楽天銀行の優遇金利が最大年利0.18%に引き上げ

楽天銀行の優遇金利が最大年利0.18%に引き上げ

楽天銀行の優遇金利について、9月から引き上げる旨のメールが届きました。楽天証券とマネーブリッジ連携している場合、預金残高300万円までは年0.18%(8月まで0.10%)、300万円超は年0.12%(8月まで0.04%)です(2024.8.31%) 

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優遇金利が”劣後”していた

日銀の政策金利0.25%引き上げを受けて、各銀行が一斉に普通預金の金利を0.02%から0.1%に引き上げていました。その時点で記事(8月1日)にこう書きました。 

いよいよ普通預金の金利は0.1%がスタンダードになります。今年3月のマイナス金利解除を受けて、普通預金の金利が0.001%から0.02%に引き上げられ、今回さらに0.1%になるわけです。年初から比較すれば100倍の上昇です。  

そうすると気になるのが、0.1%の金利を”売り”にしていたネット銀行の動向です。わたしの場合、メーンバンクにしている楽天銀行です。  

楽天銀行は、楽天証券とのあいだで「マネーブリッジ連携」すれば、残高300万円までは利息は0.1%でしたが、300万円超は0.04%でした。このままだとスタンダードの金利(0.1%)より劣後してしまいます。 

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金利引き上げを知らせるメール

ですから、早晩引き上げはあるだろうと思っていたところ、さきほど「【楽天銀行】優遇金利のお知らせ」と題するメールが届きました。 

楽天銀行をご利用いただきありがとうございます。
○○○○様に適用される2024年9月の優遇金利をお知らせいたします。

2024年9月の適用金利
 L普通預金残高300万円以下の部分:年0.18%(税引後年0.143%)
 L普通預金残高300万円を超える部分:年0.12%(税引後年0.095%)

普通預金は他の銀行と横並びで0.10%でしょうから、300万円まで1.8倍、300万円超は1.2倍となります。優遇金利としては小さめですが、何もやらないよりはマシでしょう。 

PayPay陣営等の動きも注視

ネット銀行の強みは、系列のネット証券との連携が図れる点にあるーーとわたしは思います。

楽天グループは、ネット銀行でトップの座を占め、ネット証券でもSBI証券とツートップの存在ですから、ネット銀行・証券の分野で独走する存在です。 

現時点で楽天グループを脅かす存在がないことが、今回、優遇金利の引き上げ幅がわずかなものにとどまった背景にあるような気がしてなりません。 

けれども、ネット銀行ではPayPay銀行が2位、ネット証券でもPayPay証券が4位まで急伸しています。Vポイント経済圏を主導する三井住友OliveもSBI証券と連携しています。 

こうした他の陣営が優遇金利で囲い込みを図るような動きをしてくれば、楽天グループも安閑とはしてられないでしょう。 

やはり競争こそがサービス向上の力の源泉です。

まずは優遇金利の引き上げを歓迎しつつ、次なる動きも注視していたいと思います。 

(いしばしわたる) 

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