(8308)=500株 2.93% 22円
- みずほFG(8411) 3.94% 100円
- 三菱UFG(8306) 3.16% 41円
- オリックス(8591) 3.38% 94円
- 三菱HCキャピタル(8593) 3.71% 37円
- 森トラスト投資法人(8961)=1口 4.60% 3359円
- インヴィンシブル投資法人(8963)=1口 5.95% 3506円
この顔ぶれなら大きく株価が下がるとはないと信じて銘柄選びをしたつもりですし、何より保有する限り、毎年16万円もの配当金・分配金が得られることになります。来年以降の残り4年間も同じ程度の利回りの銘柄で成長投資枠を埋めていけば、年間80万円以上の配当金・分配金が入る仕組みが完成します。
年初からこんなに高配当の大型株に人気が集まるとは想定できませんでしたが、今回の経験と今後の実績をもとに、来年の成長投資枠への向き合い方を考えようと思います。
それでも結論は、「やはりNISAはやらない手はない」ということではないでしょうか。
新NISAのうち、年間240万円が上限の成長投資枠について、わたしと妻名義で合計480万円の枠を使い切りました。あとは放っておくだけです。連日の株高で銘柄選びに…hintnomori.com
新NISAへの向き合い方は、改めて読み直しても、当時の考え方は正しいと思っています。
ただ、当時は「買いたい銘柄だけど、高くて買えない」と思いましたが、その頃はまだ日経平均株価は3万5000円台(1月18日終値で3万5466.17円)です。迷わず買ってもよかったんだ…と思うのは後知恵というもので、慎重な姿勢は堅持しようと思います。
新NISA資産は25%以上増える
では、8月30日終値で、新NISA(成長投資枠)の現状はどうなっているでしょうか。
こちらがわたし名義の状況です。
こちらが妻名義の状況です。
どちらも評価益(%)で25%以上です。個別銘柄でみると、
- 東京海上HD 59.31%
- 伊藤忠 35.83%
- 三井住友FG 34.81%
- 三菱商事 34.62%
- 三井住友トラスト 25.36%
- 東京海上HD 59.40%
- りそなHD 38.43%
- 伊藤忠 35.71%
- 三菱商事 34.62%
- オリックス 31.03%
が評価益増に貢献しています。
保険・商社・銀行株から選んだ判断は間違ってなかった、ということです。
「非課税」の威力を再確認
先日のブラックマンデー越えの暴落以来、新NISAに懐疑的な意見を言う人もいますが、あの暴落を経てもなお、資産を25%以上増やせています。
そして何より、配当収入は非課税です。わたしは長期保有する方針ですが、仮に売却した場合は譲渡益も非課税です。
その恩恵はきわめて大きなものがあります。
下記の図は、9月1日時点の特定口座における譲渡益・配当金の状況です(上がわたし名義、下が妻名義)
譲渡益にかかる税額は、わたしが80万円、妻が96万円。配当収入にかかる税額は、わたしが17万円、妻が18万円です。すべて合計すれば 212万円にもなります。
通常の口座(特定口座)では、これだけの金額が源泉徴収されますが、新NISA口座では非課税です。譲渡益も配当収入もまるまる手にすることができるのですから、新NISA口座は余らせておくのはもったいないです。
以上が今年3分の2を終えた段階の資産状況です。こうやって振り返っても、
新NISAをやらないという選択肢はあり得ない
それが今年3分の2を終えての、私なりの結論です。
(いしばしわたる)
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